ネイティブとは?意味と使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ネイティブ」です。

「ネイティブ」の意味、つく言葉、使い方、語源、類義語、対義語、「ネイティブ」な英語を聞き取るコツについて分かりやすく解説します。

「ネイティブ」とは?

ネイティブ(native):その土地の人、ある言語の母国語話者、天然の

「ネイティブ」の意味を詳しく


「ネイティブ」には以下の4つの意味があります。

それぞれの意味を詳しく見ていきましょう。

ちなみに、「ネイティブ」は「ネーティブ」「ネイティヴ」と表記されることもあります。

意味①:ある言語の母国語話者(ネイティブスピーカー)

「ネイティブ」の1つ目の意味は「ある言語の母国語話者」です。

これは、「ネイティブスピーカー」を略した表現になります。

なお、「ある言語の母語話者」には以下のような3つの条件があります。

「ある言語の母国語話者」の3条件
  1. 国の公用語としてその言語が採用されていること
  2. 幼少期に接する初めての言語がその言語であること
  3. その言語が教育上の「国語」であること

たとえば、日本人は日本の公用語が日本語であり、幼少期に初めて接するのは日本語であり、国語の授業では日本語を習うため、日本語の「ネイティブスピーカー」と言えます。

一方、いくら日本語がうまく話せても、生まれた時から数年間、英語圏で暮らしていたら日本語の「ネイティブスピーカー」とは言えません。

そして、「ネイティブ」は「英語の母国語話者」の意味で用いられることが多いですが、もちろん英語以外の場合も「ネイティブ」の表現を使って問題ありません。

意味②:その土地の人

「ネイティブ」の2つ目の意味は「その土地の人」です。

その土地に元から住んでいる人たちのことを指します。

たとえば、ネイティブ・アメリカンだったら、「アメリカに元から住んでいる人たち」のことです。

ちなみに、人間だけでなく、その土地の土着の動物や植物のことも「ネイティブ」と呼ばれます。

意味③:天然の

「ネイティブ」の3つ目の意味は「天然の」です。

「ネイティブ〇〇」という形でよく使われます。

たとえば、「ネイティブ・シー」だったら、「天然の海」のことで、手つかずの自然が残る海岸を指すことが多いです。

意味④:【IT】実行可能な

IT分野では「ネイティブ」が「実行可能な」という意味で使用されます。

特に、インターネット環境がなくても立ち上げられる「ネイティブアプリケーション」のことを指す場合が多いです。

「ネイティブ」がつく言葉

「ネイティブ」がつく言葉には以下のようなものがあります。

  • ネイティブスピーカー
    その言語を母国語として話す人
  • ネイティブイングリッシュ
    英語を母国語として話す人の英語
  • 日本語ネイティブ
    日本語を母国語として話す人のこと
  • ネイティブアメリカン
    アメリカの先住民族
  • ネイティブ柄
    先住民族が用いるような伝統的な柄や模様のこと
  • ネイティブチェック
    翻訳した文章が不自然でないか、その言語を母国語として話す人が確認・校正すること
  • ネイティブプロテイン
    天然のタンパク質のこと
  • ネイティブアプリケーション
    端末内の演算装置が直接に実行するタイプのアプリケーション
  • ネイティブ言語
    CPUが直接実行できるプログラミング言語のこと
  • ネイティブモード
    コンピューターが本来の性能をすべて発揮して動作するモード
  • デジタルネイティブ
    学生時代からネットやパソコンがある生活環境の中で育ってきた世代のこと

それぞれの言葉について詳しく見ていきましょう。

ネイティブスピーカー

「ネイティブスピーカー」は、ある言語を母国語として話す人のことを指します。

厳密には、以下の3つの条件を満たした人だけが「ネイティブスピーカー」と呼ばれます。

「ある言語の母国語話者」の3条件
  1. 国の公用語としてその言語が採用されていること
  2. 幼少期に接する初めての言語がその言語であること
  3. その言語が教育上の「国語」であること

