「無双」の意味とは?読み方は?使い方から英語や対義語や類義語まで

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「無双(むそう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳・「無双」が使われる器具についてわかりやすく解説します。

☆「無双」をざっくり言うと……

読み方無双(むそう)
意味並ぶものがないほど優れていること
類義語無二・無類・随一など
対義語無数
英語訳matchless(無双の)・peerless(無双の)など

「無双」の意味をスッキリ理解!

無双(むそう):並ぶものがないほど優れていること

「無双」の意味を詳しく

無双は、並ぶものがないほど素晴らしいことを表す熟語です。

漢字の「無」は「~がない」という意味の言葉であり、また「双」は「二つのものが並ぶ」という意味の言葉です。この2つの漢字を組み合わせると「並び立つものがない」という意味になり、そこから比べるものがないほど飛び抜けて優れているさまを表す言葉になりました。

また、無双は基本的に「むそう」と読みますが、この意味で表す場合には「ぶそう」と読むこともあります。

 

そして、無双には他に「衣服の表と裏を同じ材料で作ること」という意味もあります。この中で、表裏を同じ布地で仕立てた羽織は「無双羽織」と呼ばれます。無双羽織はかつて男性の紋付に用いられていましたが、現在ではあまり見られません。

また、このような意味で「無双」が使われる場合は、「夢想」と表現されることもあります。

相撲の技の中にも、「内無双」と「外無双」という無双が使われた技名があります。これは、相手の差し手を抱え込み、手を股に当てて反対側からひねり倒す技です。手を股に当てる際に内股に当てるものを「内無双」、外側に当てるものを「外無双」と呼びます。

「無双」の使い方

  1. 彼は天下無双の美男だ。
  2. 大会でAさんが無双する。

上記の一つ目の例文にある天下無双(てんかむそう)とは、「天下(世の中)に並ぶ者がいない」という意味です。

また二つ目の例文のように、「無双する」という形で使われることもあります。このような場合は、「相手に左右されないほど圧倒的な力を発揮すること」という意味で使われます。Aさんが圧倒的な強さを誇っていた様子を表現しています。

「無双」の類義語

無双には以下のような類義語があります。

  • 無二:二つとないこと
  • 無類:それ以上優れたものがないこと
  • 随一:より優れたものが存在しないこと
  • 最強:最も強いこと
  • 至高:他にないほど優れていること

上記では二字熟語の類義語を例として挙げましたが、他にも「右に出るものがない」「並ぶものがない」などの表現も無双の類義語です。

「無双」の対義語

無双には以下のような対義語があります。

  • 無数:数多くあること

「無双」の英語訳

無双を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • matchless
    (無双の)
  • peerless
    (無双の)
  • unparallelled
    (無双の)

上記の “unparallelled”の中の “parallel”とは、「平行の」という意味です。

また、上記の英単語は全て「並び立つものが無いほど優れている」という意味の単語です。衣服に関しての無双を英語で表記する場合には、 “of one cloth”という表現があります。

「無双」が使われる器具

器具の中には、「無双〇〇」という形で、無双という言葉が使われているものがいくつかあります。いくつか例を挙げて紹介します。

無双連子(むそうれんじ)

無双連子とは、取り外しができない状態にした連子に、同様の連子がある引き戸を内側に重ねることによって、引き戸を引いたときに隙間が互い違いになり、一面の板張りになるようなものを指す言葉です。

無双連子が入った窓のことを「無双窓」と呼びます。これは主に換気のために用いられます。

連子:窓や戸に取り付けられた格子のこと

無双箪笥(むそうたんす)

無双箪笥とは、すべてを1つの素材から作った箪笥のことです。

無双枕

無双枕とは、いくつかの入れ子型に作られた箱枕のことです。

入れ子:大小が順に入るようになっている構造のこと

まとめ

以上、この記事では「無双」について解説しました。

読み方無双(むそう)
意味並ぶものがないほど優れていること
類義語無二・無類・随一など
対義語無数
英語訳matchless(無双の)・peerless(無双の)など

このように、無双とは並ぶ者がいないほと優れているという意味です。意味や使い方を確実に覚えましょう。

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つつつ
この道10年以上の読書家。 短い言葉で人を惹き付けるコピーが大好きです。 本の帯に書かれたコピーを見て買ってしまうこともしばしば。 読書で得た文章力を活かして、日常生活でよく使う言葉を中心に執筆しています。