小学校5年生で習う漢字「測」を使った「測定」と「計測」の違い、あなたは知っていますか?
日本語には1つの漢字を使った意味の似ている熟語がたくさんありますが、それぞれの定義や使い分けが曖昧なものも存在します。
今回はその中で、「測定」と「計測」の違い、またその意味や使い方について解説します。
結論:「測定」は「計測」に含まれる作業の1つ
「測定」は、基準と比較し数値化することです。
一方で、「計測」は測定結果をもとに判定することです。
「測定」をもっと詳しく
「測定」は、測って量を数値化することをいいます。英語では”measurement”です。通常、測定には体重計や身長計などの機器が用いられます。「測定」の身近な例には、身体測定などがあります。
また、測定にも「直接測定」と「間接測定」があります。直接測定は、基準となる測定器を使って直接対象物を測定することを指し、間接測定は、別のものを測定した結果を使って対象物を測定することを指します。
直接測定の例は、「図形の辺の長さを定規で測定する」「体重測定」などがあります。一方で、間接測定の例には、「背比べ」などがあります。
その他、「測定」の具体例
- 握力測定
- 体力測定
「計測」をもっと詳しく
「計測」は、測定方法の決定から測定結果の評価までのことをいいます。
英語では、 “instrumentation” または “measurement” です。計測の多くは、測定結果を知って終わりではないのです。
ヒトの肥満度を表すBMIなどは、体重と身長の測定結果を利用、組み合わせて算出しているので「計測」にあたります。
その他、「計測」の具体例
- 体組成計で計測する
- BMI計測
補足:「計測器」と「測定器」と「測定機」の違い
何かを測るときに使う測定機器には、「計測器」「測定器」「測定機」の3つがあります。
- 計測器:測定機器の総称
- 測定器:測定のための器具(メジャーなど)
- 測定機:測定のための機械(体組成計など)
しかし、定義は曖昧で、測定器を計測器と呼ぶ場合もあります。
まとめ
以上、「測定」と「計測」の違いについて解説しました。
- 測定:対象物を基準物と比べて数値化すること
- 計測:測定方法の決定から測定結果の評価までのこと
これからは身体測定の結果を見たとき、測定された数値とそこから計測された数値をみて、改善すべき数値がわかるようになりたいですね。