「目を細める」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

「目を細める」とは「嬉しいことや可愛らしいものに対して、ほほ笑むこと」という意味です。

辞書を見て意味を理解したとしても、「どのような場面に使ったら良いのかわからない」という人が多いのではないでしょうか。

この記事では、「目を細める」の意味や使い方、例文などについて詳しく解説します。

「目を細める」の意味

ほそめる

嬉しいことや可愛らしいものに対して、ほほ笑むこと

「目を細める」とは、嬉しいことや可愛らしいものに対して、ほほ笑むことです。

下の画像のように、人は笑顔になると目尻が下がるため、目が細くなっているように見えます。


photo by ComeIlMare

このことから、「目を細める」は、ほほ笑みを表す慣用句となっているのです。

単に「目を狭く開くこと」を表す場合も

なお、「目を細める」は、単純に「上まぶたと下まぶたを近づけて、目の開きを狭める」という動作を指す場合もあります。

しかし、基本的には慣用句として、「ほほ笑む」という意味で用いられることのほうが多いです。

「怒る」という意味で使うのは誤用

「目を細める」を、「怒る」という意味で使うのは誤りです。

「目を細める」は、「嬉しいことや可愛らしいものに対して、ほほ笑むこと」というポジティブな意味を表します。

「目を細める」の使い方・例文

「目を細める」の使い方

「目を細める」は、主に以下のようなかたちで使います。

「目を細める」の使い方
  • 〇〇を見て目を細める
  • 〇〇に目を細める
  • 目を細めながら、〜

「目を細める」の例文

「目を細める」を用いた例文を見てみましょう。

例文
  1. 彼は、遊びまわる孫たちを見て目を細めた
  2. 子犬に目を細める姿を見たことがあるので、きっと彼女は動物が好きなのだろう。
  3. 彼女は目を細めながら、海外旅行の思い出を語った。

「目を細める」は、子どもや動物を見て笑顔になった場面で使われることが多いです。

「目を細める」と「目を細くする」の違い


「目を細める」と「目を細くする」は、同じ意味をもつ言葉です。

「目を細くする」のほうが、「目を細める」よりも正式な表現であると考えて、両者を使い分ける人もいます。

しかし、辞書では、「目を細くする」と「目を細める」の違いは特に設定されていません。

「目を細くする」の使い方

「目を細くする」も、「目を細める」と同じように、以下のようなかたちで使います。

「目を細くする」の使い方
  • 〇〇に目を細くする
  • 〇〇を見て目を細くする
  • 目を細くしながら〜

例文も見てみましょう。

例文
  1. 彼は、孫に会うたびに目を細くする
  2. 彼女は、大きくなった飼い猫を見て目を細くした
  3. 母は、目を細くしながら思い出の品を眺めた。

「目を細める」と「目が細まる」の違い


「目を細める」と「目が細まる」も、同じ意味をもちます。

しかし、厳密には、以下のような違いがあります。

目を細める」と「目が細まる」の違い
  • 目を細める
    単純に笑顔になることを指す
  • 目が細まる
    思わず笑顔になるという意味合いが強い

「目が細まる」の使い方

「目を細まる」は、以下のようなかたちで使います。

「目を細まる」の使い方
  • 〇〇に目が細まる
  • 〇〇を見て目が細まる

例文も見てみましょう。

例文
  1. 元気に生まれてきた赤ちゃんに、目が細まる
  2. 昔の写真を見て、目が細まった
「目が細まりながら〜」とは言わない

「目を細める」は、「目を細めながら〜」という使い方が可能です。

しかし、「目が細まる」は、「目が細まりながら〜」という使い方はできません。

「目を細める」の類義語

「目を細める」には以下のような類義語があります。

  • 笑み(えみ)が溢れる(こぼれる)
    あまりにも嬉しく、思わず笑顔になること
  • 目尻(めじり)を下げる
    嬉しさで、満足そうな顔になる
  • 相好(そうこう)を崩す
    嬉しさで、にこやかな表情になる
  • 破顔(はがん)する
    にっこりする
  • 顔が綻びる(ほころびる)
    緊張していた表情が、笑顔に変わること

