「メンヘラ」の意味とは?使い方から特徴までわかりやすく解説

言葉

メンヘラとは「心の健康になんらかの問題を抱えている人」という意味です。

最近インターネット上で見かけることがとりわけ増えてきた言葉であるため、意味が気になる方も多いのではないでしょうか。

また、「自分や周りの人も、もしかしたらメンヘラなのかもしれない」と思う方もいるでしょう。

この記事では、メンヘラの意味に加え、その特徴や原因、改善の仕方や接し方なども解説します。

「メンヘラ」の意味

メンヘラ

心の健康になんらかの問題を抱えている人

メンヘラとは、心の健康に問題を抱えている人を指す、インターネット上の造語です。

厳密な定義はありません。幅広いニュアンスで使われており、たとえば以下のような人のことをざっくりと指して使います。

「メンヘラ」と呼ばれる人の例
  • 感情のコントロールが効かず、問題を起こしている人
  • 精神的な不調で参ってしまっている人
  • なんとなく精神面で生きづらそうな人

「メンヘラ」と精神障害の違い

メンヘラと精神障害は重なる部分もありますが、厳密には以下のように異なります。

  • メンヘラ
    診断ではなくスラング
  • 精神障害
    医学的な病名
メンヘラは通俗的な表現で定義も曖昧であるのに対して、精神障害は医者から診断される正式な病気です。

また、精神障害に含まれる病気の内容はさまざまで、「メンヘラ」という言葉からはイメージのつきにくいものもあります。

「メンヘラ」の使い方


メンヘラは、自分に対しても他人に対しても使います。

例文を見てみましょう。

  1. 最近、夜になると涙が流れるんだけど、俺ってメンヘラなのかな。
  2. 恋人がメンヘラで、毎日すごい量のラインを送ってくるんだ。
  3. メンヘラっぽいツイートするのやめたら?」と友達に言われた。
メンヘラは以上のように、なんらかの精神的なトラブルと関係して使われることが多いです。

①は自分の精神面に関しての悩み事を相談している文です。

②では、話し手は恋人の行動に悩み、恋人のことを「メンヘラ」と形容しています。

 

③は周囲に「メンヘラっぽい」ツイートをしていると思われた人の話です。

なお、マイナス発言や長文の発信が多いと「メンヘラっぽい」と言われる傾向にあるようですが、やはり厳密な定義はないため、何に「メンヘラっぽさ」を感じるかは人によって異なります。

このように、メンヘラは自分にも他人にも使われます。

「メンヘラ」の由来


「メンヘラ」は、2ちゃんねるで、以下のような2つの言葉を組み合わせて生まれました。

「メンヘラ」を構成する単語
  • メンヘル
    メンタルヘルスの略語
  • 英語の接尾辞 “-er”
    「〇〇な人」「〇〇する人」という意味の接尾辞

メンヘルに-erがついて「メンヘラ」という言葉が生まれ、「メンタルヘルス板に書き込みをする人」という意味になりました。

メンタルヘルス板とは、心の健康に関する話題を書き込む掲示板です。つまり、メンヘラは、もともとは「心の健康に関する掲示板で高頻度の書き込みを行っている人」という意味合いの単語でした。

しかし、次第に2ちゃんねるに書き込む人に限らず、精神状態が不安定な人全般を指して使われるようになりました。

「メンヘラ」の特徴


メンヘラの特徴について、考え方、行動、傾向の3つに分けて説明します。

「メンヘラ」の考え方の特徴

メンヘラは、以下のような考え方をすることが多いです。

「メンヘラ」の考え方の特徴の例
  • 不安を抱きやすい
  • ネガティブに考えやすい
  • 自分に自信がない
  • ちょっとしたことで落ち込む
  • 人の目を気にしすぎてしまう
  • 人や物事に依存しやすい
メンヘラは、不安を抱きやすい傾向やネガティブに考えやすい傾向を根底に持っていることが多いです。

そのことが、ちょっとしたことで落ち込んでしまう、人の目を気にしすぎてしまうといった感情面の揺れ動きにつながっています。

また、人や物事に依存してしまうのも、他人の些細な言動で一気一憂したり、相手と深く関わることで安心しようとしたりする心理が関係しています。

「メンヘラ」の行動の特徴

メンヘラは、以下のような行動をすることが多いです。

「メンヘラ」の行動の特徴の例
  • 相手を試すような行動をしてしまう
  • 電話やメールなどを頻繁にしてしまう
  • SNSでマイナス発言や意味深な投稿が多い
  • 物事を大袈裟に表現する
  • 自分を傷つけてしまう
これらの行動にも、「不安を抱きやすい」「ネガティブに考えやすい」という考え方の特徴が影響しています

