毎年、お正月になると多くの人が箱根「駅伝」を見ますよね。
この大会はとても注目度が高いです。
そして、選手は走り終わった後に崩れ落ちてしまうくらいに頑張っているので、つい応援したくなっちゃいますよね。
そんな「駅伝」ですが、これと似た言葉として「マラソン」があげられますよね。
どちらも長距離を走る陸上競技ですが、大まかな違いは知っていても、細かいところまで知っている人はあまりいないのではないでしょうか。
そこで、今回は「マラソン」と「駅伝」の違いについて解説していきたいと思います。
結論:何人で走るかが異なる
一方、「駅伝」は42.195km~数100kmのコースを複数人数でリレー形式で走り、順位や時間を競う陸上競技の団体種目です。
つまり、「マラソン」が個人種目なのに対して、「駅伝」は団体種目なのです。
「マラソン」をもっと詳しく
マラソンとは42.195kmのコースをひとりで走り、時間や順位を競う陸上競技の個人種目です。
そして、マラソンは基本的には個人種目ですが、同じ国やチームの選手によるペースの調整やレース展開の作戦や心理戦などのかけひきが見られることもあります。
また、コーチが一定のポイントで待ち構えていて選手に大声で指示を出したりする場合はありますが、基本的にはひとりの孤独な闘いになります。
ちなみに、マラソンで走る距離は42.195kmで、これはとても中途半端な数字ですよね。
別の単位に直しても26マイル385ヤードで、これもまた中途半端です。
このように、中途半端な距離になってしまったのにはきちんと理由があります。
次はそれについて見ていきましょう。
マラソンが中途半端な距離になったのは、1908年に開催された第四回ロンドンオリンピックで当初26マイルに設定されていたコースが王妃の注文によって変更されたからだと言われています。
王妃はマラソンのスタートやゴールが宮殿から見やすい位置になるように変更するよう要請したのです。
これにより、コースの長さは26マイル385ヤードになりました。
そして、この長さは第八回パリオリンピックで正式に採用され、それ以降はマラソンと言えばこの距離になってしまったのです。
王族の影響力というものはすごいんですね。
「駅伝」をもっと詳しく
駅伝は42.195km~数100kmのコースを複数人数でリレー形式で走り、順位や時間を競う陸上競技の団体種目です。
正式には「駅伝競走」という名前です。ちなみに、日本が発祥の競技です。
そして、国際陸上連盟では駅伝の国際レースの基準を42.195㎞、6区間と定めていますが、大会のコースごとに独自の距離や区間を採用している大会も多くあります。
例えば、日本で一番有名な駅伝大会と言えば箱根駅伝ですが、箱根駅伝は往路と復路合わせて217.1 kmのコースであり、区間は10あります。
そして、駅伝では一区の選手は全員同時にスタートしますが、それ以外の区間ではバラバラです。
そのため、集団での駆け引きは途中からほとんどなくなってしまいます。
また、監督やコーチなどが車で並走するなどして、走っている選手に指示を出したりします。
ちなみに、リレー形式の駅伝では本来は前の区間の走者からたすきを受けとってから次の区間の走者がスタートしますが、距離の長いレースなどではその限りではありません。
距離の長いレースでは遅れが大きいチームは前の区間の走者が来る前に繰り上げスタートを余儀なくされる場合があるのです。
例えば、箱根駅伝では往路でトップから20分以上差がついてしまったチームは復路で一斉に繰り上げスタートを行います。
まとめ
以上、この記事では、「マラソン」と「駅伝」の違いについて解説しました。
- マラソン:42.195kmのコースをひとりで走り、時間や順位を競う陸上競技の個人種目
- 駅伝:長距離のコースをリレー形式で走り、順位や時間を競う陸上競技の団体種目
「マラソン」と「駅伝」はこのように違いますが、どちらも魅力的な競技であることには変わりありません。
今度、テレビで放映していたら、見てみてもいいかもしれませんね。