今回ご紹介する言葉は、熟語の「目下(もっか)」です。
言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「目下」をざっくり言うと……
読み方 | 目下(もっか) |
---|---|
意味 | 現在や目の前のこと。また、年齢や立場などが自分より下の人。 |
類義語 | 現在、当面、部下など |
対義語 | 将来、過去、上司など |
英語訳 | at the present(現在) |
「目下」の意味をスッキリ理解!
「目下」の意味を詳しく
「目下」は、「もっか」または「めした」と読みます。意味は読み方によって変わるため、2通りあります。
「もっか」と読む場合、「現在」「目の前」「すぐ近く」などの意味になります。この意味では、「目下の〇〇」という形で、後ろに続く名詞を修飾する役割を果たすことが多いです。
「めした」と読む場合は、「自分より、年齢や立場などが低い人」のことを表します。
「目下」の使い方
- その件に関しては、目下検討中です。
- 目下の課題は、人手を増やすことです。
- 目下の者が、目上の者をうやまうのは当然だ。
①と②は、「もっか」と読み、「今」という意味で使われています。①の「目下検討中」とは、「今まさに検討している最中である」という意味です。似たような言い回しとして、「目下進行中」や「目下奮闘中」などがあります。
③は、「めした」と読みます。
「目下」の類義語
目下には以下のような類義語があります。
- 現在:今この瞬間のこと
- 当面:今直面していること
- 目前:目の前のことや、その場のこと
- 部下:ある人に従い、命令などを受けて行動する人のこと
- 後輩:後から生まれた人や、後から入ってきた人などのこと
「現在」「当面」「目前」は、「目下(もっか)」の類義語です。すべて、「今の瞬間」のことを意味します。
「部下」と「後輩」は、「目下(めした)」の類義語に当たります。
「目下」の対義語
目下には以下のような対義語があります。
- 将来:これから先の未来のこと
- 後来:今後のこと
- 過去:過ぎ去った時や、未来のこと
- 目上:年齢、地位などが自分より高い人のこと
- 上司:会社などで、自分より役職が上の人のこと
「将来」「後来」「過去」は、「目下(もっか)」に対する対義語です。いま現在以外の時間を表します。
「目上」と「上司」は、「目下(めした)」の対義語です。
「目下」の英語訳
目下を英語に訳すと、次のような表現になります。
- now
(今) - at the present
(現在) - subordinate
(部下)
“now” は、「今この瞬間」という意味です。“I’m heading there now.(今そこに向かっています)” のように使います。
“at the present” は、「いま現在」という意味です。 “It’s out of service at the present.(それは、現在停止中です)” のように使います。 “at the moment” と言い換えることもできます。
“now” と “at the present” はどちらも「今」という意味です。 ですが、 “I’m heading there at the present.” とは言いません。 “now” は “at the present” よりも短い瞬間のイメージです。
“subordinate” は「部下」という意味です。 “I’m a subordinate of Sato.(私は佐藤さんの部下です)” のように使います。
まとめ
以上、この記事では「目下」について解説しました。
読み方 | 目下(もっか) |
---|---|
意味 | 現在や目の前のこと。また、年齢や立場などが自分より下の人。 |
類義語 | 現在、当面、部下など |
対義語 | 将来、過去、上司など |
英語訳 | at the present(現在) |
「目下」は、「めした」と読むことが多く、「もっか」という読み方を知らない人も少なくありません。ぜひ 2通りの意味を覚え、どちらも使えるようにしましょう。