相手への試し行動やSNSなどでのマイナス発言も、すぐに不安を抱いてしまうことが原因です。

また、特にマイナスなことが起きたときにそれを大袈裟に表現してしまうのも、自分の中で不安が膨らんでしまいやすいということが影響しています。

さらには、不安な気持ちが強まった結果、リストカットなどの自分を傷つける行為に及ぶ人もいます。

「メンヘラ」な人の傾向

メンヘラな人は、以下のような傾向があります。

「メンヘラ」な人の傾向
  • 異性の友達の方が(極端に)多い
  • 友達に対しても嫉妬や束縛をしてしまう
  • 自分のこだわりに執着する
  • 荷物が大きい
これらにも「不安」が関係しており、たとえば異性の友達が多い傾向にあるのは、異性の方が承認欲求を満たしてくれやすいからだと考えられます。

また、友達に対しても嫉妬や束縛をしてしまうのも、友達が自分から離れていくことへの不安が影響しています。

「こだわりへの執着」と「荷物が大きい」の2つの傾向は、うつ症状や発達に関する特徴など「メンヘラ」と併発しやすい特性が影響しています。

もちろん、これらの特徴があれば必ずメンヘラだというわけではありません。

「メンヘラ」の原因


メンヘラは、「自己肯定感の低さ」が原因でなることが多いです。

自己肯定感が低下する原因には様々なものが考えられますが、おもに以下のようなものが挙げられます。

  • いじめ
  • 虐待
  • 愛情不足
  • 褒められた経験が少ない
  • 強いストレス

上記のように、自分に対して肯定感や愛情を抱けないまま大人になると、不安を感じやすくなります。

さらに、不安を感じやすい状態で日々を過ごすことでストレスがかかったり、過去に負った心の傷が思い出されることでストレスがかかったりと、高い負荷がかかることでなおさら精神的に不安定になります。

また、強いストレスにさらされ続けたり、周りのメンヘラの人々に影響を受けたりして、メンヘラ気質になる場合もあります。

いずれにせよ、メンヘラな人には、なんらかの形で強いストレスが継続的にかかっていることがほとんどです。

「メンヘラ」の改善の仕方


メンヘラは、以下のような方法で改善できる場合があります。

「メンヘラ」の改善の仕方の例
  1. 体調を整える
  2. SNSに接する時間を減らす
  3. 自分を否定しないように意識する
  4. 自分で自分を褒めるくせをつける
  5. 完璧でなくても大丈夫だと考える
  6. 自分の長所と短所を言語化する
  7. 客観的に考えるくせをつける
  8. 人を待ってみるようにする
  9. 他人に期待しすぎない
  10. あえてギブを意識してみる
それぞれ詳しく見ていきましょう。

方法①:体調を整える

1つめの方法は、「体調を整える」です。

メンヘラの原因は多くの場合ストレスですが、体調がよくないとそれ自体がストレスとなり、メンヘラ気質を強める原因になる場合があります。

逆に、体調面のストレスが減ると、精神面の負担も軽減する場合も多いです。

そのため、体調を整えることを意識することで、メンヘラが改善することがあります。

方法②:SNSに接する時間を減らす

2つめの方法は、「SNSに接する時間を減らす」です。

他人の生活を見て比べることで、より自分を否定したり、自分の置かれた状況を不安に感じたりすることが増えます。

英王立公衆衛生協会(RSPH)によると、Instagramがもっとも心の健康に悪い影響を与え、次いでスナップチャット、Facebook、Twitterという順で影響があります。

