今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「マインドマップ」です。
「マインドマップ」の意味、具体例、提唱者、使い方、語源、類義語についてわかりやすく解説します。
このページの目次
「マインドマップ」の意味をスッキリ理解!
「マインドマップ」の意味を詳しく
「マインドマップ」とは、中心となるキーワードから放射線状にイメージを繋げていく思考の表現方法のことです。
思考を整理し、発想を豊かにし、記憶力を高めるために使われる方法です。また、複雑な考えを整理するのにも役立ちます。
「マインドマップ」は、しばしば「ノート術」や「図解の表現技法」などとして紹介されることがありますが、これらは適切ではありません。
「マインドマップ」は、あくまで思考を表現し、頭を整理する方法として作られました。
「マインドマップ」の具体例
「日本」と言われると、次のようにたくさんのイメージが思い浮かぶでしょう。
- 金閣寺
- もち
- 寿司
- 桜
- 紅葉
- 東京スカイツリー
他にもさまざまなイメージが浮かぶでしょう。このままでは思考が整理できません。
まず、中心に「日本」と書き、そこから「食べ物」「建物」「四季」など大きなジャンルに分けたキーワードを書いて中心とつなげます。
そして、そこからさらに細かいキーワードを繋げていくのです。
- 食べ物
- 建物
- 四季
もち
寿司
金閣寺
東京スカイツリー
桜
紅葉
そして、「もち」などのキーワードからさらに連想できることを書き込んでいくのです。
「マインドマップ」の提唱者
「マインドマップ」を提唱したのは、イギリスの著述家で、教育コンサルタントのトニー・ブザンです。
彼は心理学を学んでおり、その後は学術ジャーナリストとして活動し、1960年代にはメンサ・インターナショナルの国際的機関誌の編集に携わっていました。
メンサとは、IQの非常に高い人たちを中心とした団体で、テストに合格した者しか入会することができません。
「マインドマップ」は、現在、ブザン・オーガナイゼーション・リミテッド社に商標登録されています。
ちなみに、提唱された当時は紙にペンで書くものとされていましたが、現在はコンピューターによって「マインドマップ」を作製できるソフトウェアもあります。
「マインドマップ」の使い方
「マインドマップ」には以下のような使い方があります。
- マインドマップを利用して、考えを整理する。
- おすすめの手段はマインドマップだ。
- 学校の授業にもマインドマップは取り入れられている。
「マインドマップ」の語源
「マインドマップ」の語源は英語の “mind map” です。
“mind” の意味は以下の5つです。
- (身体と区別して、思考・意志などの働きをする)心
- 精神
- (感情・意志と区別して、理性を働かせる)知性
- 回想
- 記憶
“map” には以下の3つの意味があります。
- 地図
- 図解
- 図表
mapと聞くと、「地図」のイメージを強く思い浮かべるかもしれませんが、「図表」「図解」などの意味もあるのです。
キーワードから「回想」したもの、「記憶」にあるものを、わかりやすく「図解化」「図表化」するという意味で、この名前になったと考えられます。
「マインドマップ」の類義語
「マインドマップ」には以下のような類義語があります。
- マインドマッピング
「マインドマップ」は、「マインドマッピング」と呼ばれることもあります。
また、「マインドマップ」を行うためのソフトなどを「マインドマッピングツール」と言うことがあります。
まとめ
以上、この記事では「マインドマップ」について解説しました。
英語表記 | マインドマップ(mind map) |
---|---|
意味 | 中心となるキーワードから放射線状にイメージを繋げていく思考の表現方法 |
提唱者 | イギリスの著述家トニー・ブザン |
語源 | 英単語 “mind map” |
類義語 | マインドマッピング |
「マインドマップ」は、考えを整理するのに非常に役に立ちます。意味だけでなく、方法も覚えておけるといいでしょう。