今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「マンパワー」です。
「マンパワー」の意味、使い方、類義語、語源、「マンパワー」が付く言葉についてわかりやすく解説します。
☆「マンパワー」をざっくり言うと……
英語表記 | マンパワー(manpower) |
---|---|
意味 | 人の労働力・仕事に投入できる人的資源 |
語源 | 「人間」という意味の “man” と「能力」という意味の “power” |
類義語 | ヒューマンリソース・人手・労働力 |
「マンパワー」が付く言葉 | 福祉マンパワー 看護マンパワー |
このページの目次
「マンパワー」の意味をスッキリ理解!
「マンパワー」の意味を詳しく
「マンパワー」とは、人の労働力のことです。
また、「人手」「仕事に投入できる人的資源」という意味もあります。
人的資源とは、「労働者の優れた能力がもたらす経済的な価値」のことです。つまり、「人が生み出す労働力」や、「その労働力が仕事で使われることによって生まれる経済的価値」を表します。
注意したいのは、「労働者などの人間自身を指すのではなく、その人たちの労働力を表している」という点です。
「マンパワー」の使い方
「マンパワー」には以下のような使い方があります。
- うちの病院はマンパワーが足りていないので、これ以上の患者の受け入れはできません。
- 新しいプロジェクトにマンパワーを投入する。
- 会社の運営には、資本としてのマンパワーが必要だ。
➊の「マンパワー」は、「人手」という意味で使われています。
➋の「マンパワー」は、「労働力」という意味で使われています。
➌の「マンパワー」は、「人的資本」という意味で使われています。
「マンパワー」の語源
「マンパワー」の語源は英語 “manpower” です。字面の通り “man” と “power” を合わせてできた単語です。
“man” は、ここでは「男性」という意味ではなく「人」「人間」という意味で使われています。“power”は、ここでは「筋力などの物理的な力」ではなく、「人の能力・労働力」という意味で使われています。
“manpower”の意味は以下のふたつです。
- 人的資源
- 労働力
「 “manpower” は和製英語であり、海外では通じない」という情報もありますが、イギリスの辞書などにも “manpower”の意味は掲載されているので、海外でも使われている英単語です。
ただし、英語で労働力を表したいときには、“manpower” ではなく、以下の単語を使う方が一般的です。
- human resource:人的資源
- workforce:労働力
- labor:労働力
「マンパワー」の類義語
「マンパワー」には以下のような類義語があります。
- ヒューマンリソース:人的資本
- 人手:働き手のこと
- 労働力
「ヒューマンリソース」は「マンパワー」の類義語ですが、意味が少し異なります。
「ヒューマンリソース」には、「企業が人的資本を獲得・育成・活用すること」という意味が含まれるからです。「マンパワー」にこれらの意味はありません。
また、「人手」も「マンパワー」と全く同じ意味というわけではありません。
「人手」には「人の労働力」のほかに、単純に「働き手」「労働者」という人自体を指すことがあるのです。
最初に述べたように、「マンパワー」には、人間自体を指す意味はありません。
「マンパワー」が付く言葉
「マンパワー」が付く言葉には、以下のふたつがあります。
- 福祉マンパワー:福祉業界で働く労働者
- 看護マンパワー:介護業界で働く労働者
これらはそれぞれ「福祉業界で働く労働者」「看護業界で働く労働者」という意味で使われます。
「マンパワー」自体は「労働力」を指す言葉ですが、このような複合語の場合には、「労働者」という意味になります。
まとめ
以上、この記事では「マンパワー」について解説しました。
英語表記 | マンパワー(manpower) |
---|---|
意味 | 人の労働力・仕事に投入できる人的資源 |
語源 | 「人間」という意味の “man” と「能力」という意味の “power” |
類義語 | ヒューマンリソース・人手・労働力 |
「マンパワー」が付く言葉 | 福祉マンパワー 看護マンパワー |
「マンパワー」は簡単な英語が由来しているので、わかりやすい言葉ですが、細かい意味を間違えやすいので気を付けましょう。