「目を細める」の対義語

「目を細める」は、「嬉しいことや可愛らしいものに対して、ほほ笑むこと」という意味です。

この点をふまえると、「目を細める」の対義語は、以下の3パターンに分けることができます。

対義語のパターン
  1. 怒りを表す言葉
  2. 悲しみを表す言葉
  3. 不快・不満を表す言葉

上記のそれぞれの意味に分けて、対義語を紹介します。

対義語①怒りを表す言葉

怒りを表す対義語には、以下のようなものがあります。

怒りを表す対義語
  • 頭から湯気(ゆげ)が立つ
    かんかんに怒る
  • 腸(はらわた)が煮えくり返る
    非常に怒る
  • 腹を立てる
    怒る
  • 目くじらを立てる
    他人の欠点を取り立てて、非難する
  • 目を三角にする
    怒った表情になる</li

「目を三角にする」と「目くじらを立てる」は、「目を細める」と同じく、「目」を用いた慣用句です。

対義語②悲しみを表す言葉

悲しみを表す対義語には、以下のようなものがあります。

悲しみを表す対義語
  • 胸がつかえる
    悲しさや心配のあまり、胸が押しつぶされるような気持ちになること
  • 血の涙を流す
    強い悲しみや怒りで溢れる涙
  • 胸が張り裂ける
    悲しみに苦しむ
  • 身を切られる
    辛さや寒さが苦痛であること
  • 断腸(だんちょう)の思い
    非常に悲しく、辛い気持ち

対義語③不快・不満を表す言葉

不快・不満を表す対義語には、以下のようなものがあります。

不快・不満を表す対義語
  • 眉(まゆ)をひそめる
    相手に対して不快な気持ちになり、顔をしかめること
  • 口を尖らす(とがらす)
    すねたり怒ったりすることで、口が尖る様子

「目を細める」の英語訳

「目を細める」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • smile
    (笑顔になる)
  • beam
    (ほほ笑む)
  • grin
    (にっこりする、または にやっとする)

直訳は英語訳に適さない

「目を細める」を英語で直訳すると、“narrow my eyes” となります。

しかし、“narrow my eyes” は、日本語の「目を細める」と真逆の意味をもつため、注意が必要です。

“narrow my eyes” は、「不快に感じる」「怒る」ことを表す言葉なのです。

補足:「目」を用いた慣用句

この記事では、「目を細める」について解説しました。

また、「目を細める」の対義語として、「目を三角にする」「目くじらを立てる」を紹介しました。

これらの他にも、「目」を用いた慣用句はたくさんあります。

参考までに覚えておきましょう。

「目」を用いた慣用句
  • 目を開く
    新しいことを知ること
  • 目を丸くする
    驚くこと
  • 目を皿にする
    驚くこと。または物を注意深く探すこと
  • 目を長くする
    焦らず、気長(きなが)に考えること
  • 目を光らせる
    注意深く監視すること
  • 目が飛び出る
    非常に驚くこと
  • 目が点になる
    驚くこと
  • 目が散る
    落ち着かず、きょろきょろすること
  • 目が高い
    物の価値を見極める能力があること
  • 目が肥える(こえる)
    経験を積んで、物の価値を見極められるようになること
  • 目が利く(きく)
    善悪や本質を見極める能力があること
  • 長い目で見る
    すぐに判断を下さず、気長に将来を見守る

「目を細める」のまとめ

以上、この記事では「目を細める」について解説しました。

読み方目(め)を細める(ほそめる)
意味嬉しいことや可愛らしいものに対して、ほほ笑むこと
類義語笑みが溢れる、目尻を下げる、相好を崩すなど
対義語頭から湯気が立つ、胸がつかえる、眉をひそめるなど
英語訳smile(笑顔になる)、beam(ほほ笑む)、grin(歯を見せて笑う)

嬉しい出来事で笑ったときや、愛おしいものを見て笑顔になったとき、ぜひ「目を細める」という表現を使ってみましょう。

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Chinatsu
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新卒1年目でWebライター3年目。 学生時代からWebライターの仕事を始め、多くの記事を執筆・編集してきました。 丁寧な解説に定評があります。