今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ロンダリング」です。
「ロンダリング」の意味・使い方・語源・類義語についてわかりやすく解説します。
☆「ロンダリング」をざっくり言うと……
英語表記 | ロンダリング(laundering) |
---|---|
意味 | 洗濯する、綺麗にする |
語源 | 英語のlaundering |
類義語 | グレーなど |
「ロンダリング」の意味をスッキリ理解!
「ロンダリング」の意味を詳しく
「ロンダリング」は「洗濯する」「綺麗にする」という意味のカタカナ語です。しかし、実際にはそれが転じて悪い意味で使います。
具体的には「やってはいけない事をやっていいように見せかけたり、マイナスで不利な事柄をないように見せかけたりする」という意味です。「洗濯する」「綺麗にする」といっても。衣類に対してではなくてスラングのような意味があります。
たとえば、法律やルールなどには抜け道があります。警察が手に追えない事件などありますよね。その抜け道を利用して過去の情報を消したり、隠したりすることが「ロンダリング」です。
「ロンダリング」の使い方
- 学歴ロンダリングのために東京大学院に進学する。
- この銀行口座がマネーロンダリングに使われてしまった。
- 産地ロンダリングが日本で多発している。
「ロンダリング」を使用するのは、犯罪やモラルに関係する場面です。①の例文の「学歴ロンダリング」もよく使います。特に通っていた大学よりも偏差値の高い大学の大学院に進学することなどです。
たとえば、それほど偏差値の高くない大学出身であっても、その大学の偏差値より高い大学院に進学すれば最終学歴が偏差値の高い大学院になります。出身大学に在籍していたことを隠すことができます。
②の例文は犯罪組織に関してです。「マネーロンダリング」とは「マネロン」とも言います。たとえば、犯罪組織が詐欺や強盗で大金を手に入れたとしましょう。
その大金を持ち歩いていると、当然怪しまれます。お札には番号が付いていて、お金の流れを追おうとすると簡単に追えるからです。
そこで多くの金融機関にその大金を散りばめたり、ダミーの飲食店を開いてあたかもそこで得た収入源ように扱ったりすることが「マネーロンダリング」です。
③の例文は、最近ニュースでも取り上げられる「産地ロンダリング」についてです。「産地ロンダリング」は産地を偽りとバレないように書き換えることです。
たとえば、「日本製」というブランドは人気があります。「日本製」だからという理由で外国でもよく売れます。
そこに目をつけた外国の企業が、パーツの組み立てなどを人件費の安い外国で行って、最後の作業だけを日本で行うことによって「日本製」と書いて販売している場合があります。これが「産地ロンダリング」の一例です。
例文では取り上げませんでしたが、他にも以下のような「ロンダリング」があります。
- 戸籍ロンダリング
- 名前ロンダリング
- 転載ロンダリング
- 情報源ロンダリング
- 数字ロンダリング
- 寄付ロンダリング
「ロンダリング」の語源
「ロンダリング」の語源は英語のlaunderingです。動詞はlaunderです。そのing形がlaunderingです。意味は「洗濯する」です。
英語でも「資金洗浄」のことをmoney launderingと言います。
「ロンダリング」の類義語
「ロンダリング」には以下のような類義語があります。
- グレー:どちらでもない中間の状態
グレー
「グレー」は「どちらでもない中間の状態」という意味のカタカナ語です。たとえば、「彼はグレーな商売をしている」と言えば、「法律ギリギリの商売をしている」という意味になります。
「グレーな行為」の中に「ロンダリング」が含まれているイメージです。
まとめ
以上、この記事では「ロンダリング」について解説しました。
英語表記 | ロンダリング(laundering) |
---|---|
意味 | 洗濯する、綺麗にする |
語源 | 英語のlaundering |
類義語 | グレーなど |
「ロンダリング」は日常生活でもよく使う単語です。やはり、意味が分からないと困る時もあります。
ぜひ、この記事を参考にして「ロンダリング」の意味や使い方を覚えましょう。