また、夜中は落ち込みが激しくなる傾向があるため、見る場合はなるべく日中が良いと言われています。

方法③:自分を否定しないように意識する

3つめの方法は、「自分を否定しないように意識する」です。

メンヘラはつい自分のことを否定的に考えてしまいがちですが、自分に否定的な言葉を投げかけていると、そのことでさらに自己否定感が強まります。

そこで、頭の中で自己否定が始まったときに意識的に思考を中断するようにすると、悪循環を止めることができます。

たとえば音楽を聴くなど、物理的に頭の中から思考を追い出すという方法も有効です。

方法④:自分で自分を褒めるくせをつける

4つめの方法は、「自分で自分を褒めるくせをつける」です。

メンヘラだと、どうしても自己否定をしてしまいやすいです。そのため、意識して自分に褒め言葉を投げかける必要があります。

朝二度寝せずに起きられた、水回りを掃除したなど、小さいことでも自分のことを褒めるようにすると、自己否定感が和らぎます。

方法⑤:完璧でなくても大丈夫だと考える

5つめの方法は、「完璧でなくても大丈夫だと考える」です。

自分を否定するくせがついていると、自分の細かい欠点にも目がいってしまい、完璧でない自分はダメだと感じてしまいます。

こういうときは、「完璧でなくても大丈夫」と考えるくせをつけましょう。

そうすると、仮に細かい欠点に目がいってしまっても、不必要に自分を責めなくなったり、焦る気持ちを抱かなくなったりします。

方法⑥:自分の長所と短所を言語化する

6つめの方法は、「自分の長所と短所を言語化する」です。

これも自己否定感に関係しており、自分の長所と短所を言語化することで、過剰な自己否定を防ぐことができます。

このとき、自分の短所も含めて言語化することで「一度言語化したから、これ以上考える必要はない」と思考にブレーキをかけやすくなります。

もちろん、自分の長所をわかっておくだけでも効果はあります。

方法⑦:客観的に考えるくせをつける

7つめの方法は、「客観的に考えるくせをつける」です。

ある程度状況を客観的に整理するくせをつけると、不安感に苛(さいな)まれたときにも飲み込まれすぎずにすみます。

頭の中だけで冷静に考えるのが難しければ、紙に書き出したり、人に話したりするのも効果的です。

方法⑧:人を待ってみるようにする

8つめの方法は、「人を待ってみるようにする」です。

相手からの返事がないときや、お願いしたことをやってもらえてないときなどに、自分が嫌われているのかもしれないと不安に感じるかもしれません。

しかし、大体の場合、相手は何も考えていないか、別の事情があることがほとんどです。

そのため、「○日までは待つ」などと具体的に日時を決め、その時間までまず待ってみると、何事もなく解決することが多いです。

方法⑨:他人に期待しすぎない

9つめの方法は、「他人に期待しすぎない」です。

他人に何かの期待を抱いていると、裏切られるかもと不安に感じてしまうことが増えます。

逆に、意識的に相手への期待を減らすようにすると、不安感が減ります。

相手に期待している自分を自覚し、そういうときにあえて自分の思い通りにならない状況を思い描くことで、自分の心の準備をすることができます。

方法⑩:あえてギブを意識してみる

10個めの方法は、「あえてギブを意識してみる」です。

不安になると、それを解消してもらおうと他人に何かを求めてしまうこともあるでしょう。

そういうとき、逆に誰かの手助けをしたりすると、自分の中で不安感が落ち着く場合があります。

たとえばいつもよりも笑顔であいさつする、道端のゴミを拾うなど、小さな善行がおすすめです。

 

以上のような方法で、メンヘラを改善できることがあります。

無理は禁物

一口にメンヘラと言っても程度はさまざまで、そもそも考え方を変える余力もないほど不安感に苛まれていたり、ストレスで心身に支障が出ている場合もあります。

また、考え方を変える以外にも、投薬治療などのサポートが必要な場合もあります。

無理のないところから始めましょう。

また、周囲の人は、「改善のための努力をしろ」と詰め寄るのを控えましょう。逆効果であることが多いです。

「メンヘラ」との接し方


メンヘラには、以下のような接し方が効果的であることが多いです。

「メンヘラ」との接し方の例
  1. たくさん褒める、愛情をたくさん伝える
  2. 感情はきちんと言葉にする
  3. 頭ごなしに否定しない
  4. 不安にさせる余地を減らす
  5. 自分のペースを守る
それぞれ詳しく見ていきましょう。

