「人のふり見て我がふり直せ」の意味とは?類義語から英語まで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「人のふり見て我がふり直せ(ひとのふりみてわがふりなおせ)」です。

言葉の意味、使い方、由来、類義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「人のふり見て我がふり直せ」をざっくり言うと……

読み方人のふり見て我がふり直せ(ひとのふりみてわがふりなおせ)
意味他人の行動を参考に、自分の行動を見直し、悪いところは改めよという意味
由来他人の行動は目につきやすいものだから、それを鏡に自分の行動を改めようという中国の教え
類義語他山の石、前車の覆るは後車の戒め、人を以って鑑となせなど
英語訳Learn wisdom by faults of others.(他人の愚かさから英知を学び取れ)

「人のふり見て我がふり直せ」の意味をスッキリ理解!

人のふり見て我がふり直せ(ひとのふりみてわがふりなおせ):他人の行動を参考に、自分の行動を見直し、悪いところは改めよという意味

「人のふり見て我がふり直せ」の意味を詳しく

「人のふり見て我がふり直せ」は、他人の行動を参考に、自分の行動を見直し、悪いところは改めよという意味のことわざです。

 

例えば、上の写真のような電車の車内を想像してください。学校帰りなのか、複数人で騒いでいる女子高生がいたとします。

そんな女子高生に対して「うるさいな」と感じた人の中で、自分は一切そのような経験がないと言い切れる人は、きっと少ないでしょう。

 

この時、自分にも経験はあるけど、やっぱりうるさいから、電車の中では静かにするべきだなと思うことが、「人のふり見て我がふり直せ」ということなのです。

「人のふり見て我がふり直せ」の使い方

  1. 成績が悪くて笑ってる場合じゃないよ。人のふり見て我がふり直せというだろう。
  2. 人のふり見て我がふり直せというように、自分のことを見直そう。

「人のふり見て我がふり直せ」の由来

「振り」というのは、「振る」という動詞から、動作をすることを表しています。

他人の行動は目につきやすい一方で、自分の行動は意外にも見えていないものだから、他人を見て、それが自分に当てはまれば改めるべきであるという中国の教えが由来です。

「人のふり見て我がふり直せ」の類義語

「人のふり見て我がふり直せ」には以下のような類義語があります。

  • 他山の石:よその出来事や自分への批判が、自分を磨く助けになるということ
  • 前車の覆るは後車の戒め:先人の失敗は後人の戒めになるということ
  • 人を以って鑑(かがみ)となせ:他人の行動を手本にして自分の行動を見直せということ
  • 殷鑑(いんかん)遠からず:賢者は他人の失敗を見て自分の戒めにするというたとえ
  • 他山の石以て玉を攻むべし:よそからでた質の悪い石でも、自分の玉を磨くのに役立てることはできるということ

「人のふり見て我がふり直せ」の英語訳

「人のふり見て我がふり直せ」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Every man’s neighbour is his looking-glass.
    (隣人は鏡である)
  • Learn wisdom by faults of others.
    (他人の愚かさから英知を学び取れ)
  • The fault of another is a good teacher.
    (他人の失敗はよい教師である)

まとめ

以上、この記事では「人のふり見て我がふり直せ」について解説しました。

読み方人のふり見て我がふり直せ(ひとのふりみてわがふりなおせ)
意味他人の行動を参考に、自分の行動を見直し、悪いところは改めよという意味
由来他人の行動は目につきやすいものだから、それを鏡に自分の行動を改めようという中国の教え
類義語他山の石、前車の覆るは後車の戒め、人を以って鑑となせなど
英語訳Learn wisdom by faults of others.(他人の愚かさから英知を学び取れ)

いいことも悪いことも、他人の言動は目につくものなので、なるべく多くの点を自分に活かせたらいいですね。