似てるけど、実は違う!「カナヘビ」と「トカゲ」の違い

違いのギモン

虫取り、といえば幼少期の遊びの代表格です。皆さんは何を捕まえましたか?やはりセミ、バッタ、カマキリでしょうか。それともハサミムシやダンゴムシでしょうか。

もしかしたら虫取りかごに、虫ではない生き物を入れた人もいるかもしれません。そう、例えば「カナヘビ」とか、「トカゲ」とか。昆虫採集に夢中になったことがある人ならば、「カナヘビ」や「トカゲ」をやっと捕まえた!!と思ったら、尻尾を切って逃げられたことも1度や2度あるでしょう。

今回は姿形から動きまで似ている「カナヘビ」と「トカゲ」の違いを解説していきます。

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結論:光沢があり、舌先が割れていないのがトカゲ

どちらもトカゲ下目(かもく)の生物であり、成体の姿はよく似ています。違いとしては、トカゲは体表面に光沢があり、舌先が1つです。土に潜る習性があり、尻尾の割合は全体の半分程度です。一方カナヘビは体表面がカサカサしており、舌先は2つです。土に潜る習性はなく、尻尾の割合は全体の3分の2程度です。

カナヘビ


カナヘビは、カナヘビ科、カナヘビ属の爬虫類(はちゅうるい)の一種です。トカゲ亜目(あもく)に含まれるため、トカゲの仲間になります。日本で最もオーソドックスな種類は、焦げ茶色の体に白い筋が入った「ニホンカナヘビ」です。「ニホンカナヘビ」の他にも、多くの種類のカナヘビが日本国内・海外で確認されています。

カナヘビの名前の由来には2つの説があります。「かな」には「可愛い」という意味があり、「可愛い蛇」ということで「カナヘビ」になったという説です。もう一つは、カナヘビは漢字で書くと「金蛇」ですが、「金属の色をした蛇」ということで「カナヘビ」となったという説です。

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トカゲ


トカゲは、広く解釈するとトカゲ亜目の爬虫類のことを指します。よってカナヘビ、イモリ、ヤモリもトカゲの一種です。トカゲは、「戸の陰」にひそむことから「トカゲ」になったという説があります。

「ニホントカゲ」の寿命は7年程度です。しかし、インドネシアには「コモドオオトカゲ」という最大全長3mを超える大型のトカゲが生息しています。このトカゲの寿命は約50年です。そのためトカゲの種類によって個体差があるといえます。

その中で、日本ではトカゲ科、トカゲ属の「ニホントカゲ」が最も一般的なトカゲです。幼体の時には背中に黄色の線が入り、尾に近づくにつれて青く輝いています。そのためカナヘビとの区別は明確です。

しかし、成長するにつれ、背中の線が消え、青が茶褐色に変化していくため、カナヘビと似たような外見になります。

トカゲとカナヘビ 違いを比較

カナヘビとの違いは以下の様にいくつかあります。

  • トカゲの方が体表面に光沢があり、カナヘビの方がカサカサしている
  • カナヘビの尻尾は全体の3分の2程度であるのに対し、トカゲの尻尾は全体の半分程度
  • トカゲは土の中に潜るが、カナヘビは潜らない
  • カナヘビは舌先が2つに割れているが、トカゲは割れていない
  • カナヘビは幼体から成体まで変化はないが、トカゲは背中の線が消え、青味がなくなる

両者の違いは、幼体時は明白ですが、成長するにつれ分かりずらくなります。

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カナヘビ、トカゲ、ヤモリ、イモリを比較

カナヘビとトカゲは外見が非常によく似ています。しかし、他にもヤモリ、イモリといった似ている生物がいます。それらとの違いをまとめたのが下の表です。

ニホンカナヘビニホントカゲニホンヤモリアカハライモリ
動物界動物界動物界動物界
脊索動物門脊索動物門脊索動物門脊索動物門
亜門脊椎動物亜門脊椎動物亜門脊椎動物亜門脊椎動物亜門
爬虫綱爬虫綱爬虫綱両生綱
有鱗目有鱗目有鱗目有尾目
亜目トカゲ亜目トカゲ亜目トカゲ亜目イモリ亜目
下目トカゲ下目トカゲ下目ヤモリ下目
カナヘビ科トカゲ科ヤモリ科イモリ科
カナヘビ族トカゲ属ヤモリ属イモリ族属
ニホンカナヘビニホントカゲニホンヤモリアカハライモリ
学名 “Takydromus tachydromoides” “Plestiodon japonicus” “Gekko japonicus” “Cynops pyrrhogaster”

4種とも脊椎動物亜門(せきついどうぶつあもく)という括りでは共通しています。しかし、「アカハライモリ」は「両生綱(りょうせいこう)」であるのに対し、他3種は「爬虫綱(はちゅうこう)」であるため、上記4種の中では最も外れた存在であるといえます。

また「ニホンヤモリ」は「ヤモリ下目」であるのに対し、他2種は「トカゲ下目」です。よって、この4種の中では「ニホンカナヘビ」と「ニホントカゲ」が最も種として近い存在であるといえます。

 

また、トカゲなどが緊急時に体の一部を切り捨てる行動を「自切(じせつ)」といいます。上記4種のうち「ニホンカナヘビ」「ニホントカゲ」「ニホンヤモリ」は「自切」を行います。

会社などで不祥事が発覚した際に、上の者が下の者に責任を被せて、自らは責任を逃れることを「とかげの尻尾切り」と言いますが、「自切」はそれのモデルとなった行動です。

まとめ

カナヘビとトカゲは細かい違いはありますが、種族的には非常に近い存在です。違いはいくつかありますが、見慣れていない人にとっては、成体となった両者の判別は難しいです。

以上、この記事では、「カナヘビ」と「トカゲ」の違いについて解説しました。

  • カナヘビ:尻尾が長く、舌先が2つに割れたトカゲ
  • トカゲ:トカゲ亜目の爬虫類

ちなみにアカハライモリはシルエットこそカナヘビやヤモリに似ていますが、生き物としては両生類でカエルに近い存在です。見た目も黒と赤というパンチの強い色なので、違いさえわかっていれば、他3種と間違えることはないでしょう。

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