ことわざ「満を持す」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「満(まん)を持(じ)す」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「満を持す」の意味をスッキリ理解!

満(まん)を持(じ)す:十分に準備を整えて、よい機会を待つこと

「満を持す」の意味を詳しく


「満を持す」は、十分に用意して機会を待つことを表すことわざです。

このことわざにおける「満」は「満ちている、いっぱいになる」という意味です。

一方、「持す」は「ある形を保つ、守り保つ」という意味です。

つまり、「満を持す」は、物事が頂点にまで達した状態を保つということを表します。

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「満を持す」の使い方

このことわざは、話し言葉で「満を持して~」という形で頻繁に使われます。

「満を持して~」は、「満を持す」に接続助詞「て(して)」を付けた形です。

「満を持して挑む」「満を持して登場する」のような定型文で頻繁に使われます。その行いが最良のタイミングで行われた、という意味です。

  • この日のために舞台の稽古を重ねてきたが、満を持してついに人前で発表するときが来た。
  • そのベストセラーの漫画は、満を持してファン待望の映画化が決定した。

「満を持す」の由来

「満を持す」は、中国の書物『史記(※1)』の一節が語源となっています。

『史記』では、戦場における弓の飛ばし方について、「満を持す」という言葉が使用されています。

 

「満」は「いっぱいになること」という意味です。『史記』では「弓をいっぱいに引っ張った状態」が表されています。「満」の状態は、矢の狙いを定め、正しいところへ飛ばすために重要であるとされていました。

一方、「持す」は「保つ」という意味です。

 

つまり、『満を持す』の元々の意味は、「弓を十分に引っ張った状態を保つこと」です。

転じて、十分に用意して機会を待つという意味のことわざになりました。

  • 史記(※1):前漢の司馬遷がまとめた歴史書で、二十四史の一つ。事実を年代順に書き並べる編年体と違い、人物の伝記を中心とする紀伝体で編集されている。
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「満を持す」の類義語

「満を持す」には以下のような類義語があります。

  • 満を引く
  • 機が熟す

「機が熟す」は、準備を万全にすること・タイミングが重要であることを意味します。

何かを成し遂げるには、しっかり準備をするのに加え、適切なタイミングでそれを発揮する必要があるということです。

「満を持す」の英語訳

「満を持す」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Wait until the time is ripe.
    (満を持して放たない。)
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まとめ

以上、この記事では「満を持す」について解説しました。

読み方 満(まん)を持(じ)す
意味 十分に用意して機会を待つということ
由来 中国の書物『史記』より
類義語 満を引く、機が熟す
英語訳 Wait until the time is ripe.(満を持して放たない。)

何かを成し遂げるためには、準備を万全にし、タイミングを図ることが非常に大切です。

ここぞという時に実力を発揮しチャンスを掴むことが、人生に大きな変化をもたらすかもしれません。

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