「蜜月」の意味とは?使い方から類語や英語や対義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「蜜月(みつげつ)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「蜜月」をざっくり言うと……

読み方蜜月(みつげつ)
意味結婚して間もない頃
語源ゲルマン民族の文化“honey moon”の直訳
類義語相思相愛、懇親(こんしん)など
対義語倦怠期、不和など
英語訳honeymoon、friendly

「蜜月(みつげつ)」の意味をスッキリ理解!

蜜月(みつげつ):結婚して間もない頃のこと

「蜜月」は一般的に結婚して間もないことを指すことが多いのですが、それ以外の意味で使うこともあります。まずは基本の意味を抑えた上で、派生的な使い方を覚えましょう。

「蜜月(みつげつ)」の意味を詳しく

蜜月は、結婚して間もない頃のことを意味します。

また、そこから転じて親密な関係のことも意味します。結婚していなくても使えます。

政治家と企業が癒着(ゆちゃく)しているという好ましくない関係を表すこともあります。

「蜜月(みつげつ)」の使い方

  1. 新婚の二人は蜜月を楽しんでいる。
  2. 付き合いたての二人は蜜月の仲だ。
  3. 政治家のAは企業と蜜月関係にある。

①の例文は「蜜月」のスタンダードな使い方です。

②の例文は「蜜月」の派生的な使い方です。「蜜月の仲」という言葉が、結婚はしていないが親密な二人の仲を表現しています。

③の例文は「蜜月」のネガティブな意味での使い方です。本来一定の距離を置くべき関係にあるにも関わらず、親しくしているさまを皮肉った表現です。

「蜜月(みつげつ)」の語源

「蜜月」の語源は諸説ありますが、英語訳の “honeymoon” (新婚期間)を直訳したという説が有力です。

英語訳である “honeymoon” は「ハネムーン」として日本にも普及した言葉ですが、その語源は複数あります。以下に代表的なものを紹介します。

古代ゲルマン民族は結婚後1ヶ月間、滋養強壮によく、子宝に恵まれるという蜂蜜酒を飲みました。「蜂蜜(honey)」)と「月(moon)」を合わせて、結婚後1ヶ月のことを “honeymoon” と呼ぶようになりました。

「蜜月(みつげつ)」の類義語

「蜜月(みつげつ)」には以下のような類義語があります。

  • 相思相愛:男女が互いに愛し合うこと
  • 懇親(こんしん):打ち解けて親しくすること

「蜜月」の類義語には、仲の良さを表す言葉が挙げられます。

「蜜月(みつげつ)」の対義語

「蜜月(みつげつ)」には以下のような対義語があります。

  • 倦怠期:夫婦などが互いに飽きて嫌になる時期
  • 不和:気持ちにゆきちがいが生じること

「蜜月」が仲の良い時期を指すのに対し、仲が悪くなる時期を表す言葉もあります。

「蜜月(みつげつ)」の英語訳

「蜜月(みつげつ)」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • honeymoon
    (新婚期間)
  • friendly
    (友好的に)

“honeymoon” は「新婚期間」という意味の言葉でしたが、この時期に新婚旅行に行く夫婦が多いことから「新婚旅行」という意味で使われるようにもなりました。

日本で初めてハネムーンに行ったカップル

いまでは当たり前の文化であるハネムーン(新婚旅行)ですが、日本で初めて行ったのは坂本龍馬でした。

1866年、寺田屋事件で負傷した龍馬は、西郷隆盛の勧めで、妻と二人で鹿児島に行き温泉めぐりをしました。これが、日本初のハネムーンです。

その後、ハネムーンは徐々に普及していき、その行き先も国内から海外へと行くようになりました。

まとめ

以上、この記事では「蜜月(みつげつ)」について解説しました。

読み方蜜月(みつげつ)
意味結婚して間もない頃
語源ゲルマン民族の文化“honey moon”の直訳
類義語相思相愛、懇親(こんしん)など
対義語倦怠期、不和など
英語訳honeymoon、friendly

恋愛など人間関係には「蜜月」のように燃え上がるときもあれば「倦怠期」のように冷めきることもあります。他者との関係で起こる問題である以上、自分ひとりでコントロールすることもできません。

ですが、難しいからこそのおもしろさもあります。生き物のように揺れ動く人間関係を楽しめるようになりたいものです。

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藤本
文章を書けば2度見される慶應生。コピー・作文関係の賞を複数受賞。スッキリ公式Twitterの中の人です。 #博覧強記 #筆力鼎を扛ぐ
【受賞歴】 宇都宮キャッチコピーコンテスト 最優秀賞 など