「目の当たり」の意味とは?読み方は?類語から英語まで例文付きで解説

言葉

目の当たり(まのあたり)は「自分の目で実際に目撃する」という意味です。

いざ「目の当たり」という言葉を使おうとすると、「読み方に自信がない」「どのような場面で使えるのだろう」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、「目の当たり」の意味や読み方、使い方などを丁寧に解説します。

「目の当たり」を完璧に理解し、使いこなしましょう。

「目の当たり」ざっくり言うと…
  • 「目の当たり」は「自分の目で実際に目撃すること」という意味
  • 「目の当たり」は「まのあたり」と読む
  • 「目の当たり」は「目の当たりにする」の形で用いられることが多い
  • 「目の当たり」の類義語は「目撃する」「その目で見る」「遭遇する」など
  • 「目の当たり」の英語訳は「witness」「see with one’s own eyes」など

「目の当たり」の意味

たり

自分の目で実際に目撃すること

「目の当たり」とは、自分の目で実際に見ることです。

「目の当たり」を定義するうえでは、「自分の目で、その場で見たこと」が重要です。

したがって、他人が目撃した内容を口頭で聞いた場合は、「目の当たり」とは言えません。

映像を見た場合「目の当たり」と言えるか

なお、自分が現場にいたわけではなかったとしても、映像を通して状況を見た場合が「目の当たり」に該当することがあります。

では、どのような映像を見た場合でも、「目の当たり」と言えるのでしょうか。この点は、人によって解釈が異なります。

ひとつの考え方として、「リアルタイムの映像を見た場合は「目の当たり」と言えるが、リアルタイムではない場合は「目の当たり」とは言えない」と線引きする人もいます。

しかし、録画した映像を後から見た場合であっても、自分の目で見たという条件を満たしていれば「目の当たりにした」と表現されることもあります。

「目の当たり」の読み方

「目の当たり」は「まのあたり」と読みます。

「目」という漢字には三通りの読み方がありますが、「目の当たり」の「目」は「ま」と読むのです。

「目」の読み方

  • (訓読み)

  • (訓読み)
  • もく
    (音読み)

このため、間違えて「めのあたり」「もくのあたり」と読まないようにしましょう。

なお、「目の当たり」は、「眼の当たり」という表記で使われることもあります。

なぜ「めのあたり」と読まないのか

「目の当たり」を「めのあたり」ではなく「まのあたり」と読む理由は、明確には存在しません。

ただし、一説では、「目の周辺を表す『目の辺り』と発音の区別をつけるためだ」と言われています

「目の当たり」と「目の辺り」の両方が「めのあたり」という読み方になると、文字を見ずに発音だけ聞いた際に、「目の当たり」と「目の辺り」のどちらを指しているのか分からなくなってしまいますね。

「目」の訓読み「ま」は、古い日本語での読み方です。

現在では、「め」という訓読みが使われています。

「目」を「ま」と読むその他の言葉

現代の日本語では、「目の当たり」のほかにも、「目」を「ま」と読む言葉が多くあります。

参考までに覚えておきましょう。

現代語で「目」を「ま」と読む例
  • 目映い(まばゆい)
    眩しく、目を開けていられない様子
  • 目蓋(まぶた)
    目をおおっている薄い皮膚のこと
  • 目深(まぶか)
    帽子などを、目が隠れるほど深くかぶること
  • 目縁(まぶち)
    目のふち。または、まぶたのこと
目深は、「めぶか」と読む場合もあります。

ちなみに、古語で「目」を「ま」と読む言葉には、以下のようなものがあります。

古語で「目」を「ま」と読む例
  • 目陰(まかげ)
    目に手をかざし、何かを見ること
    または、疑いやためらいのある目つき
  • 目交(まなかひ)
    目と目のあいだ。または目の前
  • 目見(まみ)
    目つき
  • 目引き(まびき)
    目くばせ

「目の当たり」の使い方

「目の当たり」の使い方には、以下のような特徴があります。

  1. 「目の当たりにする」が基本形
  2. 良い場面でも使う
  3. 抽象的な意味で使う場合がある

それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

①「目の当たりにする」が基本形

「目の当たり」は、「目の当たりにする」という表現で使われます。

 

「目の当たりにする」を過去形にすると、「目の当たりにした」となります。

「目に当たりにする」を未来形で使う場面は少ないです。

なぜなら、「目の当たりにする」という行為は、基本的に「その場で見る」というリアルタイムなものであるからです。

ただし、これから起きることが予期できる場合には、「目の当たりにするだろう」などと表現することができます。

 

