モデレーターの意味は?YouTubeでの意味や語源を詳しく解説!

言葉

モデレーターとは「➀調整役➁進行役➂原子炉の減速材」という意味です。

複数の意味がある言葉なので、使いこなせていない方も多いと思います。

しかし、ビジネスの場面で使われることも多い言葉なので、この記事で詳しい意味や使い方を解説します。

☆「モデレーター」をざっくり言うと……

英語表記モデレーター(moderator)
意味調整役・進行役・原子炉の減速材
語源「司会者・仲裁者」を意味する英単語 “moderator”
類義語ファシリテーター
コーディネーターなど

「モデレーター」の意味

モデレーター

調整役
例:モデレーターとして話を仲介した。

進行役
例:今回のモデレーターは彼女にお願いしました。

原子炉の減速材
例:モデレーターの故障は一大事だ。

モデレーターの意味は、大きく分けて上記の3つに分かれます。

それぞれの意味を詳しく見ていきましょう。

「調整役」の意味

モデレーターには仲介人や調停者という意味があります。

対立関係にある人同士や、交渉中の人や組織の間に入る第三者のことを表します。

モデレーターは中立な立場が求められるため、自らの利益を求めたり、一方に肩入れしたりしない人が務める必要があります。

「進行役」の意味

モデレーターには、進行役という意味があります。

会議や講演会などの司会などの役割を担う進行役を広く表す言葉です。

モデレーターには、以下のような役割があります。

  • 進行を仕切る
  • 参加者の本音を聞き出す
  • 参加者の意見を分析しまとめる

「原子炉の減速材」の意味

モデレーターには、原子炉の減速材という意味があります。

減速材とは、原子力発電において核が分裂した後に放出される中性子の速度を下げるものです。

原子炉で発生したばかりの中性子は、非常に多くのエネルギーをもっており、とても速いスピードで動いています。

このような高いエネルギーを持ちすぎている中性子を、適した温度まで下げ、動きを抑えるための機器が「モデレーター」です。

「モデレーター」の分野ごとの意味


モデレーターは、以下のような分野で使われます。

  • インターネットサービス
  • 情報システム開発

それぞれの分野でのモデレーターの意味を詳しく見ていきましょう。

分野➀:インターネットサービス

以下のようなインターネットサービスにおいて、モデレーターはそれぞれの意味を持ちます。

  • YouTube
    コメント欄や配信を管理する人
  • Facebook
    Facebook上の問題のあるコンテンツの削除を判断する担当者
  • TikTok
    ライブ配信者に変わりコメントを整理する権限をもっている人

YouTubeにおける「モデレーター」

YouTubeにおけるモデレーターは、以下のような作業を行う役割の人です。

  • コメント欄の管理
  • 生配信のアシスタント

仕事➀:コメント欄の管理

モデレーターは、動画や生配信のコメント欄を管理する役割があります。

不適切なコメントを削除したり、誹謗中傷を繰り返すなどの荒らし行為を行う視聴者をブロックしたりします。

以上のように、コメント欄の治安を保つことがモデレーターの役割のひとつです。

仕事➁:生配信のアシスタント

モデレーターには、生配信のアシスタントという役割があります。

配信者に代わって生配信のルールを説明したり、現在行われている配信がどのようなものなのかという配信の趣旨や配信内容の解説を定期的に説明するという仕事があるのです。

配信者から事前に知らさている内容や受けている指示を基にして、ユーザーに対して配信内容の解説や宣伝するのです。

モデレーターの注意点

YouTubeでもTikTokでも、モデレーターは実際に配信をしたり、動画投稿を行ったりする人ではないので注意しましょう。

分野➁:情報システム開発

情報システム開発の分野では「モデレーター」ではインスペクションの段階で中心的な役割を果たす人を表します。

インスペクションとは、出来上がったソースコードやシステムの仕様書などを人の目でチェックする作業です。

インスペクションにおいて、モデレーターは以下のようなことを行います。

「モデレーター」の役割
  • メンバーの選出
  • メンバーの役割決定と依頼
  • スケジュール調整
  • 会場の確保
  • 会議の司会

つまり、インスペクションを行うために開かれる会議の準備や進行を一通り行うのです。

「モデレーター」の使い方


モデレーターには複数の意味があるので、場面によって適切に使い分ける必要があります。

進行役や調整役という意味のモデレーターは役割を表す言葉なので「モデレーターを務める」「モデレーターに任命される」などの使い方をします。

  1. 本議会でモデレーターを務めさせていただきます。
  2. モデレーターが上手く機能していなようだ。
  3. モデレーターを間に挟むことで、冷静な話し合いができた。

➀のモデレーターは、「進行役」という意味で使われています。

➁のモデレーターは、「原子炉の減速材」という意味で使われています。

➂のモデレーターは、「仲裁役」という意味で使われています。

「モデレーター」の語源


モデレーターの語源は司会者や仲裁者を意味する英単語 “moderator” です。

英単語 “moderator” には、以下のような意味があります。

  • 討論会などの司会者
  • 町会などの議長
  • 仲裁者
  • 減速材

カタカナ語のモデレーターと同じ意味を持つことがわかります。

「モデレーター」の類義語


モデレーターには以下のような類義語があります。

  • ファシリテーター
    会議などの場で議事進行を務める役割を持つ人
  • コーディネーター
    会議などの進行役
  • 調停人
    間に入って仲裁する人
  • MC
    司会者・進行役
  • 仲裁者
    紛争を解決する時に2者の間に入って解決を手伝う人のこと
  • 進行役
    会議を円滑に進める役割を果たす人のこと
  • 司会者
    イベントなどの進行を手伝う人のこと

「モデレーター」と「ファシリテーター」の違い

ファシリテーターとモデレーターには、以下のような違いがあります。

  • モデレーター
    進行だけでなく、自分の意見も述べる
  • ファシリテーター
    進行だけを集中して行い、自分の意見は述べない

つまり、自分の意見を述べるか否かという点が異なるのです。

「モデレーター」のまとめ

以上、この記事ではモデレーターについて解説しました。

英語表記モデレーター(moderator)
意味調整役・進行役・原子炉の減速材
語源「司会者・仲裁者」を意味する英単語 “moderator”
類義語ファシリテーター
コーディネーターなど

モデレーターの複数の意味をしっかりと理解しておきましょう。