心理学用語「マスキング現象」とは?意味と具体例を解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、心理学用語の「マスキング現象(ますきんぐげんしょう)」です。

言葉の意味、分類、具体例、由来、英語訳、活用法についてわかりやすく解説します。

 

スポンサードリンク

「マスキング現象」の意味をスッキリ理解!

マスキング現象(ますきんぐげんしょう)通常ならはっきりと聞こえる音が、別の音によって聞こえなくなる現象

 

「マスキング現象」の意味を詳しく

「マスキング現象」とは、通常ならはっきりと聞こえる音が、別の音によって聞こえなくなる現象のことです。

静かな部屋の中でははっきりと聞こえていた時計の秒針の音が、エアコンをつけると、エアコンの音によってかき消されて聞こえなくなることがあります。

また、ただ大きい音が小さい音をかき消すだけでなく、「マスキング現象」が起こりやすい条件があります。それが以下のふたつです。

  • 妨害される音と妨害する音の周波数が近い場合
  • 妨害する音が低い周波数の場合

妨害する音とされる音の周波数が近い場合は音がより聞こえにくくなります。また、妨害する音が、高い場合よりも低い音の場合の方が妨害される音は聞こえにくいです。

また、妨害する音と妨害される音が同じ耳から入ってこないと「マスキング現象」は起きません。イヤホンを片耳だけして音楽を聴いていても、もう片方の耳から周りの音はきちんと聞こえます。

スポンサードリンク

「マスキング現象」の分類

「マスキング現象」はふたつに分類されています。

  • 同時マスキング
  • 経時マスキング

「同時マスキング」とは、ふたつ以上の音が同時に発生していて、ある音によって別の音が聞こえなくなる場合のことを指します。エアコンの音によって、時計の秒針の音が聞こえなくなるのは「同時マスキング」です。

一方で「経時マスキング」とは、大きな音の直後に小さな音がある場合に、小さな音が聞こえなくなる現象のことです。

大きな音と小さな音が発生しているタイミングが重なっていなくても、小さな音が聞こえにくくなります。

また、大きな音の直前に小さな音が発生した場合も、小さな音が聞こえにくくなります。

「マスキング現象」の具体例

雑踏の中で会話をしていると、会話が聞こえにくいことがあります。これが「マスキング現象」です。

一方で、駅などの騒がしい状況の中でもアラーム音などの音程の高い電子音などはよく聞こえます。これは、駅の雑踏の音とアラーム音の周波数が遠いため、「マスキング現象」が起きにくくなっているのです。

反対に、雑踏と会話の声の周波数は比較的近いということです。

スポンサードリンク

「マスキング現象」の由来

「マスキング現象」の由来は英語の “mask” から来ています。

“mask” には「仮面」という意味だけでなく「覆い隠すもの」という意味があります。

「マスキング現象」は「ある音が、他の音を覆い隠して聞こえなくしてしまう現象」であるため、このような名前になりました。

「マスキング現象」の英語訳

「マスキング現象」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • masking effect
    (マスキング現象)
スポンサードリンク

「マスキング現象」の活用法

「マスキング現象」は、社会の中のさまざまな場面で使われています。

たとえば、レストランなどのお店では、他のお客さんの食事の音や会話を聞こえにくくするために音楽が流れていることがあります。

また、エレベーターの中にも他の利用者の動く音などが気になりにくいように、音楽が流れていることがあります。

まとめ

以上、この記事では「マスキング現象」について解説しました。

読み方マスキング現象(ますきんぐげんしょう)
意味通常ならはっきりと聞こえる音が、別の音によって聞こえなくなる現象
分類同時マスキング
経時マスキング
由来「覆い隠すもの」という意味の英単語 “mask” から
英語訳masking effect(マスキング現象)
活用法エレベーターやレストラン内のBGM

「マスキング現象」は日常生活の中で、起こりやすいものです。「音が聞こえにくくなる」という一見不便に見える現象ですが、「不快な音を減らす」という目的で活用されることもあるのです。

スポンサードリンク