「レタス」と「キャベツ」と「白菜」の違いとは?栄養や見た目まで解説

違いのギモン

「レタス」と「キャベツ」と「白菜」は私たちがよく食べる野菜ですよね。ですので、とてもなじみ深いと思います。しかし、「レタス」と「キャベツ」と「白菜」の違いをみなさんは答えられるでしょうか。普段、料理をする方なら常識だと思うかもしれません。

しかし、普段は料理をしない男性など、答えられない人も意外と多いんです。そこで、今回は意外と答えられない人が多い、「レタス」と「キャベツ」と「白菜」の違いについて解説していきたいと思います。

結論:レタスは軽く、キャベツは重く、白菜は形が細長い

レタスはキャベツと比べて葉っぱがあまり詰まっていなくて、軽めです。

しかし、キャベツは葉っぱが詰まっているので重めです。

一方、キャベツやレタスが球形をしているのに対して、白菜は細長い形をしています。

「レタス」をもっと詳しく

レタスはキク科アキノノゲシ属の植物で、形はキャベツとあまり変わらない球形ですが、葉っぱが柔らかく巻き付いていてあまり詰まってないため、キャベツよりずっと軽いです。また、葉っぱにつやがあります。ちなみに、春と秋が旬で、春レタス、秋レタスなどと呼ばれます。

そして、この植物はもともと地中海沿岸から西アジアにかけて分布していました。エジプトには少なくとも紀元前4500年頃にはすでにあったようで、壁画に描かれています。

ちなみに、「レタス」の語源はラテン語で、「牛乳」という意味です。これは、レタスの茎を切ると断面から乳液が出てくるからです。

 

レタスは葉っぱの付け根がキャベツより白く、鮮度が落ちてくると芯が赤っぽくなってくることが特徴です。

また、レタスも植物なので、高温が続くと花を咲かせるために茎をのばし、直径が1cmくらいの黄色く、タンポポを小さくしたような花を付けます。


↑レタスの花

ちなみに、栄養素としてはキャベツよりビタミンAを多く含みます。

そして、レタスは生のまま食べられることが多いです。また、加熱して調理するのには向いていません。なぜなら、熱が入りすぎるとシャキシャキ感が減ってしまう上、苦みが出てきてしまうからです。

「キャベツ」をもっと詳しく

キャベツはアブラナ科アブラナ属の多年草(※1)で、一年中出荷されている野菜の1つです。レタスと同じように丸い形をしていますが、レタスより葉っぱが詰まっていて重いです。そして、葉っぱが厚めで艶はあまりありません。また、外側に白い部分はほとんどありません。

キャベツはもともとはヨーロッパが原産の作物で、最初は薬草として使われていました。そして、日本には明治時代に伝わってきました。

ちなみに、それまで日本では野菜は加熱調理して食べられるものでしたが、キャベツがとんかつの付け合わせとして使われるようになり、これが生野菜が食べられるきっかけとなりました。

 

そんなキャベツですが、栄養の面から見ると、レタスや白菜と比べて食物繊維が豊富であるという特徴があります。また、ビタミンCがレタスと比べて豊富なほか、キャベジン(ビタミンU)と呼ばれる栄養素を含んでいます。この栄養素には腸の調子を整える作用があります。

ちなみに、キャベツの葉っぱは外側が先に成長し、その後に内側の葉っぱが成長してきて、だんだんつまっていきます。店などではキャベツを大きさではなく重さで選ぶべきと言われていますが、それは重いキャベツのほうが内部が成長しているからです。

そして、キャベツは生で食べられるほか、煮物、蒸し料理、炒め物、漬け物など、幅広い料理に使うことができます。なぜなら、キャベツを加熱調理すると歯ごたえを残したまましんなりとし、甘みが増しておいしくなるからです。

ちなみに、生で食べる時には、葉っぱをそのまま食べると固すぎるため、千切りなどにして食べることがほとんどです。

 

また、キャベツによく似た野菜としては芽キャベツがあげられます。これは重さが平均20gくらいの一口サイズのキャベツで、小さいですが固く身の詰まっています。

そして、キャベツは花が咲く前に収穫してしまう植物ですが、放っておくとキャベツの玉が割れてきて、菜の花のように茎をのばして花を咲かせます。以下に写真をのせます。


↑キャベツの花

  • 多年草(※1):同じ株から枯れずに何年も花を咲かせる植物のこと

「白菜」をもっと詳しく

白菜はアブラナ科アブラナ属の二年生植物(※2)です。レタスやキャベツとは明らかに見た目が違い、縦に長く、頭の部分が開いています。そして、芯も含め、ほぼ全部食べることができるという特徴があります。また、芯の部分が白くて長いです。そして、旬は冬です。霜が当たると甘みが増します。

そして、中国が原産であり、中国ではたくさんの種類の白菜が栽培されています。日本では20世紀に入ってから食べられるようになりました。

ちなみに、最近は野菜の値上げが進んでいるため、1株丸々売られていることは少なく、縦に切られて下の画像のように売られていることが多いです。

また、栄養としてはミネラルが豊富です。そして、カロリーが低いため、ダイエット食品として用いられることが多いです。

そんな白菜ですが、生で食べるとシャキシャキしている一方、煮込むと柔らかくなります。ちなみに、味は比較的淡白ですが、キャベツより柔らかいです。料理では煮物、汁物、炒め物、鍋、漬け物などに用いられます。

日本では、漬け物や、鍋に入っている食材というイメージが強いのではないでしょうか。そして、生で食べることはあまりないと思います。

しかし、海の向こうのアメリカではサラダ用の食材として広まりつつあります。

また、朝鮮半島ではキムチに使われていますよね。

  • 二年生植物(※2):種から成長して枯れるまでに2年かかる植物のこと

まとめ

以上、この記事では、「レタス」と「キャベツ」と「白菜」の違いについて解説しました。

  • レタス:丸くて葉っぱがつやつやしており、軽い
  • キャベツ:丸くて葉っぱにつやはなく、重い
  • 白菜:細長い

みなさんの中にはレタスとキャベツを間違えて恥ずかしい思いをした人もいるのではないでしょうか。この記事を読んで違いをはっきりさせ、今度からは間違えないようにしたいですよね。

ABOUT US

和佐 崇史
文章を書くこと、読むことが大好きな大学生です。中学2年生で漢検2級を取得するなど、言葉については詳しい自信があります。Webライターとしてはこれまで累計1,000記事以上を執筆してきました。