日食や月食が観測されるとニュースで大きく取り上げられますよね。
天体についての話題は難しそうなイメージがあると思いますが、実はそんなことはなく、意外と簡単に理解することができます。この記事では、「日食」と「月食」の違いについて解説します。
結論:違いは、並び順
日食の場合は、太陽・月・地球の順で一直線に並び、太陽が月に隠れることで見ることができますが、月食の場合、太陽・地球・月の順で一直線に並び月が地球の影に入ることで見ることができます。
「日食」についてもっと詳しく
「日食」は、太陽・月・地球の順で一直線に並び、太陽が月に隠れたときに見ることができ、日食にも3種類あります。
- 皆既日食(かいきにっしょく):太陽が月に完全に隠れる
- 部分日食(ぶぶんにっしょく):太陽の一部が月に隠れる
- 金環日食(きんかんにっしょく):月が太陽を全て隠さず、太陽が輪のように見える
ダイヤモンドリングと呼ばれる現象は、皆既日食が終わるころに太陽の光が漏れると起こり、上の画像のようにダイヤモンドの付いている指輪に見えることからその名が付けられました。
日食は、地球の全ての地域で見られるわけではありません。月は地球よりも小さいため、月が作る影は地球よりも小さいですし、太陽と月と地球が一直線に並ぶことも珍しいからです。
[出典:https://www.amazon.co.jp/]
今後の日本での日食の予測
日にち | 種類 | 場所 |
---|---|---|
2019年1月6日 | 部分日食 | 日本全国 |
2030年6月1日 | 金環日食 | 日本で見れる |
2035年9月2日 | 皆既日食 | 日本で見れる |
「月食」についてもっと詳しく
「月食」は、太陽・地球・月の順で一直線に並び、月が地球の影に入ることで月が欠けて見えますが、月食には2種類あります。
- 皆既月食:月が完全に地球の影に入る
- 部分月食:月が部分的に地球の影に入る
これは、「散乱(さんらん)」といって、太陽の光が地球を通るときに、青い光は空気の粒の影響で散ってしまいますが、赤い光はその影響を受けずに通り抜けて光が屈折し、月を照らすからです。
なぜ青い光の方が赤い光よりも散りやすいのかというと、光の性質にあります。光は波長によって様々な色になり、粒子にぶつかると散る性質を持っていますが、赤い光は波長が長いので、空気の粒の間をすり抜けることができますが、青い光ほど波長が短く、散りやすいです。
今後の日本での月食の予測
日付 | 種類 | 場所 |
---|---|---|
2018年7月28日 | 皆既月食 | 日本の一部の地域で部分月食 月入帯食(げつにゅうたいしょく) |
2019年7月17日 | 部分月食 | 日本の一部で見れる 月入帯食 |
2021年5月26日 | 皆既月食 | 日本で見れる 月出帯食(げつしゅつたいしょく) |
2021年11月19日 | 部分月食 | 日本で見れる 月出帯食 |
2022年11月8日 | 皆既月食 | 日本で見れる |
月入帯食とは、月食で月が欠けながら沈むことをいい、月出帯食とは、月食で月が欠けながら昇ることをいいます。
まとめ
以上、この記事では、「日食」と「月食」の違いについて解説しました。
- 日食:太陽が月に隠れる
- 月食:月が地球の影に入る
日食が日本で見られるのは、かなり先になってしまいますが、月食は比較的多く見ることができるので、観察してみてはいかがでしょうか。