2ch用語「猛虎弁」の意味とは?読み方は?関西弁との違いまで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、ネット用語の「猛虎弁(もうこべん)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語についてわかりやすく解説します。

☆「猛虎弁」をざっくり言うと……

読み方猛虎弁(もうこべん)
意味ネット上で使われる似非関西弁
由来岡田彰布の「猛虎魂を感じる」というセリフ
類義語どんコメ、猛虎魂など
対義語関西弁、標準語など

「猛虎弁」の意味をスッキリ理解!

猛虎弁(もうこべん):ネット上で使われる偽関西弁

「猛虎弁」の意味を詳しく

猛虎弁とは方言と似ていますが実は少し違います。

猛虎弁とはネット上で使われる似非関西弁のことを指します。

猛虎弁には、若者が使っているような関西弁ではなく、河内や岸和田出身の高齢者やお笑い芸人などが使うようなコテコテの関西弁が使われます。野球チャンネルなど、野球について紹介されているネット掲示板で主に見られます。

また、関西圏出身の人以外も使うことが多いので関西弁と標準語がまざっていることも多いことが特徴です。そのため、間違った関西弁が使われることが多いです。

「猛虎弁」の具体例

  1. 猛虎魂で巨人に勝つで!
  2. ええの取ったで
  3. あかん優勝してまう

猛虎弁は主に阪神タイガーズのファンによって使われる言葉です。

阪神タイガーズとははセントラル・リーグに所属するプロ野球の球団です。球団の歴史は同じくセントラル・リーグに所属する巨人についで2番目に長いです。そのため、熱狂的なファンも大変多い球団です。

①について、読売巨人軍は阪神のライバルとして知られています。そのため、巨人(読売巨人軍の略称)に対してライバル視したような発言はよく使われています。

 

②は、ドラフト会議においてよく使われるフレーズです。

ドラフト会議とは日本野球機構において行われる新人選手獲得の会議のことです。

このドラフトでどの選手を引くかで、今後の戦力に差がつきます。そのため、より戦力になりそうな選手を引いたときに②のような表現が使われます。

 

③は主に日本シリーズやクライマックスシリーズで使われる表現です。

「あかん」というのは「ダメだ」という意味ですが、この場合は逆説的にあかんを使っています。

「猛虎弁」の由来

もともと、阪神ファンであれば現地の言葉で応援するために関西弁をつかって応援する様子がよく見られます。

その様子を他球団ファンがマネして利用したことが猛虎弁発祥の由来となっています。

他にも、戦後4人目の三冠王に輝いた岡田彰布(おかだあきのぶ)選手の「猛虎魂を感じる」という言葉が由来したものであるという説もあります。

「猛虎弁」の類義語

猛虎弁には以下のような類義語があります。

  • どんコメ:岡田彰布選手の省略されたコメント
  • 猛虎魂:阪神の魂

どんコメという言葉もつくられるくらい、岡田彰布は多くの省略したコメントや独自の言い回しを用いたコメントを多用しています。

特に、どんコメは岡田彰布が監督時代に使ったコメントを指します。

「そらそうよ」「期待してもらって結構です。」などがどんコメの例です。

 

猛虎魂の「猛虎」とは阪神タイガーズのロゴからきています。

阪神タイガーズのロゴは黄色と黒の猛々しい虎なのです。

すなわち、猛虎魂は漢字からも推測できるように、猛々(たけだけ)しい虎のような強い魂を意味します。

「猛虎弁」の対義語

猛虎弁には以下のような対義語があります。

  • 関西弁:関西出身の人が話す方言
  • 標準語:公的な機関で使われる、国語などの教育上で使われる言語

関西弁は、正しい関西弁という意味で、似非(えせ)関西弁の猛虎弁とは反対の意味を表します。

まとめ

以上、この記事では「猛虎弁」について解説しました。

読み方猛虎弁(もうこべん)
意味ネット上で使われる似非関西弁
由来岡田彰布の「猛虎魂を感じる」というセリフ
類義語どんコメ、猛虎魂など
対義語関西弁、標準語など

2020年度はコロナによってプロ野球の開幕が大幅に遅れました。選手の何人かにコロナ感染者がいたり心配な状況ですが、猛虎弁を使ってみなさんも阪神を応援しましょう。