故事成語「まず隗(かい)より始めよ」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「まず隗より始めよ」です。

この言葉はビジネスシーンでも使われることがあります。

また、とても人生に役立つ言葉だと思います。

そこで、「まず隗より始めよ」の意味、由来、例文、英訳についてわかりやすく解説します。

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「まず隗より始めよ」の意味をスッキリ理解!

まず隗(かい)より始めよ:大事業をするには、まず身近なことから始めよ

「まず隗より始めよ」の意味を詳しく

「まず隗(かい)より始めよ」は「大事業をするには、まず身近なことから始めよ」という意味の故事成語です。

また、物事は言い出した人から始めよ、という意味を表すこともあります。

そして、「まず隗より始めよ」は「隗より始めよ」「賢を招くには隗より始めよ」などと表記されることもあります。

ただ、「まず魁より始めよ」と表記するのは間違いです。

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「まず隗より始めよ」の由来

「まず隗より始めよ」の出典は『戦国策』の燕策という章です。

ちなみに、『戦国策』とは、中国の戦国時代のそれぞれの国の戦略や戦術などについて書かれた本です。

そして、戦国時代にあった国のひとつである燕(えん)という国について書かれたのが、「燕策」という章です。

以下に具体的な故事を紹介します。

 

当時、いろんな国を遊説してまわっていた郭隗(かくかい)という人がいました。

彼が燕の国に行くと、燕の王様は「賢者はどのようにしたら求めることができるか」と聞きました。

すると、彼はまずはたとえ話をしました。そして、「賢者を招きたければまずは平凡な才能しか持っていない私を重用してください。そうすればもっと優遇してもらえると考え、私より優れた人物が自然と集まってくるだろう」と答えたのです。

 

燕の王様はこの言葉を聞き入れ、郭隗のために豪華な宮殿を建てるなどして厚遇しました。

すると、郭隗が言った通り、優秀な人がどんどん集まるようになり、ついには中国古代史上最強の将軍と言われる楽毅(がっき)までやってきました。

このことから、大事業をするにはまずは身近なことから始めよ、という意味の故事成語が生まれたのです。

そして、隗とは、郭隗の「隗」です。

 

ちなみに、郭隗が用いたたとえ話は、昔話でした。

昔、王から名馬を購入してこい、と千金を託された使用人は遠方まで行って名馬を買おうとしましたが、残念ながらその馬は死んでいました。

すると、使用人はその死んだ馬の骨を五百金で買って帰ったのです。

 

これに、王様は怒り出しました。しかし、使用人がこのようにしたのにはきちんと理由があったのです。

怒る王様に使用人は「死んだ馬の骨ですら五百金で買う王なら、生きた馬はきっと高価で買ってくれるだろうとみんな考えます。だから、すぐに天下の名馬が王のもとにやってくるに違いないです」と答えました。

その後、王は1年もたたないうちに3頭も名馬を購入することができました。

「まず隗より始めよ」の例文

  1. 「まず隗より始めよ」という言葉にならって、小さなことから変えていくことにした。
  2. まず隗より始めよというように、社長自ら陣頭指揮をとるべきです。
  3. まず隗より始めよという言葉に従って、プロ野球選手になるため、まず素振りから始めた。

このうち、➋では「物事は言い出した人からはじめよ」という意味で使われています。

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「まず隗より始めよ」の英語訳

「まず隗より始めよ」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Practice what you speech.
    (宣言したことから実行せよ)

まとめ

以上、この記事では「まず隗より始めよ」について解説しました。

読み方 まず隗(かい)より始めよ
意味 大事業をするには、まず身近なことから始めよ
由来 郭隗が「私を重用すれば優秀な者がたくさん集まるだろう」と言ったことから
英語訳 Practice what you speech

「まず隗より始めよ」はとても役に立つ言葉ですよね。

大きな目標を立てた時には小さくて身近なことから始めていきたいものです。

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