心理学用語「メタ認知」とは?意味と具体例をわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、心理学用語の「メタ認知(めたにんち)」です。

言葉の意味・具体例・提唱者・英語訳・トレーニング法についてわかりやすく解説します。

「メタ認知」の意味をスッキリ理解!

メタ認知(めたにんち):自分が認知している内容を理解し、コントロールする脳の働きのこと

「メタ認知」の意味を詳しく


メタ認知とは、自分が行っている言動を客観的に理解し、言動をコントロールしようとする脳の働きのことです。

メタ認知の「メタ」とは、高次という意味があります。高次とは、程度が高いことを意味します。つまり、自分が認知していることが何かについて、深い次元で認知するという脳の働きがメタ認知です。

メタ認知は、主に何か課題を解決するときなどに重要であるとされています。また、メタ認知は、大きく分けるとメタ認知的知識メタ認知的技能という2つの過程に分けることが出来ます。

メタ認知的知識とは

メタ認知的知識は、自分が知っている内容について整理することを指します。

具体的には、自分の長所や短所について理解するといった人についての知識や、解決したい課題とはどのようなものであるかという課題についての知識が挙げられます。

また、今まで自分が知っている、課題解決方法について考えることも、メタ認知的知識の一種です。

メタ認知的技能

メタ認知的技能は、メタ認知的知識が前提として存在します。

メタ認知的知識を理解したうえで、現在の自分の課題に対し、実際の解決策を考えていく過程のことを、メタ認知的技能と言います。

「メタ認知」の具体例

メタ認知の能力が発揮される例としては、勉強の計画づくりが挙げられます。

メタ認知の能力が高い人は、自分の現状の能力や弱点を適切に把握することが出来ています。そのため、効率的な勉強計画を立てることが出来ます。

 

また、感情のコントロールにも、メタ認知の能力が関係しています。

怒りそうな時でも、メタ認知能力が高いと、自分がなぜ怒るのかを冷静に分析できます。その結果、怒鳴りちらすことなく、適切な対処法をとることが出来るのです。

「メタ認知」の提唱者

メタ認知に至る前の考え方として、メタ記憶というものがありました。

メタ記憶の考え方は、ジョン・H・フラベル氏によって提唱されました。

 

彼は、子供の記憶の成長に関して研究をしました。

子供は成長の過程で一般的な知識を記憶していきます。そして、状況に応じてさまざまにその記憶を使うことによって、効率的な学習など新たなことを可能にしていきます。

たとえば、A君が、授業中の先生の話を真面目に聞いていたとします。ところが、いざ試験となった時、問われている内容についての記憶はあるものの、答え自体は出てきませんでした。

そこで、A君は、次の授業から、先生の話をノートにきちんとメモをして、家に帰ってから見直すという学習方法を身につけました。

 

上記の例では、記憶についての、2つの側面が描かれています。

1つ目は、「問題内容を覚えてはいるものの、何が答えだったかは覚えていなかった」という自分の記憶能力に対する認識です。2つ目は、自信の記憶能力を踏まえて、「次からは先生の話をノートにとり、家で見直そう」という方策を取った点です。

以上のように、自分の記憶能力がどの程度のものかを経験から認識することと、それに応じて効率的な記憶方法を認知するという2つの側面を持つ概念が「メタ記憶」です。

 

また、フラベル氏は認知についての知識や認識についての同様の働きを、メタ認知と名付けました。

「メタ認知」の英語訳

メタ認知を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Meta cognition
    (メタ認知)

メタ認知の習得法


メタ認知は、トレーニングを積むことにより能力を高めることが出来ます。代表的なものとして、セルフモニタリングと、コントロールの2つがあります。

セルフモニタリングとは

セルフモニタリングは、今まで自分が意識をあまり向けてこなかったものに対し、意識を向けることです。

これによって、自分に何が出来るのか、ということを把握することが出来ます。

具体的な方法としては、自分の感情について紙に書くライティングセラピーという方法があります。また、瞑想なども効果的です。

コントロールとは コントロールは、セルフモニタリングの後に行われます。

モニタリングの結果に応じて、次の行動の指針を決めることをコントロールと言います。

まとめ

以上、この記事では「メタ認知」について解説しました。

読み方メタ認知(めたにんち)
意味自分が認知している内容を理解し、コントロールする脳の働きのこと
提唱者ジョン・H・フラベル氏
英語訳Meta cognition(メタ認知)

このように、メタ認知は使いこなせればさまざまな場面で役に立ちます。就活の際も生きる能力なので、ぜひメタ認知を身につけましょう。