「マッチポンプ」とは?意味と使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「マッチポンプ」です。
「マッチポンプ」の意味、「マッチポンプ商法」の意味、使い方、語源、類義語についてわかりやすく解説します。

「マッチポンプ」の意味をスッキリ理解!

マッチポンプ(match pump):自ら起こした問題に対して、利益のために問題の解決をもちかける行為

「マッチポンプ」の意味を詳しく

「マッチポンプ」とは、自ら起こした問題に対して、利益のために問題の解決をもちかける行為のことです。

ただ、「問題を自ら解決すること」ではなく、「利益にためにわざと問題を発生させ、それを自分で解決すること」です。

たとえば、シロアリの駆除を専門にしている業者が、人の家にわざとシロアリを放って、駆除の依頼を受けることなどが「マッチポンプ」に当てはまります。

自らがシロアリ問題を発生させて、それを解決することで利益を得ています。

「マッチポンプ商法」の意味

ビジネスの世界でよく聞くのは「マッチポンプ商法」という言葉です。

「マッチポンプ商法」とは、何も問題がないにもかかわらず、自ら問題を作り出し、解決することでお金を稼ぐというビジネス形態です。

上で挙げた、シロアリの具体例は「マッチポンプ商法」に当てはまります。

他にも、インターネットや病院などにおいて、「マッチポンプ商法」が行われることがあります。

インターネットにおける「マッチポンプ商法」

インターネットにおける「マッチポンプ商法」は、以下の手順で行われます。

  1. パソコンに不具合を起こさせるウイルスをわざとばらまく
  2. ウイルスへの対策ソフトを販売する

自分のソフトを販売するために、もともとは存在しなかったウイルスやバグを発生させて利益を得ます。

病院における「マッチポンプ商法」

病院、特に動物病院などでも以下のような「マッチポンプ商法」が行われた例があります。

  1. 動物の診察の結果が健康であるにもかかわらず、必要以上の治療を薦める
  2. 治療が必要だと信じた飼い主に、多額の治療費を払わせる

健康上に問題があるように見せかけて、治療費を払わせることで利益を得ます。

「マッチポンプ」の使い方

「マッチポンプ」には以下のような使い方があります。

  1. マッチポンプ商法は違法だからやめなさい。
  2. 彼の行為はマッチポンプに相当する。
  3. マッチポンプによって利益を得る悪徳企業。

「マッチポンプ」の語源

「マッチポンプ」は、日本の国会会議での発言によって生まれた和製英語です。

1960年代に田中彰治(たなかしょうじ)国会議員が起こした事件を取り上げられた際の発言によります。

「マッチで火をつける」ように自ら問題を起こし、それを「ポンプの水で消す」ように自ら解決するという意味から「マッチポンプ」という言葉が生まれました。

実際に、田中彰治国会議員が起こした問題は以下のようなものです。

  • マッチ:田中議員が政財界の癒着(ゆちゃく)問題を国会で言及
  • ポンプ:裏で問題の当事者に金銭を要求し、金銭が手に入った後に提議した問題を取り消す

「マッチポンプ」の類義語

「マッチポンプ」には以下のような類義語があります。

  • 自作自演:自分の利益のために作り事を仕組むこと
  • やらせ:事前に当事者と打ち合わせて事を進めておきながら、自然に起きたかのように装うこと

まとめ

以上、この記事では「マッチポンプ」について解説しました。

英語表記マッチポンプ(match pump)
意味自ら起こした問題に対して、利益のために問題の解決をもちかける行為
「マッチポンプ商法」の意味もともと無い問題を作り出して利益を得るビジネス
語源マッチで火をつけ、ポンプで消火する様子から
類義語自作自演、やらせ

マッチポンプは和製英語なので、英語圏では通じないことに注意しましょう。