「モデレーター」とは?意味と使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「モデレーター」です。

「モデレーター」の意味、YouTubeの「モデレーター」、使い方、語源、類義語についてわかりやすく解説します。

「モデレーター」の意味をスッキリ理解!

モデレーター(moderator):仲裁者・調停人

「モデレーター」の意味を詳しく

「モデレーター」とは、仲裁者・調停人のことです。

「モデレータ」と表記されることもあります。

二者の間に入って中立的な立場でものごとを進行したり、仲立ちしたりします。

また、「モデレーター」という言葉は以下のような場面でよく使われ、それぞれで異なる意味を持ちます。

  • 会議・討論における「モデレーター」
  • ネットサービスにおける「モデレーター」
  • 情報システム開発分野における「モデレーター」
  • 原子炉における「モデレーター」

それぞれの場面ごとの意味を見ていきましょう。

会議・討論における「モデレーター」の意味

会議や討論の場での「モデレーター」とは、「進行役」「司会」のことを指します。

討論を円滑に進めるために中立の立場で話を進めたり、会議の進行を行う人が「モデレーター」です。

ネットサービスにおける「モデレーター」

ネットサービスにおける「モデレーター」は「進行役」のことを指します。

特に掲示板など、コミュニティ型のネットサービスの場合は「モデレーター」が大きな役割を果たします。

また、ネットサービスにおける「モデレーター」は進行役をするだけでなく、不適切な発言を削除したり、荒らし行為などを行う参加者を追放する場合もあります。

情報システム開発分野における「モデレーター」

情報システム開発の分野では「モデレーター」ではインスペクションで会議を主催し、中心的な役割を果たす人のことを指します。

インスペクションとは、プログラミングのソースコードやシステムの仕様書などを人の目で見て問題点がないかどうか確認する作業のことです。

「モデレーター」は具体的には以下のような役割を果たします。

「モデレーター」の役割
  • 参加者の選出
  • 参加者の役割の決定と依頼
  • スケジュール調整
  • 会場の確保
  • 司会・進行

原子炉における「モデレーター」の意味

原子炉における「モデレーター」とは、原子力発電において核分裂後に放出される中性子の速度を下げる役割を果たすものです。

原子炉や核実験において発生したばかりの中性子は、多くのエネルギーをもっており、非常に速いスピードで動いています。

しかし、このような高エネルギー中性子を、適した温度まで下げる機器が「モデレーター」です。

「モデレーター」には水や黒鉛などが用いられることが多いです。

YouTubeの「モデレーター」とは?

YouTubeにおける「モデレーター」は、動画やチャンネルの管理・補助を行う人のことです。

YouTubeの「モデレーター」は特にYouTube Liveで活躍します。

YouTubeの「モデレーター」について、以下の6つのポイントに分けて見ていきましょう。

  • 「モデレーター」の役割
  • 「モデレーター」が必要な理由
  • 「モデレーター」の設定方法
  • 「モデレーター」が向いている人
  • 「モデレーター」になる方法
  • 「モデレーター」の報酬

「モデレーター」の役割

具体的な「モデレーター」の果たす主な役割は以下の3つです。

  • コメントの管理
  • 生放送の手伝い
  • 字幕の管理

それぞれの役割を具体的に見ていきましょう。

役割①:コメントの管理

「モデレーター」のひとつめの役割は、「コメントの管理」です。

YouTubeでは、それぞれの動画に視聴者がコメントを残すことができます。

誹謗中傷コメントや過激すぎるコメントを削除したり規制するなどして、チャンネルや動画の治安を保ちます。

役割②:生放送の手伝い

「モデレーター」のふたつめの役割は、「生放送の手伝い」です。

YouTubeでは、動画を投稿するだけでなく生放送を行うこともできます。生放送中は、配信者は放送自体に忙しいため、補助的な役割を「モデレーター」が果たします。

訪れた人に対して配信のルール、チャンネル登録のお願いのアナウンスなどをお知らせしたり、過激なコメントを管理したりするのです。

役割➂:字幕の管理

「モデレーター」は字幕の作成・入力も行います。

YouTubeの動画には、自動生成の字幕の他に、手動で字幕を設定することができます。

しかし、動画の音声を別の言語に翻訳し、入力するのにはとても時間がかかります。

そのため、「モデレーター」が字幕を作るのです。

「モデレーター」が必要な理由

YouTubeのモデレーターは配信者が配信に集中するために必要です。

特にLiveの場合、配信者は配信内容を少しでも面白くすることに集中しなけれなりません。

 

