地震大国である日本に住んでいる私たちがニュース速報などでよく耳にする言葉に「マグニチュード」と「震度」というものがあります。
あなたはその二つの違いを説明できますか?
この記事は「マグニチュード」と「震度」の違いについてわかりやすく説明していきます。
結論:「マグニチュード」は地震そのものの大きさ、「震度」は揺れの大きさ。
「マグニチュード」は発生した地震そのものの規模を表す言葉です。
一方、「震度」は地震が発生した時のある場所での揺れの大きさを表す言葉です。
「マグニチュード」をもっと詳しく
マグニチュードは地震そのものの大きさを表す言葉ですが、その階級は -2 から 12 まで存在しています。
しかし地球上で起こりうる最大のマグニチュードは 10 だと言われており、観測史上の最大は 1960 年のチリ地震のマグニチュード 9.5 です。
マグニチュードと地震の規模の事例を表にしてみました。
マグニチュード | 名称 | 概略 |
---|---|---|
-2 ~ 0.5 | 極微小地震 | ほとんど揺れを感じない |
1.0 ~ 2.5 | 微小地震 | 震源地付近では揺れを感じることもある |
3.0 ~ 4.5 | 小地震 | ある程度の揺れを感じる |
5.0 ~ 6.5 | 中地震 | かなりの揺れを感じる |
7.0 ~ 7.5 | 大地震 | 阪神・淡路大震災などのレベル |
8.0~8.5 | 巨大地震 | 関東大震災・チリ地震(2010年)などのレベル |
9.0~10.0 | 超巨大地震 | 東日本大震災・スマトラ島沖地震(2004年)などのレベル |
10.5~11.0 | 推定値 | 小惑星の衝突で恐竜が絶滅した時に発生したレベル |
11.5~12.0 | 推定値 | 地球が半分に割れたと仮定した値 |
マグニチュードが 1 増えるとエネルギーが 32 倍になり、 2 増えると 1000 倍になります。
「震度」をもっと詳しく
震度は地震が発生した時のある地点での揺れの大きさを表す言葉です。
日本ではその階級は気象庁により、0, 1, 2, 3, 4, 5弱, 5強, 6弱, 6強, 7 の 10 段階に分けられています。
1996 年以前の震度は建物の損壊状況や気象庁職員の体感によって決められていましたが、現在は震度計の測定値から決められています。
震度によって地震の情報の出方が変わり、震度 3 以上は地震速報、震度 5 以上は緊急地震速報となります。
震度と揺れのレベルを表にしてみました。
震度 | 揺れのレベル |
---|---|
0 | 地震計には観測されるが感じることはできない |
1 | 座っていると微かに感じる人もいる |
2 | 多くの人が揺れを感じる |
3 | 動いていなければほとんどの人が揺れを感じる |
4 | 動いている人も気づく。寝ている人も起きる。 |
5弱 | 固定されていない家具は動く。本棚の本が落ちる。 |
5強 | 捕まらないと歩けない。ブロック塀が崩れる。 |
6弱 | 立っていることが困難になる。壁のタイルやガラスが割れる。 |
6強 | 立つことができない。木造家屋だと倒れることもある。 |
7 | コンクリートの建物でも倒れることがある。 |
まとめ
以上、この記事では、「マグニチュード」と「震度」の違いについて解説しました。
- マグニチュード:地震そのもののエネルギーの大きさ
- 震度:発生した地震のある地点での揺れの大きさ
日本に住んでいる限りいつどこで起きるかわからない地震への知識を身につけ、日頃から防災意識を持つようにしましょう。