「明日の百より今日の五十」の意味とは?英語や類語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「明日(あす)の百(ひゃく)より今日(きょう)の五十(ごじゅう)」です。

言葉の意味、使い方、類義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「明日の百より今日の五十」をざっくり言うと……

読み方明日(あす)の百(ひゃく)より今日(きょう)の五十(ごじゅう)
意味あてにならない大きな話に乗るよりも、わずかでも確実な選択肢を選ぶ方が賢明であるということ
類義語聞いた百文より見た一文、先の雁より手前の雀、死しての千年より生きての一日など
英語訳A bird in the hand is worth two in the bush.(手に入れた一羽の鳥は、茂みの中の二羽の値打ちがある。)

「明日の百より今日の五十」の意味をスッキリ理解!

明日(あす)の百(ひゃく)より今日(きょう)の五十(ごじゅう):あてにならない大きな話に乗るよりも、わずかでも確実な選択肢を選ぶ方が賢明であるということ

「明日の百より今日の五十」の意味を詳しく

「明日の百より今日の五十」は、あてにならない大きな話に乗るよりも、わずかでも確実な選択肢を選ぶ方が賢明であるという意味のことわざです。

明日貰えると約束した百両よりも、今日五十両を受け取る方が確実で良いということが表現されています。ちなみに、「両」は、江戸時代のお金の単位です。

つまり、明日貰えるかもしれない額を高望みするより、今日確実に貰える額を受け取るべきだという教えです。

「明日の百より今日の五十」の使い方

  1. 先は読めないし、明日の百より今日の五十だから、この株は早く売ってしまおう。
  2. 彼女は慎重派なので、明日の百より今日の五十を取るタイプである。

「明日の百より今日の五十」の類義語

「明日の百より今日の五十」には以下のような類義語があります。

  • 聞いた百文(ひゃくもん)より見た一文(いちもん):人から百文の価値を聞かされるより、自分で見た方が値打ちがあるということ
  • 先の雁(がん)より手前の雀:先のことは当てにならないから、小さくても今確実な方を選択すべきであるということ
  • 死(し)しての千年より生きての一日:死んでからの千年より、今生きている一日の方が大切だということ
  • 末始終(すえしじゅう)より今の三十(さんじゅう):将来多く得るよりも現在少しでも手にする方が良い
  • 末(すえ)の百両より今の五十両:これから手に入るかもしれない百両より今手に入る五十両が良いということ

「明日の百より今日の五十」の英語訳

「明日の百より今日の五十」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • A bird in the hand is worth two in the bush.
    (手に入れた一羽の鳥は、茂みの中の二羽の値打ちがある。)
  • Better an egg today than a hen tomorrow.
    (明日のニワトリより今日の卵のほうがよい。)

まとめ

以上、この記事では「明日の百より今日の五十」について解説しました。

読み方明日(あす)の百(ひゃく)より今日(きょう)の五十(ごじゅう)
意味あてにならない大きな話に乗るよりも、わずかでも確実な選択肢を選ぶ方が賢明であるということ
類義語聞いた百文より見た一文、先の雁より手前の雀、死しての千年より生きての一日など
英語訳A bird in the hand is worth two in the bush.(手に入れた一羽の鳥は、茂みの中の二羽の値打ちがある。)

誰しも、高望みしてしまうことはありますが、見極めのポイントが大切なのですね。