「目の当たりにする」を使った例文には、以下のようなものがあります。

例文
  1. 被災地を訪れるたびに、復興が進まない街並みを目の当たりにする。
  2. その内科医は、赴任先の病院で医療崩壊を目の当たりにした。
  3. あなたは今から、衝撃的な景色を目の当たりにするだろう。
目の当たりの後ろには、基本的に、「〜にする」「〜した」がつきます。

なお、まれに「目の前」「確実な事実」といった意味で、「目の当たり」を名詞として単独で使う場合もあります。

②良い場面でも使う

「目の当たりにする」を使うことができるのは、悲惨な状況を見たときだけではありません。

感動的な場面を目にしたときや、楽しいものを見たときにも使うことができます。

たとえば、以下の例文では、ポジティブな場面で「目の当たりにする」が用いられています。

例文
  1. 今夜のサプライズパーティーで、彼女は、内緒で駆けつけた友人たちを目の当たりにするだろう。
  2. 山頂に辿り着いたとき、素晴らしい日の出を目の当たりにした。

③抽象的な意味で使う場合がある

「目の当たりにする」は、基本的に、実体のあるものをを見た場合に使われます。

しかし、以下のような慣用的な表現では、「特定の局面に向き合う」という抽象的なニュアンスで、「目の当たり」が使われます

「目の当たりにする」の慣用的な表現
  • 死を目の当たりにする
    (死に直面する)
  • 現実を目の当たりにする
    (現実を知る)

具体的な例文を見てみましょう。

例文
  1. 重い病気にかかって、はじめて死を目の当たりにした。
  2. 長い旅から帰ってきて、現実を目の当たりにした。

「目の当たり」の類義語


「目の当たり」には以下のような類義語があります。

正確には、「目の当たりにする」という表現の類義語です。
  • 目撃する(もくげきする)
    現場にいる状態で、自分の目で見ること
  • この目で見る
    本人の目で見ること
  • 遭遇する(そうぐうする)
    偶然、何かに出会うこと
  • 居合わせる(いあわせる)
    ちょうどその場に現場にいること
  • 出くわす(でくわす)
    たまたま、ばったり何かに出会うこと
  • 眼前にする(がんぜんにする)
    目の前であること
  • 実際に見る
    本当に、確実に見る
「この目で見る」を第三者の行動に対して使うときは、「その目で見る」と表現します。

「目の当たりにする」と「目撃する」の違い

「目の当たりにする」と「目撃する」は、使うことができる場面について、以下のような違いがあります。

使うことができる場面
目の当たりにする映像を見た場合などにも使うことができる
目撃するその場に自分がいた場合でなければ、使うことができない

「目撃する」は、自分が現場にいた場合でないと使えない表現なのです。

このため、「テレビのニュースで戦地の様子を目撃した」という使い方はできません。

「目の当たりにする」と「遭遇する」「居合わせる」「出くわす」の違い

「目の当たりにする」は、その場に自分がいるという状態だけでなく、自分の目で見たことまで表します。

一方で、「遭遇する」「居合わせる」「出くわす」は、単にその場にいることだけを表します

つまり、「遭遇する」「居合わせる」「出くわす」は、「その場の状況を見たかどうか」という点を表さないため、注意しましょう。

特に、「遭遇する」は、「偶然に」というニュアンスが強い言葉です。

「目の当たりにする」と「眼前にする」の違い

「目の当たりにする」は、目の前で起きていることを見るということを表します。

一方で、「眼前にする」は、単に目の前にいることだけを表します

つまり、「眼前にする」は、「目の前のことを確実に見たかどうか」という点は表さないのです。

「目の当たり」の英語訳

「目の当たり」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • witness〜
    (〜を目撃する)
  • see with one’s own eyes
    (その人の目で見る)
  • before one’s very eyes
    (まさにその人の目の前で)
  • just before one’s eyes
    (まさにその人の目の前で)
  • actually see it
    (実際にそれを見る)

「目の当たり」のまとめ

以上、この記事では「目の当たり」について解説しました。

読み方目の当たり(まのあたり)
意味自分の目で実際に目撃する
類義語目撃する、その目で見るなど
英語訳witness〜(〜を目撃する)、see with one’s own eyes(その人の目で見る)など

自分の目で、その場で起きていることを直接見ることで、新たな発見や刺激を得ることができます。

「目の当たりにする」ことの大切さを、普段から意識して生活しましょう。

ABOUT US

Chinatsu
Chinatsu
新卒1年目でWebライター3年目。 学生時代からWebライターの仕事を始め、多くの記事を執筆・編集してきました。 丁寧な解説に定評があります。