生クリームとホイップクリームには味など、7つの違いがあります。
同じものだと思っていた人も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、生クリームとホイップクリームの7つの違いについて解説します。
☆「生クリーム」「ホイップクリーム」の違いをざっくり言うと……
生クリーム | ホイップクリーム | |
---|---|---|
主な原料 | 動物性脂肪 | 植物性脂肪 |
味 | コクがある | さっぱりとしている |
色 | 黄色みがかった白 | 真っ白 |
質感 | 粘り気がある | サラサラしている |
コレステロールの量 | 100g当たり120mg | 100g当たり4mg |
賞味期限 | 約10日 | 1か月以上 |
価格 | 200ml当たり約350円 | 200ml当たり約150円 |
このページの目次
【結論】「生クリーム」と「ホイップクリーム」の7つの違い
生クリームとホイップクリームには以下のような7つの違いがあります。
生クリーム | ホイップクリーム | |
---|---|---|
主な原料 | 動物性脂肪 | 植物性脂肪 |
味 | コクがある | さっぱりとしている |
色 | 黄色みがかった白 | 真っ白 |
質感 | 粘り気がある | サラサラしている |
コレステロールの量 | 100g当たり120mg | 100g当たり4mg |
賞味期限 | 約10日 | 1か月以上 |
価格 | 200ml当たり約350円 | 200ml当たり約150円 |
これから、それぞれの違いについて詳しく見ていきましょう。
【1】主な原料の違い
生クリームは動物性脂肪を主な原料としています。
ホイップクリームは植物性脂肪を主な原料としています。
生クリームの主な原料
乳脂肪分が18%以上のクリームが生クリームと定義されています。
生クリームには、乳化剤や安定剤などの添加物は加えられていないため、パッケージには「純正生クリーム」と書かれていることもあります。
添加物が気になる場合は、生クリームを選ぶと良いでしょう。
ホイップクリームの主な原料
乳脂肪分が18%を切っており、植物性の脂肪で原料を補っているクリームをホイップクリームと呼びます。
ホイップクリームは、「生クリームの代わりとして使われる」という位置づけです。
クリームには、一般的に乳脂肪分の割合が高いほど固くなり、分離しやすいという特性があります。
柔らかい食感を楽しみたかったり、分離を避けたかったりする場合はホイップクリームを選ぶと良いですね。
【2】味の違い
生クリームは、くちどけが良くこってりした味です。
ホイップクリームは、重たくなくさっぱりした味です。
生クリームの味
生クリームは、乳脂肪分が多いためコクの深い味が特徴です。
しっかりとした味を出したいときに最適で、乳製品特有の香りを感じることができます。
ホイップクリームの味
ホイップクリームは植物性の脂肪分が多いため、味は生クリームほど濃くありません。
生クリームのような重たさがなく、軽く食べられると感じる人もいるでしょう。
独特の乳臭さが少ないため、クリームが苦手な人でも比較的食べやすいという特徴があります。
【3】色の違い
生クリームは黄味がかっています。
ホイップクリームは真っ白です。
生クリームの色
生クリームは、少し黄色っぽい白色です。
これは、乳脂肪に溶け込んだβカロテンの影響です。
生クリームを泡立てると、脂肪球膜が壊れて乳脂肪本来の黄色みがかった色が出てくるのです。
ホイップクリームの色
ホイップクリームには、色が白いという特徴があります。
デコレーションなどで見た目を美しくさせたい場合、やや黄色い生クリームよりも真っ白なホイップクリームを使った方が効果的です。
【4】質感の違い
生クリームには粘り気があります。
ホイップクリームはサラサラしています。
生クリームの質感
生クリームには、粘り気があるという特徴があります。
そのため、泡立てたときにしっかりと角(つの)が立つのが利点です。
「角が立つ」 とは、泡立て器をあげるとクリームがピンと立つ状態のことです。
クリームを絞る際には、しっかりと角が立つ生クリームを使うのが良いでしょう。
ホイップクリームの質感
ホイップクリームはサラサラしているため、泡立てても角が寝てしまいます。
一方で、クリームを塗り広げるときには扱いやすいところがポイントです。
【5】コレステロールの量の違い
生クリームのコレステロール量は、ホイップクリームのコレステロール量の約30倍です。
カロリーの違い
生クリームとホイップクリームのカロリーには、大きな差はありません。
生クリームは100gあたり433kcalで、ホイップクリームは100gあたり402kcal です。
生クリームのコレステロールの量
100g の生クリームには、120mg のコレステロールが含まれています。
ホイップクリームのコレステロールの量
100g のホイップクリームには、4mgのコレステロールが含まれています。
ホイップクリームは植物性脂肪を主な原料としているため、コレステロールが抑えられているのです。
コレステロールが気になる場合やダイエット中の場合は、生クリームよりもホイップクリームを使うのが良いでしょう。
【6】賞味期限の違い
生クリームの賞味期限は約10日です。
ホイップクリームの賞味期限は1ヶ月以上です。
生クリームの賞味期限
賞味期限は10日程度です。
買い置きには不向きであるため、買ってすぐ使う場合に役立ちそうです。
ホイップクリームの賞味期限
ホイップクリーム未開封時の賞味期限は1ヶ月以上と、生クリームと比べて長いのが特徴です。
夏場など環境が悪いときにはホイップクリームがおすすめです。
ホイップクリームの賞味期限は長いですが、開封後は数日以内に使い切った方が良いでしょう。
【7】価格の違い
生クリームよりもホイップクリームの方が、リーズナブルな価格です。
生クリームの価格
生クリームの200ml あたりの価格は約350円です。
味に高級感を出したいときは、生クリームを使うと良いですね。
ホイップクリームの価格
ホイップクリームの200ml あたりの価格は約150円です。
材料費を抑えたい場合はホイップクリームを購入しましょう。
補足:前提を確認する
以上では、商品としての生クリームとホイップクリームの違いを解説しました。
しかし、生クリームを泡立てた状態をホイップクリームと呼ぶ場合もあります。
そのため、レシピなどで「生クリーム」「ホイップクリーム」という単語が出てきた場合、商品名として区別されているのか、生クリームの泡立ち具合で区別しているのかを確認する必要があります。
生クリームとホイップクリームの違いのまとめ
以上、この記事では、生クリームとホイップクリームの7つの違いについて解説しました。
生クリーム | ホイップクリーム | |
---|---|---|
主な原料 | 動物性脂肪 | 植物性脂肪 |
味 | コクがある | さっぱりとしている |
色 | 黄色みがかった白 | 真っ白 |
質感 | 粘り気がある | サラサラしている |
コレステロールの量 | 100g当たり120mg | 100g当たり4mg |
賞味期限 | 約10日 | 1か月以上 |
価格 | 200ml当たり約350円 | 200ml当たり約150円 |
一見同じに見える生クリームとホイップクリームには、さまざまな違いがあることが分かりました。
用途に合わせて適切に使い分けましょう。