しかし、コメントの管理、アナウンスなどを行っていては配信内容に集中できません。

特に多くの人が見るLiveの場合はこれらの業務をこなすだけで手一杯になってしまう可能性があります。

そのため、コメントの管理、アナウンスなどの補助的な役割を「モデレーター」が行うのです。

「モデレーター」の設定方法

「モデレーター」は配信者が設定できます。

「モデレーター」に指定されるとユーザー名が青色になり、スパナマークが付きます。

「モデレーター」は1人だけにすることもできますが、複数人を指定することもできます。

具体的な「モデレーター」の設定方法は以下の2つです。

  1. Liveチャットから設定する
  2. コメント欄から設定する

それぞれの設定方法について詳しく見ていきましょう。

方法①:Liveチャットから設定する

1つ目の方法はLiveチャットから設定する方法です。

まず、ライブ配信中のチャット欄でコメントの横にある「︙」をクリックします。

そして、出てきたメニューの中から「モデレーターを追加」で設定できます。

方法②:コメント欄から設定する

コメント欄から設定することもできます。

配信主の「クリエイターツール」「コミュニティ」「公開されたコメント」の順でクリックします。

そして、「モデレーター」にしたいユーザーの横にある旗のマークをクリックします。

そして、出てきたメニューから「コメント管理者として追加」をクリックします。

「モデレーター」が向いている人

「モデレーター」が向いているのは、以下のような特徴を持つ人です。

「モデレーター」が向いている人
  • その配信をよく見ている人
  • 誹謗中傷などを行わない人
  • 配信者からみて信頼がおけそうな人

「モデレーター」は基本的にその配信者のファンが行うことが多いです。

「モデレーター」になる方法

「モデレーター」は「なりたい」と思ってなれるものではありません。

「モデレーター」は配信者がLive中に募集したり、Twitterなどで募集の告知をしたりします。

そのような時に立候補すると良いでしょう。

また、Liveをよく視聴し、コメントも積極的に行っていると「モデレーター」のオファーを受けることがあります。

「モデレーター」の報酬

「モデレーター」に報酬はありません。

「モデレーター」は学校の学級委員長のようなもので、完全にボランティアです。

「モデレーター」の使い方

「モデレーター」には以下のような使い方があります。

  1. 彼はモデレーターとしての役割をよく果たしている。
  2. モデレーターにコメントを消されてしまった。
  3. モデレーターが無いと、原子炉は運営できない。
  4. 今度の会議でモデレーターをすることになった。
  5. モデレーター役をするのは初めてなので緊張する。

➊の「モデレーター」は、「進行役」という意味で使われています。

➋の「モデレーター」は、「YouTubeにおいて動画やチャンネルの管理・補助を行う役割」という意味で使われています。

➌の「モデレーター」は、「原子力発電において核分裂後に放出される中性子の速度を下げる機器」という意味です。

❹、❺の例文のように、進行役をする時には「モデレーターをする」「モデレーター役をする」という表現が使われます。

「モデレーター」の語源

「モデレーター」の語源は英語の “moderator” です。

英語の “moderator” には、以下のような意味があります。

  1. 仲裁者
  2. (討論会などの)司会者
  3. (町会などの)議長
  4. (原子炉の中性子の)減速体

「モデレーター」の類義語

「モデレーター」には以下のような類義語があります。

  • 調停人(ちょうていにん):間に入って仲裁する人
  • 仲裁者(ちゅうさいしゃ):紛争を解決する時に2者の間に入って解決を手伝う人のこと
  • 司会者(しかいしゃ):イベントなどの進行を手伝う人のこと
  • 進行役(しんこうやく):会議を円滑に進める役割を果たす人のこと
  • ファシリテーター:会議で進行を司る役割を果たす人
  • コーディネーター:物事を調整する役割の人

「モデレーター」と「ファシリテーター」の違い

「ファシリテーター」とは、会議で進行の役割を果たす人のことです。

「モデレーター」と「ファシリテーター」には以下のような違いがあります。

  • モデレーター:進行だけでなく、自分の意見も述べる
  • ファシリテーター:進行だけを集中して行い、自分の意見は述べない

「モデレーター」と「ファシリテーター」は自分の意見を述べるかどうかが異なるのです。

まとめ

以上、この記事では「モデレーター」について解説しました。

英語表記モデレーター(moderator)
意味仲裁者・調停人
語源「仲裁者」という意味の英単語 “moderator”
類義語調停人、仲裁者、司会者など

「モデレーター」には、複数の意味があるので、全ての意味を理解しておきましょう。