「梨の礫」の意味とは?読み方は?英語や類語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「梨の礫(なしのつぶて)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「梨の礫」をざっくり言うと……

読み方梨の礫(なしのつぶて)
意味電話をしても手紙を出しても、一向に返事がないこと
由来投げつけた小石は戻ってこないこと
類義語「梨も礫も打たんせぬ」、「梨も礫もせぬ」など
英語訳not getting a reply(何の返事もない)

「梨の礫」の意味をスッキリ理解!

梨の礫(なしのつぶて):電話や手紙を出しても、一向に返事がないこと

「梨の礫」の意味を詳しく

「梨の礫」は、便りを出しても何の返事もこない、また音沙汰がないという意味です。手紙を出したり電話をかけても、何の返事もない場合に使用します。

「梨の礫」の使い方

  1. 大学進学と同時に上京した息子へ3度も手紙を出したが、梨の礫だ。
  2. 海外メーカーにいくら問い合わせてみても梨の礫だ。日本だったら早くて即日に連絡があるのに、価値観の違いなのだろうか。
  3. 遠く離れた国に留学している娘の寮にエアメールを送るも梨の礫だ。そのため、娘の安否がとても心配である。
  4. 私の家族はまめな性格で、何かにつけて連絡や手紙を送りあっている。そのため、梨の礫という言葉とは無縁である。

①は上京した息子から何の音沙汰もない様子を表しています。

②と③は海外にいる人にメールを出した場合は、返事が返ってくるのが遅いということを表しています。

④は、連絡を頻繁に取り合っているため、音沙汰がない状況とは縁がないことを表しています。

「梨の礫」の由来

「梨の礫」の「礫」とは、投げつけた小石を指しています。そして「梨」は、「無し」という意味です。したがって梨の礫は、投げつけた小石は戻ってこないという意味が転じて生まれました。

「梨の礫」の類義語

「梨の礫」には、以下のような類義語があります。

  • 梨も礫も打たんせぬ:便りを出しても、何の返事もないこと
  • 梨も礫もせぬ:音沙汰のないこと

どちらも、「梨の礫」と同様の意味があります。

「梨の礫」の英語訳

「梨の礫」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • not getting a reply
    (返事がない)

直訳すると「返事がない」ですが、「梨の礫」と訳すことが多いです。

まとめ

以上、この記事では「梨の礫」について解説しました。

読み方梨の礫(なしのつぶて)
意味電話をしても手紙を出しても、一向に返事がないこと
由来投げつけた小石は戻ってこないこと
類義語「梨も礫も打たんせぬ」、「梨も礫もせぬ」など
英語訳not getting a reply(何の返事もない)

「梨の礫」には、このような意味や使い方があります。メールを送ったのに返事がないことの原因として考えられる状況は様々です。他のメールに紛れてしまった場合や忙しくて読む時間がない場合、また人間関係がこじれてしまった場合などです。

そのような「梨の礫」になってしまった時は時間を置いて再び連絡をしてみたり、実際に会いに行ってみると良いかもしれません。