似ているようで全く違う!「生クリーム」と「ホイップクリーム」の6つの違い

違いのギモン

お菓子やクリーミーな料理を作るとき、「生クリーム」や「ホイップクリーム」を使うことがありますね。

それでは、「生クリーム」と「ホイップクリーム」にはどのような違いがあるのでしょうか。また、どのように使い分ければ良いのでしょうか。

そこで、この記事では、両者の6つの相違点について解説します。

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【1】主な原料の違い


両者の最大の違いは、「生クリーム」が動物性の脂肪を、「ホイップクリーム」が植物性の脂肪を主な原料としていることです。

「生クリーム」は、乳脂肪分が18%以上入っています。乳脂肪は牛乳からとれるので、動物性の脂肪ですね。

乳脂肪分が18%以下のものは「生クリーム」という名前で売ってはいけないことになっています。

このため、乳脂肪分が18%を切っており、植物性の脂肪で原料を補っているクリームは「ホイップクリーム」と呼ばれるのです。植物性脂肪とは、植物から脂質を抽出して得られるものです。

このように、「生クリーム」と「ホイップクリーム」は原料に違いがあります。

【2】味の違い


「生クリーム」は乳脂肪分が多いため、コクが深いという特徴があります。「ホイップクリーム」は植物性の脂肪分が多いため、味は「生クリーム」ほど濃くありません。

つまり、「生クリーム」はこってりした味で、「ホイップクリーム」はさっぱりした味なのです。

使い分け例

お菓子やリゾット、クリーム系のソースがかかったパスタなどは、濃厚な味が求められますね。このような場合には、さっぱりした味のする「ホイップクリーム」よりも、こってりとした味のする「生クリーム」を使ったほうが良いといえます。

しかし、生クリームの濃い味を乳臭いと感じる人には、さっぱりとした味が特徴の「ホイップクリーム」がおすすめです。

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【3】色・質感の違い


生クリームは少し黄色っぽく、粘り気がありますが、「ホイップクリーム」は白く、サラサラとしています。このことから、両者には色と質感の違いもあることがわかります。

使い分け例

お菓子づくりで、クリームを使って真っ白な色にデコレーションをしたい場合は、黄色っぽい「生クリーム」よりも、白い「ホイップクリーム」を使うほうがより効果的です。

しかし、「生クリーム」は粘り気があるため、泡立てたときにしっかりと角(つの)が立つという利点があります。 “角が立つ” とは、泡立て器をあげるとクリームがピンと立つ状態のことです。

一方「ホイップクリーム」はサラサラしているため、泡立てても角が寝てしまいます。ですから、クリームの角が立っている方が見栄えが良いと思われる場合は、「生クリーム」を使いましょう。

【4】コレステロールの量の違い


「生クリーム」と「ホイップクリーム」は、コレステロールの量が異なります。

コレステロールとは、細胞膜やビタミンD、胆汁酸、副腎皮質ホルモンを作る脂質です。しかし、体内のコレステロール値が上がりすぎると動脈が弱り、病気を引き起こす恐れがあります。

100g の生クリームのなかには、120mg のコレステロールが含まれています。一方、100g のホイップクリームのコレステロールの量は40mg です。

このことから、「生クリーム」のコレステロール量は「ホイップクリーム」のコレステロール量の約3倍であることがわかります。

 

このコレステロール量の差には、「生クリーム」が動物性脂肪を、「ホイップクリーム」が植物性脂肪を主な原料としていることが影響しています。

なお、両者はカロリーには大きな差はありません。

100g あたりで比べてみると、「生クリーム」は433kcal 、「ホイップクリーム」は402kcal です。「生クリーム」のほうがややカロリーが高いといえますね。

使い分け例

体内のコレステロール値が気になる場合やダイエット中の場合は、「生クリーム」よりもコレステロールとカロリーの低い「ホイップクリーム」を使うのが良いでしょう。

しかし、ここで注意しなければならないのは、動物性脂肪が体に悪く、植物性脂肪が体に良いと単純化してはならないということです。たしかに植物性脂肪はコレステロールが低いですが、不飽和脂肪酸という酸性の物質が含まれているため、摂取しすぎると細胞膜を傷つける恐れがあるのです。

ですから、動物性脂肪を原料とする「生クリーム」も、植物性脂肪を原料とする「ホイップクリーム」も、どちらか片方を毎回大量に使うことなく、バランス良く摂取する必要があります

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【5】賞味期限の違い


「生クリーム」と「ホイップクリーム」は、保存性に違いがあります。

「生クリーム」の賞味期限は10日ほどで切れてしまいます。しかし、「ホイップクリーム」は1か月以上賞味期限が続きます。

使い分け例

作った料理やお菓子を近日中に食べる予定であれば「生クリーム」を使っても問題ありません。ただし、作ったものを日持ちさせたいときには「ホイップクリーム」を使いましょう。

【6】値段の違い


「生クリーム」と「ホイップクリーム」は、価格も異なります。

200ml あたりの値段を比べてみましょう。生クリームは350円、ホイップクリームは150円です。つまり、「生クリーム」よりも「ホイップクリーム」の方が安く売られているのです。

使い分け例

「ホイップクリーム」は値段が安いので、材料費をおさえたい場合に便利です。しかし、高級感のあるコクを出したいときには、「生クリーム」を買う方が良いといえます。

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補足:クリームの状態で「生クリーム」と「ホイップクリーム」を区別する場合


ここまで解説した6つの違いは、商品として「生クリーム」と「ホイップクリーム」を区別する方法によるものです。

しかし、「生クリーム」が泡立った状態になったものが「ホイップクリーム」という考え方があります。つまり、クリームの状態で「生クリーム」と「ホイップクリーム」を呼び分ける方法もあるのです。

ですから、レシピなどで「生クリーム」「ホイップクリーム」という名前が出てきたら、商品名として区別されているのか、生クリームの泡立ち具合で区別しているのか、よく確認する必要があります。

まとめ

以上、この記事では、「生クリーム」と「ホイップクリーム」の6つの違いについて解説しました。あらためて、両者の相違点を表でおさらいしましょう。

生クリームホイップクリーム
主な原料 乳脂肪分 植物性脂肪
 コクがある さっぱりとしている
色・質感 やや黄色く粘り気がある 真っ白でサラサラしている
コレステロールの量 多め 少なめ
賞味期限 10日ほど 1か月以上
値段 高め 安め

両者は原料に違いがあるからこそ、味やクリームの形状、栄養分、賞味期限、値段も大きく異なっているのですね。用途に合わせて、正反対の特徴をもつ「生クリーム」と「ホイップクリーム」を上手に使い分けましょう。

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