「益々(ますます)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「益々(ますます)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「益々」の意味をスッキリ理解!

益々(ますます):前よりも一層甚だしくなること

「益々」の意味を詳しく

「益々」とは、前にもまして何かが甚だしくなることを指します。「ますます」と意味は同じですが、「益々」と漢字表記する場合はプラスの意味のとき、とりわけ何かしらの利益が上がるときによく使います。

益という字は「役に立つこと」「もうけ」「利益」などの意味を持ちます。それを二つ重ねて「前よりもさらに利益が上がる」というニュアンスの言葉になります。

このようないい意味を持つ「益々」を相手に対して使うことで、「今よりも相手が幸せになりますように」という願いを込めることができます。そのため、手紙のあいさつや締めの文章などでよく使われる言葉です。

「益々」の使い方

  1. 益々のご活躍をお祈り申し上げます。
  2. 貴社益益ご隆盛のこととお慶び申し上げます。
  3. 我が社の益々の発展を祈って、乾杯!

上記の例文のように、「益々」は尊敬語とともに相手へのあいさつとして使われます。

①は非常によく使われる表現です。相手が今よりもさらに活躍できるように祈っています、という意味の文章です。手紙や書類の締めに使われることが多いです。なお、「益々」そのものに尊敬の意味はないので、後ろに続く言葉は尊敬語にするようにしましょう。

それに対し、②は手紙の前文で使われることの多いフレーズです。「お慶び申し上げます」は、「私も嬉しいです」という意味で、この文章は「相手が前よりも一層栄えていて、私も自分のことのように嬉しいです」という意味になります。

 

また、②では益々をあえて「益益」と書いています。こうすることで、さらに改まった表現にすることができます。

③は①②とは少し違い、自分の会社の一層の発展を願っている言葉です。このように益々は自分の会社にも使えますが、その場合は後ろに続く言葉から「ご」を取ります。

このように、益々はプラスの言葉とともに使うことで、誰かの今以上の幸せを願ったり喜んだりすることができます。とても縁起の良い言葉です。

「ますます」と「益々」の使い分け

ますますと益々は意味も音も同じなのですが、使える場所や含むニュアンスが違います。表にまとめました。

マイナスの意味でも使える利益に関係ない事柄でも使えるかしこまった場で使える
ますます
益々×

なお、増々という表記もありますが、現在はほぼ使われていません。

「益々〜お祈り申し上げます」に使える言葉

「益々〜お祈り申し上げます」「益々〜お慶び申し上げます」というフレーズを目にすることは多いですが、ここに入る「ご隆盛」「ご健勝」の意味をきちんと知る機会は少ないのではないでしょうか。以下に代表的なものをまとめました。

  • ご活躍:大いに仕事をすること、また結果を出すこと (※個人にも企業にも使う)
  • ご発展:勢いが広がって栄えていく
  • ご隆盛:栄えること (※企業に使う)
  • ご健勝:健康であること (※個人に使う)
  • ご清祥:健康で幸せに暮らしていること (※個人に使うが、企業にも使える)
  • ご清栄:相手の無事や健康と繁栄を願うこと (※個人に使う)
漢字と結びつけると、覚えやすいです。

「益々」の類義語

益々には以下のような類義語があります。

  • より一層:前よりもさらに
  • 輪をかけて:以前よりもなお (※あまり使わない)
  • 更なる:今よりも (※会社や国家など、大きな対象に対して使う)
  • 一段と:前よりももっと (※以前と比べて、はっきりと差がある場合に使う)
  • 以前にも増して:前よりさらに

いずれもプラスの意味でもマイナスの意味でも使えます。

「益々」の英語訳

益々を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • more and more
    (もっともっと)

単純に “more” (もっと)だけでも、益々という言葉のニュアンスを表すこともできます。

まとめ

以上、この記事では「益々」について解説しました。

読み方益々(ますます)
意味前よりも一層甚だしくなること
類義語より一層、更なる、以前にも増してなど
英語訳more and more(もっともっと)

手紙やメールなどでかなり頻繁に出てくる単語であり、コミュニケーションにも役立つ単語です。使い慣れましょう。