今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「マーチャント」です。
「マーチャント」の意味、分野ごとの意味、使い方、語源、類義語についてわかりやすく解説します。
☆「マーチャント」をざっくり言うと……
英語表記 | マーチャント(merchant) |
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意味 | 商品を販売したり、サービスを提供したりする個人や企業 |
語源 | 「商人」という意味の英単語 “merchant” |
類義語 | マーチャンダイザー |
このページの目次
「マーチャント」の意味をスッキリ理解!
「マーチャント」の意味を詳しく
「マーチャント」とは、商品を販売したり、サービスを提供したりする個人や企業のことです。
形のある物なのか、形のないサービスなのかは問わず、何かを売ったり提供したりする存在を「マーチャント」と呼びます。
また、その売り手が個人でも、企業でも、その他の団体でも「マーチャント」と呼ぶことができます。
分野ごとの「マーチャント」の意味
「マーチャント」は使われる分野によって意味が異なります。
以下のような分野における「マーチャント」の意味を詳しく見ていきましょう。
- IT業界
- 広告業界
- 繊維業界
- クレジットカード業界
IT業界における「マーチャント」の意味
IT業界では、「マーチャント」が含まれる以下のような言葉が使用されます。
- マーチャントID
- グーグルマーチャントセンター
マーチャントIDとは、キャッシュレス決済において、どこの店舗で決済が行われたかを表すためのIDのことです。
「グーグルマーチャントセンター」とは、商品を検索できる「Googleショッピング」やECサイト向けに提供されている検索サービス「Google Commerce Search」に販売者が商品情報を登録できる機能のことです。
広告業界における「マーチャント」の意味
「マーチャント」は、広告業界では「広告主」という意味合いで使われることが多いです。
ウェブサイトなどが収益を得る方法は、広告主からの広告報酬です。
その報酬を支払ってくれる広告主のことを「マーチャント」と呼びます。
繊維業界における「マーチャント」の意味
繊維やファッションの業界では、「マーチャント」は卸業者のことです。
生地ブランドを表すときに、毛織物工場などの現場の工場のことを「ミル」と言います。それに対して、「マーチャント」は実際に作った生地を売る小売店のことです。
過去には、生地売り商人のことを表して使われていました。
ただし、現代では「ミル」である毛織物工場生地を売っていたり、「マーチャント」が事業の一部として毛織物工場を運営したりしているので、区切りは曖昧になっています。
クレジットカード業界における「マーチャント」の意味
クレジットカードの加盟店のことを「マーチャント」と言います。
クレジットカードはどこでも使えるわけではなく、カード会社と契約を結んだ加盟店でのみ使うことができます。
そのようにカード会社と契約を結んだ加盟店のことを「マーチャント」と呼ぶのです。
「マーチャント」の使い方
「マーチャント」には以下のような使い方があります。
- マーチャント向けのプレゼン次第で企画の成功が決まる。
- マーチャントIDを管理するシステムに不具合があったようだ。
「マーチャント」の語源
「マーチャント」の語源は英語の “merchant” です。
“merchant” には、以下のような意味があります。
- 商人
- 貿易商人
- 小売商人
「マーチャント」の類義語
「マーチャント」には以下のような類義語があります。
- マーチャンダイザー:商社や卸売り・小売りなどの販売業で、特定の商品の仕入れから販売を一貫して担当する者
「マーチャンダイザー」も「マーチャント」と同じ英語の “merchant” を語源に持ちます。
まとめ
以上、この記事では「マーチャント」について解説しました。
英語表記 | マーチャント(merchant) |
---|---|
意味 | 商品を販売したり、サービスを提供したりする個人や企業 |
語源 | 「商人」という意味の英単語 “merchant” |
類義語 | マーチャンダイザー |
「マーチャント」はビジネスの分野でよく使われる言葉です。この機会にしっかりと理解しておきましょう。