「ネイティブスピーカー」は英語の母語話者のことを指すことが多いです。

しかし、もちろん日本語、フランス語などその他の言語の場合も「ネイティブスピーカー」と呼べます。

ネイティブイングリッシュ

「ネイティブイングリッシュ」とは、英語を母国語として話す人の英語のことです。

「ネイティブ英語」と表記されることもあります。

日本語ネイティブ

「日本語ネイティブ」とは、日本語を母国語として話す人のことです。

ネイティブアメリカン

「ネイティブアメリカン」とは、アメリカの先住民族のことです。

「アメリカインディアン」と呼ばれることもあります。

「ネイティブアメリカン」は1492年にヨーロッパの白人が北米に来るよりも前から、現地に住んでいた民族の総称です。

ネイティブ柄

「ネイティブ柄」とは、その土地の先住民が用いている伝統的な模様のことです。

「ネイティブ柄」は先住民が用いる模様の総称なので、その特徴は地域により異なります。

たとえば、ノルディック柄は北欧の「ネイティブ柄」です。

▲ノルディック柄

また、アメリカには「オルテガ柄」と呼ばれる「ネイティブ柄」があります。

▲オルテガ柄

[出典:okadaya]

「ネイティブ柄」は冬を中心に、ファッションで取り入れられることが多くなっています。

ネイティブチェック

「ネイティブチェック」とは、翻訳した文章が自然かどうか、翻訳先の言語の母語話者がチェックする作業のことです。

たとえば、英語の文章を日本語に翻訳する場合には、日本語の母語話者による「ネイティブチェック」が行われます。

ネイティブプロテイン

「ネイティブプロテイン」とは、天然のタンパク質のことです。

プロテインの商品名や説明で用いられることが多い言葉です。

ネイティブアプリケーション

「ネイティブアプリケーション」とは、端末内の演算装置が直接実行するタイプのアプリケーションのことです。

スマホのアプリは「ネイティブアプリケーション」と「Webアプリケーション」の2種類があります。

それぞれの特徴は以下のとおりです。

  • ネイティブアプリケーション
    App storeやGoogle Play 経由でダウンロードして使うアプリ
  • Webアプリケーション
    Google ChromeなどのWebブラウザ上で動くアプリ

私たちが普段使っているスマホアプリはほとんど「ネイティブアプリケーション」と言えます。

「ネイティブアプリケーション」はオフラインでも動作し、動きが軽快なのが特徴です。

ネイティブ言語

「ネイティブ言語」とは、プログラミング言語のうち、CPUが直接実行できる言語のことです。

プログラミング言語の中には、機械が直接読み取れる形式のものと、プログラミング言語を何らかの方法で翻訳して機械が読み取れるようにする形式のものがあります。

そのうち、機械が直接読み取れる形式のものを「ネイティブ言語」と呼ぶのです。

「ネイティブ言語」には以下のようなものが挙げられます。

「ネイティブ言語」の例
  • C
  • C++
  • Go
  • Objective-C
  • Swift
  • Visual Basic

ネイティブモード

「ネイティブモード」とはコンピューターが本来の性能をすべて発揮して動作するモードのことです。

「ネイティブモード」ではCPUを高速で効率良く動作させることができます。

デジタルネイティブ

「デジタルネイティブ」とは、学生時代からネットやパソコンがある生活環境の中で育ってきた世代のことです。

具体的には、1980年頃生まれ以降の世代のことを指します。

ちなみに、それ以前に生まれてITを身に着けようとしている世代のことは「デジタルイミグラント」と呼びます。

「デジタルネイティブ」世代には以下のような特徴があるとされています。

「デジタルネイティブ」世代の特徴
  • 相手の年齢、肩書などの属性にとらわれない
  • 情報は無料で手に入るものだと考えている
  • ネットで知り合った人とも積極的に会う

「ネイティブ」の使い方

  1. ネイティブアメリカンの歴史を学んだ。
  2. 英語を身につけるなら、やはりネイティブと話すのが一番だ。
  3. ネイティブトラウトを釣りに出かける。
  4. 彼のネイティブな発音の英語はみんなの憧れの的だ。
❶の例文では、「ネイティブ」が「その土地の人」という意味で用いられています。「ネイティブアメリカン」は「アメリカの先住民族」のことを表します。

