ことわざ「紅葉を散らす」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「紅葉(もみじ)を散らす」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

スポンサードリンク

「紅葉を散らす」の意味をスッキリ理解!

紅葉(もみじ)を散らす:恥ずかしさや怒りで顔が赤くなること

「紅葉を散らす」の意味を詳しく

「紅葉を散らす」は、恥ずかしさや怒りで顔が赤くなることを表します。特に、女性が恥ずかしがって顔を赤らめるという意味で頻繁に使われます。

また、多くの場合「顔」や「頬」といった言葉に続けて使います。

「お酒を飲んで顔が赤くなる」という意味で「紅葉を散らす」を使うのは間違いなので、注意してください。

スポンサードリンク

「紅葉を散らす」の使い方

  1. 過去の失敗談を話題に出されたので、その人は顔に紅葉を散らした
  2. 友達は男勝りだ。しかし、好きな人と話しているときは、頬に紅葉を散らしている
  3. 店員の態度が気に入らなかったのか、その男は顔に紅葉を散らして怒りだした。

①・②の例文は、恥ずかしさから顔を赤らめるという意味で「紅葉を散らす」を使っています。

一方、③の例文では、怒りで顔を赤くしているという意味で「紅葉を散らす」を使用しています。

「紅葉を散らす」の由来

「紅葉を散らす」は、赤く色づいた葉が舞っているかのように、顔が赤くなる様子が由来になっています。

葉の色が変わる仕組み

秋に色が変わる葉には、2種類あります。

  • 黄色に変わる葉:黄葉(おうよう)という。イチョウ・ブナ・シラカバなどの木。
  • 赤色に変わる葉:紅葉(こうよう)という。カエデ・ナナカマド・オオカメヒノキなどの木。

 

黄葉と紅葉では色の変わる仕組みが異なります。そもそも、夏の葉が緑色なのは、葉の中にクロロフィルという緑色の色素の粒があるからです。クロロフィルは葉緑素ともいいます。光合成において重要な役割を果たします。

緑色から黄色に変わるのは、クロロフィルと一緒に葉の中に含まれる、カロチノイドという黄色の色素が関係しています。暖かい間は、クロロフィルの緑色の色素が葉を覆っています。そのため、黄色の色素は隠れてしまい、ほとんど見えなくなります。

ところが、日照時間が短くなり、気温も下がっていくと、徐々に緑色の色素が分解されていきます。その結果、隠れていたカロチノイドが表面に出てきて、葉が黄色に変化します。

 

緑色から赤色に変わるのは、離層(りそう)が関係しています。離層とは、養分が運ばれる道を遮るコルク状の物質です。葉が落ちる前に作られます。

離層によって、光合成で作られた糖分が枝に流れずに、葉にとどまります。さらに、日光が少なくなり、気温が下がることで緑色の色素は分解されます。

そして、分解された色素は糖分と一緒になり、化学反応を起こします。その結果、アントシアニンが作られ、葉が赤くなります。

スポンサードリンク

「紅葉を散らす」の類義語

「紅葉を散らす」には以下のような類義語があります。

  • 顔から火が出る:恥ずかしさから顔が赤くなること
  • 紅(べに)をさす:「顔から火が出る」と同じ意味
  • 満面朱(しゅ)をそそぐ:「紅葉を散らす」と同じ意味

「紅葉を散らす」の英語訳

「紅葉を散らす」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • To blush
    (顔を赤らめる)
スポンサードリンク

まとめ

以上、この記事では「紅葉を散らす」について解説しました。

読み方 紅葉(もみじ)を散らす
意味 恥ずかしさや怒りで顔が赤くなること
由来 赤く色がついた葉を散らしたかのように、顔が赤くなる様子から
類義語 顔から火が出る、紅をさす、満面朱をそそぐなど
英語訳 To blush(顔を赤らめる)

顔が赤くなる様子と、紅葉の葉が散る様子を重ねることで生まれた美しいことわざです。ぜひ日常生活でも使ってみたいですね。

スポンサードリンク