接し方①:たくさん褒める、愛情をたくさん伝える

1つめの方法は、「たくさん褒める、愛情をたくさん伝える」です。

メンヘラは強い自己否定感を持っていることが多いので、意識してたくさん褒めたり愛情を伝えるくらいでちょうどよく伝わります。

また、そうやって他人に肯定的に受け止められることが不安感の解消につながります。

接し方②:感情はきちんと言葉にする

2つめの方法は、「感情はきちんと言葉にする」です。

メンヘラはネガティブに物事をとらえやすいため、「察して」というような伝え方をすると、必要以上に否定的に考え始めてしまいます。

プラスの感情にせよ、マイナスの感情にせよ、きちんと言語化して伝えましょう。

接し方③:頭ごなしに否定しない

3つめの方法は、「頭ごなしに否定しない」です。

自己否定感の強いメンヘラを頭ごなしに否定すると、「否定された」ということで頭がいっぱいになり、必要以上に自分を責めたり不安になったりしてしまいます。

何か改善してほしいことがあるときは、適宜フォローを入れつつ、何が嫌だったのかを説明しましょう。

接し方④:不安にさせる余地を減らす

4つめの方法は、「不安にさせる余地を減らす」です。

連絡が遅すぎたり、邪険にしてしまったりというような、相手が不安に感じうることをなるべくしないようにすると、メンヘラは安心します。

たとえば仕事が忙しくて返事が遅れがちになるなど、もし相手を不安にさせそうなことをせざるを得ない場合は、事前に事情を説明しておくと良いです。

もちろん限度はありますが、可能な範囲で心がけてみましょう。

接し方⑤:自分のペースを守る

5つめの方法は、「自分のペースを守る」です。

メンヘラに寄り添うのも大事ですが、自分を犠牲にしすぎてしまうと、かえってメンヘラの自己否定感が喚起され、追い詰められてしまいます。

あくまで自分を第一に考えた上で、できる範囲で接しましょう。

「メンヘラ」との恋愛の特徴


メンヘラとの恋愛には、以下のような特徴があります。

「メンヘラ」との恋愛の特徴
  • 束縛が強い
    スマホを無断でチェックするなど
  • 攻撃的になりやすい
    ヒステリックになり物を壊したりすることも
こういった特徴があることから、メンヘラと恋愛することには、以下のようなメリットとデメリットがあります。
「メンヘラ」との恋愛のメリット
  • 愛情を感じられる
  • 喜怒哀楽がはっきりしており楽しい
  • 頼られる喜びがある
「メンヘラ」との恋愛のデメリット
  • お互いが疲れる
  • 仕事や友人関係に悪い影響がある
  • 浮気をされる可能性がある
また、以下のような人は好かれやすいです。
「メンヘラ」に好かれやすい人
  • 柔和な性格の人
  • 優柔不断な人
メンヘラとの恋愛を考えている場合は、参考にしてみてください。
ただし、メンヘラは幅広い人のことを指す単語であるため、必ずしも全員がこれらに当てはまるとは限りません。

「メンヘラ」の関連語


メンヘラ女子には以下のような関連語があります。

  • メンヘラ女子
    メンヘラ気質の女子
  • ヤンデレ
    異常な愛情を抱くあまり、相手や周囲に危害を加える人
  • ボダ
    境界性人格障害(ボーダーライン)の略
  • ファッションメンヘラ
    メンヘラとして振る舞おうとする人
  • メンヘル
    メンヘラの表記違い

詳しく見ていきましょう。

「メンヘラ女子」とは

メンヘラ女子は「メンヘラ気質の女子」という意味で、女性にメンヘラが多いイメージがあることから、メンヘラ女子という一属性としてくくられるようになりました。

特に恋愛の話題においてよく登場する言葉で、相手を束縛したり、すぐ寂しがったり、自殺をちらつかせたりなどのヒステリックな振る舞いをする女性のことを指します。

「メンヘラ」は男性にもいる

メンヘラは女性に多いというイメージがありますが、同様の振る舞いをする人は男性にも少なからずいます。

「ファッションメンヘラ」とは

ファッションメンヘラは、「そこまで精神的に苦しくないにもかかわらず、メンヘラとして振る舞おうとする人」のことです。

根底にはメンヘラへの憧れや、自分も心配されたい、気を引きたいという気持ちがあると考えられます。

実際にはメンヘラと厳密に分けることは非常に難しく、精神的なトラブルを抱えている人が周囲からファッションメンヘラだと見られてしまうこともしばしばです。

また、「自分も気を引きたい」という強い思いからファッションメンヘラになっている場合などは、結局はなんらかの精神的な不調を抱えていることも多いです。

「メンヘラ」と「ヤンデレ」の違い

メンヘラとヤンデレの間には、以下の違いがあります。

メンヘラヤンデレ
使われる対象現実でもアニメなどの設定でも使われるアニメなどの設定についてが多い
特徴全般的に精神的な不調がある好きな人に関してのみ暴走してしまう
攻撃対象自分自身が中心、場合によっては他者も他者が中心

似ているようでいて、いろいろな点が異なるので注意が必要です。

「メンヘラ」のまとめ

以上、この記事ではメンヘラについて解説しました。

読み方メンヘラ
意味心の健康になんらかの問題を抱えている人
由来2ちゃんねるのメンタルヘルス板から
関連語ヤンデレ
ボダ
ファッションメンヘラ など

「メンヘラは強い自己否定感や不安感を抱えていることが多い」ということも、セットで覚えておきましょう。

ABOUT US

Rie
Rie
日英バイリンガル東大生。 10年間小説を書き続けているため、文章力には自信があります。 いくつかの小説投稿サイトで掲載/連載している他、教育系NPOでもライターをしています。