「マンゴー」と「パパイア」の違いとは?味から栄養素まで解説

違いのギモン

「マンゴー」と「パパイア」は、どちらも日本でよく知られる南国のトロピカルフルーツです。

それぞれの味の違いは想像できますか。

マンゴーはスーパーなどで見かけることがあると思いますが、パパイアはそもそも食べたことがないと言う人もいるかもしれません。

この記事では、マンゴーとパパイアの違いについて徹底解説していきます。

結論:一番の違いは食べ方にある

「マンゴー」は、主に果物として食べられています。

「パパイア」は、野菜・主食としても食べられています。

パパイアはもちろん果物としても食べますが、一部の地域では野菜や主食として食べられています。

 

これからマンゴーとパパイアの違いを、以下の3つの観点から説明していきます。

  1. 味と食べ方
  2. 皮の厚さとタネの数
  3. 美容効果

「マンゴー」

マンゴーはウルシ科マンゴー属で、原産国はインドやインドシナ半島です。現在はインドやフィリピン、オーストラリアなどの国で生産しています。また日本での主な生産地域は、沖縄県・宮崎県・鹿児島県です。

実の大きさは長さが3~25cm・直径は2~15cmと品種によって差が大きく、樹高は20~40mにまで成長します。

マンゴーには酸味と濃厚な甘味があることが特徴で、世界中で主にフルーツとして食べられています。

実は、以前の日本ではマンゴーはあまり流通してませんでした。しかし現在は生食だけではなく、ゼリーやジュース・お菓子など様々な形に加工して食べることができます。その理由の1つに、香港発祥のデザートである「マンゴープリン」が流行したことが挙げられます。

 

次に「皮の厚さとタネの数」ですが、マンゴーはパパイアと比べて皮が薄く柔らかいのが特徴です。

日本で流通している品種は主に3つあります。

1つ目は皮が赤っぽい色をしている「アップルマンゴー」、2つ目は皮が黄色の「ペリカンマンゴー」、そして皮が緑色の「キーツマンゴー」です。いずれも果肉の色は黄色〜オレンジ色をしています。

また、マンゴーは果実の中央に大きく平たいタネが1つ入っています。そのため、1つずつ実をつけます。

 

最後に、マンゴーはアンチエイジングや美白対策などの美容効果が期待できます。

ビタミンA・C・Eを含んでいるため、コラーゲン生成や皮膚の修復、骨や歯を強く保ちたい人にはおすすめです。

特にビタミンAの量は果物の中でトップクラスと言われており、1日1個で1日分の必須摂取量を取ることができます。

マンゴーの歴史

マンゴーは最初、紀元前のインドで栽培が始まりました。仏教ではマンゴーの樹のことを「聖なる樹」と呼んでおり、ヒンドゥー教では、万物を支配する神である「プラジャーパティ」の化身として大切に育てていました。

日本に登場したのは明治時代で、本格的に栽培が始まったのは1970年頃です。

以前は日本で流通しているマンゴーのほとんどが外国からの輸入でしたが、近年では国内の生産量も伸びています。

マンゴーとかぶれ

マンゴーには、かぶれの原因となる物質が含まれています。そのため、高率にかぶれを引き起こすので注意が必要です。症状は食べてから数日経って発症・悪化する場合や、ヘルペスなどと誤診されることもあります。

「パパイア」をもっと詳しく

パパイアはパパイア科パパイア属で、「パパイヤ」「瓜(ちちうり)」「木瓜(もくか)」「万寿瓜(まんじゅまい)」「パウパウ」「ポーポー」「ママオ」「ツリーメロン」など多くの別名があります。

原産地域はメキシコ南部から西インド諸島です。日本ではマンゴーと同じく、主に宮崎県・沖縄県・鹿児島県で生産しています。

実の大きさは長さが15~20cm・直径は10cmのヘチマ型で、樹高は約10mです。

「味」は、マンゴーより淡白で、強い香りと甘味があります。また、舌触りはねっとりとしています。

生でフルーツとして食べることはもちろん、沖縄やフィリピン、タイなどでは野菜・主食としても食べられています。主な調理法は未完熟の青いパパイアを千切りなどにして、炒め物やサラダにする方法です。

そのため、まだ青いパパイアが「青パパイア」や「調理用パパイア」といった名前でスーパーなどに売られています。

ちなみに未完熟のパパイアの多くはタネが入っておらず、中は空洞になっています。

その理由は、パパイアの若い実は
雌株中心に栽培されることが多く、受粉せずに実をつける場合が多いためです。

 

次に皮の厚さですが、パパイアの皮は厚く硬いことが特徴です。

主な品種は果肉が赤いのが特徴の「サンライズ・ソロ」、果肉が濃い黄色の「カポホ・ソロ」、ハワイを代表する品種で果肉が黄金色の「レインボー」です。

そして実を開けると、5mm程の小さなタネがたくさん入っています。そのため、バナナのようにいくつかの塊で実をつけます。

最後にパパイアはビタミンAとCの他に、消化酵素を多く含んでいます。

そのため、脂肪燃焼などの代謝を上げ、肝臓の解毒機能を補うためのデトックス効果が注目されています。

また食物繊維も豊富なため、便秘予防などにも働くと言われています。

パパイヤの歴史

16世紀初めにヨーロッパ人が発見した後、多くの熱帯の国々で栽培されるようになりました。

現在日本では農園の他、沖縄などでは人家の庭に自生しています。

まとめ

以上、この記事では、「マンゴー」と「パパイヤ」の違いについて解説しました。

  • マンゴー:タネは1つで、主に果物として食べられている
  • パパイヤ:タネがたくさんあり、野菜や主食としても食べられている
マンゴーとパパイヤにはこのような違いがあります。スーパーなどで2つを見かけた際は、ぜひ買って食べ比べをしてみてはいかがでしょうか。