「耳にタコができる」の意味とは?類語や英語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「耳にタコができる」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「耳にタコができる」をざっくり言うと……

意味何度も同じことを聞かされてうんざりすること
由来皮膚に摩擦や圧がかかり続けると、皮膚が角質化したタコができること
類義語うんざりする、聞き飽きる、げんなりする、鬱陶しいなど
英語訳tired of hearing (聞き疲れる), You have told me many times.(もう何回も聞いた。)

「耳にタコができる」の意味をスッキリ理解!

耳にタコができる:同じことをなんども聞かされて嫌になること

「耳にタコができる」の意味を詳しく

「耳にタコができる」は「何度も同じことを聞かされて嫌になること」を意味することわざです。聞き飽きている状態を表します。

このことわざにおける「タコ」は軟体動物のタコではなく、角質化した厚い皮膚を指します。漢字では「胼胝」と書きます。

「耳にタコができる」を省略して「耳タコ」と言うこともあります。

「耳にタコができる」の使い方

  1. その話は耳にタコができるほど聞かされた。
  2. 姑の小言ばかりで耳にタコができそうだ。
  3. 「結婚はまだか」と言われすぎて、耳にタコができそうだ。

「耳にタコができる」の由来

「タコ」とは皮膚の一部が角質化して硬くなったものです。ペンで文字を書き続けたときの指や、歩き続けたときの足の裏など、摩擦や圧力がかかり続けた部分にできます。タコができると、その部分の皮膚の感覚が鈍り、痛みなどを感じなくなります。

同じ話を何度も聞いても、実際に耳にタコができることはありません。しかし、同じことを聞かされ続けると、話の内容について何も思わなくなってしまいます。この点は、皮膚が硬くなり、感覚が鈍ったタコと似ています。

ここから「耳にタコができる」ということわざが生まれました。このことわざは江戸時代から使われていました。

「耳にタコができる」の類義語

「耳にタコができる」には以下のような類義語があります。

  • うんざりする:嫌になること
  • 鬱陶(うっとう)しい:うるさいこと
  • げんなりする:飽きて嫌になること
  • 聞き飽きる:同じことを何度も聞いて嫌になること

「耳にタコができる」の英語訳

「耳にタコができる」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • tired of hearing
    (聞き疲れた)
  • You have told me many times.
    (もう何回も聞いた。)
英語では「耳にタコができる」とことわざ通りに表現することは少ないです。「聞くことに疲れた」「もう何回も聞いた」と表現します。

まとめ

以上、この記事では「耳にタコができる」について解説しました。

意味何度も同じことを聞かされてうんざりすること
由来皮膚に摩擦や圧がかかり続けると、皮膚が角質化したタコができること
類義語うんざりする、聞き飽きる、げんなりする、鬱陶しいなど
英語訳tired of hearing (聞き疲れる), You have told me many times.(もう何回も聞いた。)

江戸時代から使われている言葉だというのは意外でしたね!ぜひ日常会話でも使ってみてください。