「冥利」の意味とは?使い方から英語や類語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「冥利(みょうり)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「冥利」をざっくり言うと……

読み方冥利(みょうり)
意味知らず知らずのうちに受ける幸せのこと
類義語冥加、冥助など
英語訳providence(神からの恩恵)

「冥利」の意味をスッキリ理解!

冥利(みょうり):知らず知らずのうちに受ける幸せのこと

「冥利」の意味を詳しく


「冥利」とは、知らず知らずのうちに受ける幸せを意味する熟語です。

「冥利」における「冥」は、「あの世」という意味です。そして「利」は「利益」を意味します。つまり「冥利」とは、「あの世からの利益」という意味になります。

もともと「冥利」は、仏教の因果応報(いんがほうおう)の考えにならって、善い行いの報(むく)いとして、神や仏から与えられた思いがけない利益のことを指しています。

一般的には、ある立場や地位、職業によって受ける恩恵(おんけい)のことを「冥利」と表現します。

ことわざ「冥利に尽きる」

「冥利」は、ことわざの「冥利に尽きる」という言葉で使われることが多いです。

「冥利に尽きる」とは、ある立場の者として、これ以上の幸せはないと感じることを意味することわざです。

たとえば、「役者冥利に尽きる」という言葉があります。「自分が役者として、これ以上の幸せはない」という意味になります。

「冥利」という言葉 1つで使われる場合と、「冥利に尽きる」ということわざとして使われる場合では、意味は全く異なるので注意しましょう。

「冥利」の使い方

  1. これほどの売り上げを出せたことは、商売冥利だ。
  2. 最近、女性からアプローチをたくさん受ける。まさに男冥利だ。
  3. ベストセラーを生み出すことができたのは、小説家としての冥利に尽きる。
①と②のように、「〇〇冥利」という表現はよく使われます。〇〇という立場にいる者として、これ以上ない幸せを感じていることを指します。一方、③では、ことわざ「冥利に尽きる」という形で「冥利」が使われています。

「冥利」の類義語

「冥利」には以下のような類義語があります。

  • 冥加(みょうが):思いがけない幸せのこと。気づかぬうちに受けている神や仏の恩恵のこと。
  • 冥助(みょうじょ):神谷仏の助け

「冥利」の英語訳

「冥利」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • providence
    (神による恩恵)
  • reward
    (報われて受ける恩恵)
  • advantage
    (利益)

まとめ

以上、この記事では「冥利」について解説しました。

読み方冥利(みょうり)
意味知らず知らずのうちに受ける幸せのこと
類義語冥加、冥助など
英語訳providence(神からの恩恵)

知らないうちに受けている恩恵は、たくさんあるかもしれません。

「冥利」にきちんと気付き、感謝することを心がければ、人生が豊かになるでしょう。