今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「レジェンド」です。
「レジェンド」の意味・使い方・語源についてわかりやすく解説します。
☆「レジェンド」をざっくり言うと……
英語表記 | レジェンド(legend) |
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意味 | 伝説のこと。また、地図やグラフにつく説明部分のこと。 |
語源 | ラテン語の legenda |
「レジェンド」とは?
「レジェンド」の意味を詳しく
「レジェンド」とは、神話や伝説、または伝説として語り継がれるような偉大な人物のことを指す言葉です。加えて、図表や地図などに付く、凡例(はんれい)や説明書きの部分のことです。
「レジェンド」という言葉は、ゲームやスポーツなどで多く使われる非常に日常的な言葉の1つです。偉大な人物の残した功績を讃える伝説や、または偉大な人物そのものを指します。
「レジェンド」と言うと、必ずしも遠い昔の神話や伝説を指すわけではありません。「リビングレジェンド(生ける伝説)」という言葉があるように、故人やその偉業を讃えるだけでなく、存命の人物に対しても用いられます。
また、特定分野における偉人や巨匠への愛称としても用いられることの多い言葉です。ソチオリンピックで活躍したスキージャンプの葛西紀明(かさいのりあき)選手や、50歳まで現役で活躍した元中日ドラゴンズの山本昌(やまもとまさ)投手などが、「レジェンド」と呼ばれ親しまれています。
それだけはでなく、地図やグラフなどに付く説明書きの部分のこともまた「レジェンド」と言います。たとえば、地図の隅にある、地図記号や独自の記号を説明する枠の部分など、図やイラストがどのような意味なのか補足する説明欄の部分のことを指します。
17世紀ごろ、コインに鋳込まれる「説明書き」の部分をレジェンドと呼んでいました。現代では、10円玉に刻まれている「日本銀行」という文字や、「平成〇〇年」、平等院鳳凰堂のイラストなど、コインに刻まれている文字や絵が「レジェンド」です。
このように、「レジェンド」という言葉は、広い意味を持ちます。ゲームやスポーツ、コインなど私たちの生活の中に非常に近い言葉なのです。
「レジェンド」の使い方
- 彼は、フィギュアスポーツ界のレジェンドと呼ばれ、世界中の人々から愛されている。
- グラフを見るときは、きちんとレジェンドを確認して、どういう意味を表しているのか理解すべきだ。
このように、「レジェンド」という言葉は基本的に名詞として用いられます。
①の文では、偉大な人物という意味で「レジェンド」を用いています。また、②の文では、グラフに付く説明書き部分という意味で「レジェンド」が用いられています。
「レジェンド」の語源
「レジェンド」の語源はラテン語の “legenda” です。
legenda はラテン語の直訳で「読まれるべき」という意味の言葉です。しばしば意訳として、「聖人伝」とも訳されます。これは、「読まれるべき」ものこそが伝説であるという発想から派生しました。
その後ラテン語から英語に派生し、legend という言葉になります。日本において「レジェンド」という言葉が頻繁に用いられるようになったのは1980年代のことです。
1980年代後半に、本田技研工業(Honda,ホンダ)が「レジェンド」という車を発表しました。
これは、ホンダが富裕層をターゲットにした高級車で、1985年の発表から累計10万台を売り上げた車です。外装や内装だけでなく、「レジェンド」という名前でも高級感を演出したことで、「レジェンド」=「荘厳(そうごん)なもの」という印象が日本中に広がったと言われています。
それ以降、お酒の名前やゲームの名前など、高級感や「深み」を演出するために、「レジェンド」という言葉が非常によく使われるようになったのです。
まとめ
以上、この記事では「レジェンド」について解説しました。
英語表記 | レジェンド(legend) |
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意味 | 伝説のこと。また、地図やグラフにつく説明部分のこと。 |
語源 | ラテン語の legenda |
伝説的な人物は、血の滲(にじ)むような努力や挫折を重ねて大成しました。
日々鍛錬し続けることが大事なことなのです。