今回ご紹介する言葉は、熟語の「瑞々しい(みずみずしい)」です。
言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
このページの目次
「瑞々しい」の意味をスッキリ理解!
「瑞々しい」の意味を詳しく
「瑞々しい」は、新鮮で生き生きしている様子・つやがあって若々しい様子を表す言葉です。
野菜や果物など水分の含まれる植物や人の肌に対して主に使用します。また、人の様子や感性など新鮮な場合に褒めるのに使うこともあります。
「瑞々しい」の使い方
- 祖母から送られてきたトマトは、とても瑞々しいものだ。
- 母は何歳になっても瑞々しい肌を維持するため、努力を続けている。
特に「透明感のある肌」や「うるおいがたっぷりでツヤのある肌」など肌の状態に対して「瑞々しい」を使用することが多くなっています。
「瑞々しい」の語源
「瑞々しい」は大和言葉です。
元々は「みずみずし」の形で使われており「光り輝き若々しい」「新鮮で美しい」といった意味を持っていました。
「瑞」の意味
「瑞々しい」の「瑞」には、いくつかの意味が存在しています。
- みずみずしく美しいこと
- 若くうるわしいこと
- めでたいしるし
現在では、大和言葉の「みずみずし」と意味合いの近い「瑞」という漢字をあてて「瑞々しい」と表現されています。
「瑞々しい」の類義語
「瑞々しい」には以下のような類義語があります。
- 新鮮:新しくて、生きがいいこと
- 若々しい:若者らしい様子
- 青々しい:青色(緑色)がいかにも際立っていること
「新鮮」は、「魚や肉、野菜などが、新しくて生き生きとしていること」を表す言葉です。「瑞々しい」の言い換え表現として使用できます。
「若々しい」には、「実際に若いこと」を強めた意味と「見た目や考え方が若者らしい」という二つの意味があります。後者の「見た目や考え方が若者らしい」という意味が「瑞々しい」の意味と類似しています。
「青々しい」には「草木が生い茂る様子」「植物の青色が鮮やかな様子」という意味があり、それが転じて「草木の色合いが目立って瑞々しい様子」を表す言葉となりました。
「瑞々しい」と「水っぽい」の違い
「瑞々しい」の類義語として間違われることが多いのが、「水っぽい」です。
「瑞々しい」は「水々しい」とも表現されるため「水っぽい」を類義語だと勘違いする人が多くなっていますが、類義語ではありません。
しかし、「水っぽい」は「水分が多いこと」を指すため、「瑞々しい」の言い換え表現として適切ではありません。
「瑞々しい」の対義語
「瑞々しい」には以下のような対義語があります。
- 乾涸びた(ひからびた):自然乾燥によって水分が全くなくなった状態
「瑞々しい」の対義語として、水分が無くなり「潤いや張り、生気がなくなったこと」を指す「乾涸びた」が対義語となります。
「瑞々しい」の英語訳
「瑞々しい」を英語に訳すと、次のような表現になります。
- fresh
(瑞々しい) - young and vivacious
(瑞々しい)
まとめ
以上、この記事では「瑞々しい」について解説しました。
読み方 | 瑞々しい(みずみずしい) |
---|---|
意味 | 若々しく美しい・水を含んだようにつやがある様子 |
語源 | 大和言葉の「みずみずし」 |
類義語 | 新鮮、若々しい、青々しい |
対義語 | 乾涸びた |
英語訳 | fresh、young and vivacious |
「瑞々しい」は「若々しく、つやがある様子」を表しています。食べ物や人の考え方、肌の調子を褒める表現として頻繁に使用されています。
「新鮮さ」や「美しさ」だけでなく、めでたいニュアンスを含む「瑞々しい」を、褒め言葉として使用して見ましょう。