当サイトではたくさんの「意味」の違いを解説していますが、そもそも「意味」とは何なのでしょうか。
言葉の意味については考えてきたけれど、『意味の意味』について考えたことはあるでしょうか。
また、『人生の「意義」』とよく言いますが、『人生の「意味」』と何が違うのでしょうか。
そこで今回は、意外と知らずにいた「意味」と「意義」の違いについて徹底解説していきます。
結論:表す内容・価値に違いがある
しかし、「意味」が言葉・行為そのものが示す内容、または物事の一般的な価値を表すのに対して、「意義」は言葉・行為に対して、より個人的・思想的な内容、価値を表す言葉です。
「意味」とは
「意味」とは、言葉・行為により示される内容、または物事の価値を表します。
なにそれ?と一見難しく感じられますが、国語辞典に載っているような、一般的な存在理由を表すのが「意味」です。
つまり、言葉・行為により示される内容とは、言葉それ自体・行為それ自体がどういうものを表すのかという、辞書的な意味を表します。
たとえば、言葉によって示される内容には以下のようなものがあります。
- 涙:目にある涙腺から分泌される液体
- リンゴ:バラ科の落葉高木
- 携帯電話:移動体通信システムを利用した持ち運び可能な電話
言葉によって示される内容とは、「涙」「リンゴ」「携帯電話」とはそれぞれ何であるのか、その一般的な内容のことを指します。
また、行為によって示される内容には次のようなものがあります。
- 運動する:体を動かすこと
- 食事をする:食物を体に取りれること
このように、行為によって示される内容とは、その行為がどういうものであるかを指します。
物事の価値を表す場合の「意味」は、意外にも日常的に溢れています。
たとえば、「彼と付き合っていることに意味を感じない」や「この仕事に意味はあるのか?」という場合です。
この場合、「意味」の部分を「価値」や「メリット」という言葉に置き換えることができ、示される内容の必要性を表していることがわかります。
つまり、「意味」は個人による見解やさまざまな捉え方によるものではなく、A=Bという風なある一定の解釈を示します。
「意義」とは
「意義」とは、言葉が表す内容や物事が持つ価値・重要性を表します。
「意義」が「意味」と異なるのは、その表される内容や価値が、より狭い範囲における意味・価値であることです。
意味では、『運動』は 『体を動かすこと/走る、蹴る、投げる、飛ぶ』など、『運動』が示す一般的な行為を表します。
一方、意義は、『健康を維持できる行為』『筋肉や体力をつけることのできる行為』『心を健康に保つのに役立つ行為』など、意義を説明する人間の運動に対する見方を表します。
たとえば、『働くことの意義』や『人生の意義』は、人によってその答えはさまざまですよね。
ある人にとっては『どれだけお金を稼げるか』が働く意義であったとしても、別の人にとっては『自分の存在を役立て社会貢献すること』であったりと、人によって示される内容・価値が変わってくるのが「意義」です。
なので、単純に言葉の内容を表現したいときには「意味」を、自分の考えや、より深い内容を表現したいときには「意義」を使う、という認識です。
まとめ
以上、今回は「意味」と「意義」の違いについて解説しました。
- 意味:言葉・行為により示される一般的な内容、または物事の一般的な価値
- 意義:より限定された、言葉が表す内容や物事が持つ価値
言葉の意味を知ったうえでその意義を考えると、言葉の持つ意味の一歩先を考えることになり、言葉がより立体的で深みのあるものになるのではないでしょうか。