心理学用語「気分一致効果」とは?意味と具体例をわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、心理学用語の「気分一致効果(きぶんいっちこうか)」です。

言葉の意味・具体例・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「気分一致効果」の意味をスッキリ理解!

気分一致効果(きぶんいっちこうか):ある気分が想起されると、その気分と一致する感情価値をもつ記憶や判断が促進される心理現象

「気分一致効果」の意味を詳しく


「気分一致効果」とは、ある気分が想起されると、その気分と一致する感情価値をもつ記憶や判断が促進される心理現象です。

感情価値とは、その人の感情によって評価された価値のことです。言い換えるならば、その人にとって良かったか悪かったかという判断に基づく価値のことを言います。

学術的に説明すると上記のようになります。文言が固くて少し分かりにくいので、噛み砕いてご説明します。

簡単に言い換えるならば、ポジティブな気分のときには「楽しかったこと・嬉しかったこと・高揚したこと」などの記憶が思い出されやすく、ネガティブ気分の時には「悲しかったこと、憂鬱だったこと」などの記憶が思い出されやすいという心理現象です。

また、ポジティブな気分の時には前向きな判断や決断をしやすく、ネガティブな気分の時には後ろ向きな判断や決断をしやすいという傾向もあります。

 

つまり、「気分一致効果」とは、気分が思考に影響を及ぼしているという心理現象なのです。

いつもは1、2分程度の電車の遅れなら許せるのに、嫌なことがあったりイライラしているときにはそれが許せなかったりしませんか。これも、気分一致効果によるものです。

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「気分一致効果」の具体例

「気分一致効果」に関する研究は、現在までに数多く行われています。

イーゼン(Isen)らが1978年に行った研究では、「ショッピングセンターで景品をもらい、ポジティブな気分になった買い物客は、自身の購入した製品の満足度を高く評定した」という結果が得られています。

また、フォーガス(Forgas)とモイラン(Moylan)は、1987年に行った研究で「楽しい映画を観終わった人に実生活状況に関する質問をすると、それらに対して肯定的な回答をする」という傾向を明らかにしています。

これらの2つの実験の結果を見ても、気分の良いときにはポジティブな判断をしやすいということが分かりますね。

 

日常的な例も考えてみましょう。

たとえば、落ち込んでいるときには「あの時もだめだった」「あの時もそうだった」と、嫌な記憶が思い出されませんか。そのときに嬉しかったことを思い出そうとしても、うまく思い出せなかったという経験を1度はしたことがあるのではないでしょうか。

人間は、記憶を想起したり何かを判断するときに感情による影響を大いに受けているのです。

「気分一致効果」の英語訳

「気分一致効果」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • mood congruent effects
    (気分一致効果)

気分一致効果は、学術的にもmood congruent effectsと訳されます。

それぞれの単語の意味は以下の通りです。

mood = 気分、気持ち

congruent = 一致する、合致する、合同の

effect = 効果、影響、結果

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まとめ

以上、この記事では「気分一致効果」について解説しました。

読み方気分一致効果(きぶんいっちこうか)
意味ある気分が想起されると、その気分と一致する感情価値をもつ記憶や判断が促進される心理現象
英語訳mood congruent effects(気分一致効果)

この記事で紹介したフォーガスとモイランの研究を応用すると、ポジティブな気分になりたいときは、楽しい映画を観ることが有効である可能性が考えられます。最近では、YouTubeなどで手軽に面白い動画を視聴することができますよね。

気分一致効果によって暗い気分のときはネガティブな思考が促進されてしまいますが、反対に、あえて「気分一致効果」を利用すれば、自分の気分を明るく保つヒントが得られるかもしれませんね。

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