「ナルシスト」とは?意味と使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ナルシスト」です。
「ナルシスト」の意味、使い方、語源、「ナルシシスト」との違い、類義語についてわかりやすく解説します。

「ナルシスト」の意味をスッキリ理解!

ナルシスト(narcissist):自己愛が強く、自分自信の行動や容姿に自己陶酔する人

「ナルシスト」の意味を詳しく

「ナルシスト」とは、「自己愛が強く、自分自信の行動や容姿に自己陶酔する人」のことです。

自己肯定感が高い人のように「自分のことを認めている」のではなく、「自分に陶酔している」人のことを指します。

「陶酔」とは、「うっとりしてその境地に浸ること」です。

「ナルシスト」の使い方

「ナルシスト」には以下のような使い方があります。

  1. 今時、ナルシストなんて流行らない。
  2. 彼のナルシストなところが苦手だ。
  3. 最近のSNSには、自分の写真ばかり乗せるようなナルシストがはびこっている。

「ナルシスト」がいい意味で使われることは少なく、基本的には否定的なイメージで使われます。

「ナルシスト」の語源

「ナルシスト」の語源は英語の “narcissist” です。

もともと、「自己を愛したり、自己を性的な対象とみなす状態」のことを「ナルシシズム(narcissism)」と言っていました。

「ナルシシズム」は、ギリシア神話に登場する少年の話が由来になっています。

ナルキッソスという美少年がいました。彼は若さと美しさを兼ね備えた人でした。

ナルキッソスは、山の中で泉を見つけて、その水を飲もうとしました。すると、水の中に美しい少年がいるのを見つけました。

それはナルキッソス本人でしたが、彼は水に映った自分に恋をしてしまったのです。

そのまま水の中の美少年から離れることができなくなり、やがてやせ細って死んでしまいました。

最後の部分は「水面に映った自分にキスをしようとして、泉に堕ちて水死した」という説もあります。

「ナルシシスト」との違い

「ナルシスト」は、英語の “narcissist” (ナルシシスト)が由来です。しかし、日本でにおける「ナルシスト」は、もとになった「ナルシシスト」とは少し違った意味になっています。

「ナルシシスト」は、「自己を愛したり、自己を性的な対象とみなしている人」のことを指します。

つまり、「自分に対する肯定感が強く、うぬぼれている」だけでなく「自分自身が恋愛対象になったり、自分に対して性的な興奮を覚えたりする人」を指すのです。

日本では、この意味が弱まり「うぬぼれ」や「自己陶酔」という意味で使われるのが一般的になっています。

「ナルシスト」の類義語

「ナルシスト」には以下のような類義語があります。

  • 自信家:異様なまでに自分の行動や発言自信を持っている人
  • 気障(きざ):服装や言動などが気どっていて嫌な感じをもたせること
  • うぬぼれや:実際以上に自分がすぐれていると思い込んでいる人
  • 艶二郎(えんじろう):うぬぼれの強い男を表す言葉

「自信家」はいい意味で使われることもありますが、「気障」「うぬぼれや」などは、基本的には悪い意味で使われます。

「艶二郎」は山東京伝作の著書である『江戸生艶気樺焼(えどうまれ うわきの かばやき)』の主人公です。彼が物語の中で大変なうぬぼれやであったので、「うぬぼれの強い男を表す言葉」として使われるようにもなりました。

まとめ

以上、この記事では「ナルシスト」について解説しました。

英語表記ナルシスト(narcissist)
意味自己愛が強く、自分自信の行動や容姿に自己陶酔する人
語源ギリシャ神話に登場する美少年「ナルキッソス」の名前から
類義語自信家、気障、うぬぼれや、艶二郎

「ナルシスト」には、面白い由来があることがわかりました。この機会に、意味だけでなく由来や類義語まで覚えられるといいですね。