❷の例文では、「ネイティブ」が「ある言語の母国語話者」の意味で使用されています。

❸の例文では、「ネイティブ」が「天然の」という意味で用いられています。「ネイティブトラウト」とは、天然のマスのことです。

❹の例文で使われている「ネイティブな発音」は母国語として話す人のような発音という意味です。

「ネイティブ」の語源

ネイティブの語源は英語の “native” です。

英語の “native” の意味は以下のとおりです。

英語の “native” の意味
  1. 出生地の
  2. 自国の
  3. 本来の
  4. 生まれつきの
  5. その国に生まれた
  6. その土地固有の

カタカナ語の「ネイティブ」と意味はほぼ同じであることがわかります。

ちなみに、 “native” は短縮して “nat.” と表記されることもあります。

「ネイティブ」の類義語

ネイティブには意味ごとに以下のような類義語があります。

  • 「その土地の人」という意味の類義語
    • 現地人(げんちじん)
    • 先住民(せんじゅうみん)
    • 原住民(げんじゅうみん)
    • 土民(どみん)
    • 土人(どじん)
    • 住民(じゅうみん)
    • 住人(じゅうにん)
    • 部族民(ぶぞくみん)
    • 現地民(げんちみん)
    • ジモティ
  • 「ある言語の母国語話者」という意味の類義語
    • 母語話者(ぼごわしゃ)
  • 「天然の」という意味の類義語
    • ナチュラル
    • ネイチャー

「ネイティブ」の対義語

ネイティブには意味ごとに以下のような対義語があります。

  • 「その土地の人」という意味の対義語
    • 移民(いみん)
    • 移住(いじゅう)
    • 移動者(いどうしゃ)
    • 渡り(わたり)
    • 渡来人(とらいじん)
    • 移動(いどう)
    • 亡命(ぼうめい)
    • 遊走(とうそう)
    • 外国人(がいこくじん)
  • 「ある言語の母国語話者」という意味の対義語
    • ノンネイティブ
    • 非ネイティブ
  • 「天然の」という意味の対義語
    • 養殖(ようしょく)の
    • アーティフィシャル(人工の)

「ネイティブ」な英語を聞き取る3つのコツ

「ネイティブ」な英語を聞き取るコツには以下のようなものが挙げられます。

  1. ネイティブな英語にたくさん接する
  2. 英語を英語のまま理解する
  3. 聞き取れないフレーズは何度もくり返し聞く

それぞれのコツについて詳しく見ていきましょう。

コツ①:ネイティブな英語にたくさん接する

「ネイティブ」な英語を聞き取るコツの1つ目は「ネイティブ」な英語にたくさん接することです。

「ネイティブ」な英語にたくさん接することができれば、聞き取り能力は自然と上がります。

「ネイティブ」な英語にたくさん接したいなら、留学などで英語圏に住むのが一番です。

ただ、それが難しい場合は店内は英語で話すルールになっている英会話カフェに行ったり、英語ネイティブの友人を作ったりすると良いでしょう。

コツ②:英語を英語のまま理解する

「ネイティブ」な英語を理解するためには、英語を英語のまま理解するのがとても大切です。

英語をいちいち日本語に翻訳していては、実際の会話ではとても理解が遅くなってしまいます。

英語を勉強していけば、英語を英語のまま理解する感覚は自然とわかってくると思います。

コツ➂:聞き取れないフレーズは何度もくり返し聞く

「ネイティブ」な英語を理解するためには、聞き取れないフレーズを何度も繰り返し聞くことが大切です。

聞き取れないフレーズを放置していては、次に聞いた時も聞き取れないままです。

繰り返し聞いて、そのフレーズに耳を慣らしましょう。

まとめ

以上、この記事では「ネイティブ」について解説しました。

英語表記ネイティブ(native)
意味その土地の人
ある言語の母国語話者
天然の
【IT】実行可能な
語源native
類義語現地人
先住民
原住民
母語話者
ナチュラル
ネイチャー など
対義語移民
ノンネイティブ
非ネイティブ
養殖の
アーティフィシャル など

「ネイティブ」はよく使われる言葉です。意味を抑えておきましょう。

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和佐 崇史
和佐 崇史
文章を書くこと、読むことが大好きな大学生です。中学2年生で漢検2級を取得するなど、言葉については詳しい自信があります。Webライターとしてはこれまで累計1,000記事以上を執筆してきました。