マネタイズとは「サービスからお金を発生させること」という意味です。
自分でビジネスを行っている人の中には、マネタイズという言葉をよく使う人も多いのではないでしょうか。
しかし、正確な意味を実は知らないという人も多いと思います。
今回は、そんなマネタイズの意味や使い方などを詳しく解説します。
☆「マネタイズ」をざっくり言うと……
英語表記 | マネタイズ(monetize) |
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意味 | サービスからお金を発生させること |
語源 | 英語 “monetize” |
類義語 | マネタイゼーション リクープ フリーミアム 収益化 |
「マネタイズ」の意味
- サービスからお金を発生させること
- 収益化を図ること
マネタイズとは、サービスからお金を発生させることという意味です。
また、収益化を図ることという意味もあります。
もともとマネタイズは、貨幣の鋳造や通貨の発行に関する言葉でした。
しかし、ここから転じてビジネスやwebマーケティングに対して使われることとなりました。
このようにいくつかの場面で使われているマネタイズですが、ビジネスで使われるマネタイズと、webマーケティングで使われるマネタイズでは、意味が微妙に異なります。
それぞれのマネタイズについて、以下で解説します。
ビジネスにおけるマネタイズ
ビジネスにおいては、マネタイズは「事業を収益化させる」という意味で使われます。
既存の赤字事業を上手く運用して黒字にし、利益を計上できるようにしていく活動を指してマネタイズと呼ぶのです。
webマーケティングにおけるマネタイズ
webマーケティングにおいては、マネタイズは「無料のサービスから収益を発生させる」という意味で使われます。
元々無料で使えるようになっているサービスが基盤としてあり、それを使っているユーザーに対し、課金などの形でお金を消費させることを指してマネタイズと呼ぶのです。
マネタイズの手法
webマーケティングにおけるマネタイズの手法としては、以下の4つが代表的です。
- 課金モデル
- ECモデル
- 広告モデル
- 仲介モデル
課金モデル
課金モデルとは、基本無料のサービスに対して、追加のアイテムや機能を使う際にお金がかかるよう設定しておき、ユーザーがそれを使いたいと思ったときにお金が発生する仕組みのことです。
この方法がとられている代表的なものとしては、スマホゲームが挙げられます。
スマホゲームでは、一般的に新しいキャラや武器を獲得する際に「ガチャ」と呼ばれる機能を使うことになります。
ガチャを回す際に必要なアイテムを一部有料にすることで、この課金モデルを成立させているのです。
サブスクリプションモデル
課金モデルの一例として、サブスクリプションモデルというものがあります。
これは、一定期間のコンテンツ利用料として費用を払うモデルのことです。
サブスクリプションモデルでは一度の支払額が少なくなるため、音楽アプリなど様々なものに用いられています。
ECモデル
ECモデルは、通販に代表されるようなモデルです。
消費者がサイト上で購買活動を行うことにより、その料金が会社に入ってくる仕組みとなっています。
この方法がとられている代表例としては、Amazonや楽天などが挙げられます。
広告モデル
広告モデルは、扱うホームページの上にweb広告を設定しておくことにより、ユーザーがその広告を見たりクリックしたりした際に、広告の提供元の企業からお金を得るというビジネスモデルです。
これが使われている代表的な例としては、YoutubeやSNSが挙げられます。
YoutubeやSNSを見る際にはいろいろなところに広告が貼られています。
このようなサイトは、広告によって収益を得ているのです。
仲介モデル
仲介モデルとは、不動産会社のような収益構造をもつモデルのことです。
利用者に対し、適切なサービスを引き合わせることによって、利益を発生させています。
具体例としては、メルカリやラクマなどのフリーマーケットアプリが挙げられます。
これらは、買いたい人と売りたい人を引き合わせることによって収益を得ているため、仲介モデルにあたります。
「マネタイズ」の使い方
マネタイズは上記にもある通り、ビジネスやwebマーケティングの世界で使われます。
- この事業をマネタイズし、ゆくゆくは当社の強みとしていきたい。
- サービスのマネタイズのために、広告会社に営業をかける。
- 1年前に自分で作ったホームページのマネタイズにようやく成功した。
上の例文の中で、一つ目の例文はビジネスにおけるマネタイズを、二つ目・三つ目の例文はwebマーケティングにおけるマネタイズを表しています。
また、マネタイズは収益”化”という意味が含まれているため、「マネタイズ化」という日本語は正しくありません。
また、「マネタイズする」というように、動詞として使うこともできます。
「マネタイズ」するときの心構え
マネタイズするときには、以下のようにいくつか気をつけておくべき点が存在します。
- ターゲットを明確にする
- 顧客価値を追求する
ターゲットを明確にする
マネタイズするために事業を始める際には、ターゲットを明確にすることが重要です。
誰に対しても刺さるサービスはほとんどありません。
そのため、ターゲットを明確にすることで、効率よくマネタイズすることが可能になるのです。
顧客価値を追求する
顧客価値とは、顧客が悩んでいる課題を解決することです。
これを追求していくことで、ターゲットにとってより良いサービスとなるため、効率よくマネタイズを成功させることができます。
「マネタイズ」の語源
マネタイズの語源は、英語の “monetize” です。
“monetize” には、以下のような意味があります。
- 事業の収益化
- 特定の通貨を国が定めたものとする
カタカナ語のマネタイズでは、英語の “monetize” の一つめの意味が使われています。
「マネタイズ」の類義語
マネタイズには以下のような類義語があります。
- マネタイゼーション
貨幣の発行・資産の現金化 - リクープ
投資した費用を回収すること - フリーミアム
途中から料金が発生する仕組み - 収益化
無料のものから収益が得られるようにすること
それぞれの類義語について、以下で解説します。
マネタイズとマネタイゼーションの違い
マネタイゼーションは、貨幣の発行・資産の現金化という意味をもつ単語です。
マネタイズも元々「貨幣・通貨の発行」というマネタイゼーションに近い意味をもっていましたが、今では「事業の収益化」という意味になっています。
つまり、マネタイズのかつての意味がマネタイゼーションです。
マネタイズとリクープの違い
リクープは、投資した費用を回収することという意味の単語です。
マネタイズとリクープの違いは以下の通りです。
- マネタイズ
事業の収益化を行うこと - リクープ
事業の収益化などの方法を通じて、投資した費用を回収すること
マネタイズとフリーミアムの違い
フリーミアムは、途中から料金が発生する仕組みです。
マネタイズとフリーミアムの違いは以下の通りです。
- マネタイズ
収益化という方法論を指す - フリーミアム
収益を上げるためのビジネスモデル全体を指す
マネタイズと収益化の違い
収益化とは、収益を得られるようにすることです。
マネタイズは事業を収益化させることのため、事業に対して使う場合には収益化もマネタイズも同様に使うことができます。
それ以外のものに対して用いる場合には、収益化を使う方が適切です。
「マネタイズ」のまとめ
以上、この記事ではマネタイズについて解説しました。
英語表記 | マネタイズ(monetize) |
---|---|
意味 | サービスからお金を発生させること |
語源 | 英語 “monetize” |
類義語 | マネタイゼーション リクープ フリーミアム 収益化 |
このように、マネタイズとは事業の収益化や無料サービスから収益を発生させる仕組みを指す言葉です。
webマーケティングが流行っている現代において、マネタイズについて知っておくことは非常に重要です。
意味や使い方をしっかりと覚えておきましょう。