北アメリカのプロ野球は、メジャーリーグとマイナーリーグの2つのリーグが存在します。
そこで、メジャーリーグとマイナーリーグの説明と違いについて紹介します。
メジャーリーグとマイナーリーグの説明
メジャーリーグとは、世界最高峰のプロ野球リーグでアメリカンリーグとナショナルリーグの2つで構成されています。
マイナーリーグとは、メジャーリーグの傘下のリーグで7つの階層(AAA~ルーキーリーグ)で構成されています。
メジャーリーグとマイナーリーグの7つの違い
①平均年俸
- メジャーリーグ:4億5000万
- マイナーリーグ:350万
※2017年シーズン終了時
選手の平均年俸は、メジャーリーグとマイナーリーグで150倍の差があります。
また、メジャーリーグの年俸は年々増加傾向にあります。2017年シーズンのメジャーリーグ最高年俸は、ドジャースのクレイトン・カーショウ選手の40億7000万円でした。
一方、マイナーリーガーはメジャー契約を目指してプレーします。しかし、最近では高年俸を求めて日本やメキシコなどのリーグに移籍する選手が増えてきています。
②給与システム
- メジャーリーグ:年俸制
- マイナーリーグ:シーズン制
メジャーリーグは、年俸制で1年間で月ごとに給料が支給されます。
一方、マイナーリーグはシーズン制でシーズン中(6ヶ月間)のみ給料が支給されます。そのため、多くのマイナーリーガーはシーズンが終了すると同時にアルバイトをして生計を立てます。もちろん、次のシーズンに向けてのトレーニングも並行して行います。
③チーム数
- メジャーリーグ:30チーム
- マイナーリーグ:240チーム
メジャーリーグはアメリカンリーグ14チーム、ナショナルリーグ16チームの計30チームで構成されており、この30チームでワールドチャンピオンを争います。
一方、マイナーリーグは7階層で構成されています。そのため、240チームとチーム数がメジャーリーグの8倍存在します。
また、マイナーリーグのチームはメジャーリーグの傘下の組織として存在しているので、Jリーグのようにチーム自体が昇格、降格することはありません。
④契約人数
- メジャーリーグ:40名
- マイナーリーグ:約35名
※1チームあたりの人数
1チームの契約人数はマイナーリーグの方がメジャーリーグに比べてわずかに少ないです。
ただし、マイナーリーグはチーム数が多いためメジャー契約を結ぶことができるのは一握りです。
⑤移動手段、宿舎
- メジャーリーグ:専用チャーター機、特急ホテル
- マイナーリーグ:バス、モーテル
※マイナーリーグのAAAは飛行機の場合あり
メジャーリーグでは、移動の際に球団が所有するチャーター機を利用します。宿舎に関しては特急ホテルを利用します。
マイナーリーグでは、移動の際にバスを利用します。移動時間は7~8時間に及ぶこともあります。宿舎に関しては、モーテルを利用します。
⑥観戦チケット
- メジャーリーグ:80ドル~175ドル
- マイナーリーグ:10ドル~20ドル
※ゲームにより変動
メジャーリーグの観戦チケットの価格はマイナーリーグの約10倍です。シーズン終盤やポストシーズンになると高騰することがあります。
⑦年間観客動員数
- メジャーリーグ:約200万人
- マイナーリーグ:約20万人
※2017年シーズン
メジャーリーグの年間観客動員数はマイナーリーグの約10倍です。
また、チームによって人気度や試合数が違うため差が大きいです。2017年シーズンで一番観客を動員した球団はニューヨークヤンキースの4271,867人でした。
そして、マイナーリーグの最下層であるルーキーリーグでは年間20,000人程度の球団もあり、格差が大きいのも現状です。
まとめ
メジャーリーグはマイナーリーグに比べて好待遇です。
しかし、チームが少なく契約人数が限られています。そのため、マイナーリーグからメジャーリーグに這い上がるまでは険しい道のりです。
また、観戦チケットに関してはメジャーリーグの方がマイナーリーグに比べて高値です。
以上、この記事ではメジャーリーグとマイナーリーグの違いについて解説しました。これからも、メジャーリーグとマイナーリーグ共に注目です。