どう使い分ける?「長い」と「永い」の違い

違いのギモン

「長い」と「永い」はどちらも隔たりが大きいことを指す言葉ですが、それぞれのニュアンスは異なります。皆さまは、両者の違いをご存知でしょうか。

今回は「長い」と「永い」の違いについて解説します。

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結論:「長い」は有限、「永い」は無限

「長い」とは、ある部分からある部分までの隔たりが大きいことを指します。

一方、「永い」とは、隔たりがいつまでも続くことを指します。

「長い」をもっと詳しく


「長い」とは、ある部分からある部分までの隔たりが大きいことを指す言葉です。英語では “long” と言います。後に解説する「永い」との明確な違いは、隔たりの大きさが有限であるということです。

「長い時間がかかる」や「距離が長い」などのように時間的または空間的な隔たりについて言及する際に「長い」は使われます。どちらとも、「ながさ」が有限であるという点も重要なポイントです。

また、「長い」は精神的な耐久性について言及する際も使われます。「気が長い」というのがその 1例です。明確にどこからどこまでの隔たりなのかは分かりませんが、耐久性と言うからには有限の物であることは確かであるため、「長い」を用います。

「長い」の使い方の例

  1. 彼は髪の毛が長い。
  2. 長い目で見ると、こちらの方が良いだろう。
  3. このビジネスはきっと息が長いものになるだろう。

➌の「息が長い」とは、長期にわたって続いていることを指す表現です。

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「永い」をもっと詳しく


「永い」とは、隔たりがいつまでも続くさまを表す言葉です。英語では “forever” と言います。隔たりの大きさが無限であることが「永い」の特徴です。

「永い」は空間や人の精神力について使われることはなく、時間的な隔たりについて言及する際にのみ使われます。空間の大きさや人の精神力には限りがある一方、時間は永続的なものとしてとらえることが出来るためです。

例えば、「永年」という表現がありますが、「長年」に比べて、いつまでも続くというニュアンスが込められた言い回しです。

「永い」の使い方の例

  1. やがて、父は永い眠りについた。
  2. 社員への感謝を示す制度として永年勤続表彰制度がある。
  3. 末永くお幸せに。

➊の「永い眠り」とは、いつまでも続く眠り、つまり死を意味します。「長い眠り」の場合は長時間の睡眠のことを指します。

➋の「永年勤続」とは、同じ職場で長く勤務することを指す言葉ですが、敢えて無限性のある「永い」を用いることで、ノンストップで働いてくれた社員への強い感謝を示しています。

➌の「末永く」は「末長く」と表記することもできますが、いつまでも幸せでいてほしいという意味合いから「永い」を用いています。

まとめ

以上、この記事では、「長い」と「永い」の違いについて解説しました。

  • 長い:ある部分からある部分までの隔たりが大きいこと
  • 永い:隔たりがいつまでも続くこと

「長い」と「永い」はどちらも隔たりが大きいことを指しますが、有限の隔たりを指すのが「長い」であり、無限の隔たりを表すのが「永い」です。違いは明確であるため、きちんと理解して正しく使い分けましょう。

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