今回ご紹介する言葉は、ネット用語の「無理ゲー」です。
言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
「無理ゲー」の意味をスッキリ理解!
「無理ゲー」の意味を詳しく

「無理ゲー」とは、攻略に必要な手順などが通常のプレーでは揃えられず、絶対にクリアができないようになっているゲームのことです。
たとえば、課金制のソーシャルゲームで無課金ではクリアができない場合や、いわゆる「裏技」といった「公式に周知されておらず、正規の方法とは呼べない手順を踏まなければいけない」といった場合が「無理ゲー」にあたります。
現在では、絶対にクリアできないわけではないが、難易度が高すぎてほぼ攻略不可能なゲームについても、「無理ゲー」と表現することがあります。「正規の方法でクリアできるが、編成必須のキャラクターがおり、そのキャラクターの入手難易度が非常に高い」などという場合です。
「無理ゲー」は、ゲームそのものについて難しすぎることを指す場合が多いです。この場合、たいていは「エンディングまでクリアしやすいかどうか」が判断の基準になります。
一方で、ゲーム全体の難易度設定ではなく、特定の盤面やステージについて「無理ゲー」という表現を使うこともあります。たとえば、RPG(ロールプレイングゲーム)の「最終ボス戦」やリズムゲームの「高難易度の譜面」などが該当します。
また、実生活でも、「達成するのが厳しい」という場面で「無理ゲー」という表現を使うことが増えています。背景には、技術の進歩によりゲームのリアリティが増加し、「現実世界」と「ゲーム世界」が似たものになっているということが挙げられます。
「現実世界」が「ゲーム世界」に似ている分、ゲーム用語であったはずの「無理ゲー」を日常的に使うことに抵抗感がなくなっているのです。
「無理ゲー」の使い方
- やりごたえがあると聞いて購入したが、さすがにあのゲームは無理ゲーだった。
- 最高難易度のステージは、慣れている人でもかなり手こずるほど無理ゲーだった。
- 大量の課題を明日までに終わらせるのは無理ゲーだと思うのだが、なぜ先生はわかってくれないのだろう。
①では、「あのゲーム」の内容全体について「無理ゲー」と表現しています。「やりごたえがある」という前評判があることから、設定に無理があるというよりも、単純に難易度が高いというニュアンスが感じられます。
②では、ゲーム全体の内容ではなく、「最高難易度のステージ」という特定の場面について「無理ゲー」と表現しています。
③では、実際の生活をゲームに例え、「課題を終わらせる」までの過程を「無理ゲー」と表現しています。
「無理ゲー」の類義語
無理ゲーには以下のような類義語があります。
- 鬼畜ゲー:難易度が高すぎるゲーム
- クソゲー:楽しくないゲーム
「鬼畜ゲー」は、「無理ゲー」と同様に難易度が非常に高くクリアが難しいゲームのことを指します。
特に、プレーをすること自体が苦痛になるような場合によく使われます。クリアまでにかなりの長時間を費やす必要があったり、相当慣れるまで同じステージを繰り返さなければいけなかったりすることがこれに当てはまります。
「クソゲー」は、「難しすぎてつまらない」という場合や、逆に「簡単すぎてつまらない」といった場合に使われる言葉です。他にも、ゲームのシステムが非効率的であったり、シナリオに無理があり、読んでいて違和感を覚えたりするというときなどにも使われます。
「無理ゲー」の対義語
無理ゲーには以下のような対義語があります。
- ヌルゲー:難易度の低いゲームのこと
- 楽勝:達成するのが簡単であること
「ヌルゲー」は「無理ゲー」と同様に、ゲームや実際の生活での行動の難易度について評価する言葉です。
「楽勝」は、ゲーム要素が薄れる言葉ではありますが、「余裕で目的を達成できる」という場合にはわかりやすい表現であると言えます。
「無理ゲー」の英語訳
無理ゲーを英語に訳すと、次のような表現になります。
- Impossibly hard game
(途方もなく難しいゲーム) - Boring game
(つまらないゲーム)
- Impossibly hard game
「無理ゲー」そのもののニュアンスを正確に表現するのは難しいです。
単に難易度が高すぎると言いたいときには”Impossibly hard game”、「つまらない」という意味が強い場合には”Boring game”と表現しましょう。
両方の意味を含めたい場合には”Impossibly hard and boring game”と並べると、よりニュアンスが伝わりやすいです。
また、”hard”の部分を”difficult”に変えることも可能です。”difficult”には、”hard”にはない「複雑で難しい」というニュアンスがあります。そのため、「クリアまでの手順が多すぎる」などといった場合には”difficult”の方が伝わりやすくなります。
ただし、”hard”の方がより口語的であるため、より「無理ゲー」というライトな表現を優先したい場合には”difficult”を使用しない方がよいです。
まとめ
以上、この記事では「無理ゲー」について解説しました。
読み方 | 無理ゲー |
---|---|
意味 | 難易度が高すぎて攻略が不可能に近いゲーム |
類義語 | 鬼畜ゲー |
対義語 | ヌルゲー、楽勝 |
英語訳 | Impossibly hard game(途方もなく難しいゲーム) |
「無理ゲー」に出会ったとき、絶望してしまう人も、かえってやる気がでる人もいます。
日常生活で「無理ゲー」に出会うのは嫌なものですが、ゲームだと思えば少しは楽しめるかもしれませんね。