心理学用語「少数の法則」とは?意味と具体例をわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、心理学用語の「少数の法則(しょうすうのほうそく)」です。

言葉の意味・具体例・提唱者・英語訳についてわかりやすく解説します。

スポンサードリンク

「少数の法則」の意味をスッキリ理解!

少数の法則(しょうすうのほうそく):試行回数が少なくて偏ったデータになったときに、無条件でそれを信じ込むこと
試行回数:偶発的に起きる現象について、実験をして起こるかどうかを試す回数

「少数の法則」の意味を詳しく

少数の法則とは、試行回数が少ないために偏った結果となってしまった場合にも、無条件でそれを信じてしまう、というものです。

一般的に、統計的データから物事を判断する際には、大数の法則が働くため、データの数が重要になると言われています。

 

大数の法則とは、「試行回数が増えれば増えるほど、得られるデータは正しいものに近づいていく」というものです。

例としては、表と裏がそれぞれ1/2の確率で出るコインでコイントスをする際、10回コイントスをするよりも100回コイントスをする方が、表と裏それぞれが出る確率が1/2に近づく、というものがあります。

逆から考えると、データ数が少ないと、正しいデータから外れる可能性が高くなります。

 

しかし、人間はデータを見た際に、客観性を失い、主観的に判断してしまうことがあります。こうなると、少ないデータに騙されやすくなり、判断力が鈍っていきます。これが、少数の法則です。

スポンサードリンク

「少数の法則」の具体例

少数の法則は、特に投資で働きやすいと言われています。

投資をする際、「今〇〇円まで上がったから次は落ちるだろう」など、今までの流れを参考にして次の動きを決める人が多いです。

しかし、ここで参考にするデータが少ないと、今までのデータが偶然である確率が高くなり、判断を見誤って大損をすることに繋がります

これが少数の法則の具体例です。

 

他にも、「じゃんけんに連続して負けると“自分はじゃんけんに弱いんだ”と思う」、「数人が商品に対していいレビューをしているだけで、その商品は誰からも評判がいいと認識する」、などと言ったものも少数の法則の例です。

少数の法則の具体例一覧

  • 投資の際に少ないデータから次の動きを予測する
  • サイコロで同じ目が蓮即して出た時、「このサイコロは〇の目が出やすい」と認識する
  • 成人式で一部の若者が暴れてるのを見て、若者全般が危ない人だと思い込む
  • じゃんけんに連続して負けた際、「自分はじゃんけんに弱い」と思う
  • 数人が商品にいいレビューをしていると、その商品が最高のものだと認識する

「少数の法則」の提唱者

少数の法則を提唱したのは、心理学者エイモス・トベルスキーとダニエル・カーネマンです。

カーネマンも昔は、心理学の研究でデータを示す際、試行人数にはあまりこだわらずにデータを集め、それを発表していました。

 

しかし、彼はある時に「心理学者の研究はデータが少なく信憑性が低い」という記事を読み、自分の研究を反省すると共に他の心理学者の研究について調査を始めました。

結果として、多数の心理学者の研究がデータ不足であり、それにも関わらず多くの人がその研究を信頼している、という事実に気づきました。

このような流れで「少数の法則」は提唱されました。

スポンサードリンク

「少数の法則」の英語訳

少数の法則を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • law of small numbers
    (少数の法則)

まとめ

以上、この記事では「少数の法則」について解説しました。

読み方少数の法則(しょうすうのほうそく)
意味試行回数が少ないために偏ったデータになったときに、無条件でそれを信じ込むこと
提唱者エイモス・トベルスキー,ダニエル・カーネマン
英語訳law of small numbers(少数の法則)

この少数の法則には、誰もが陥る可能性があります。あるデータを見た際に印象だけで判断するのではなく、適切なデータ数があるかに目を向け、騙されないようにしていきましょう。

スポンサードリンク