「恐慌(きょうこう)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「恐慌(きょうこう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「恐慌」の意味をスッキリ理解!

恐慌(きょうこう):恐れ慌てること、景気が一挙に後退する現象

「恐慌」の意味を詳しく

「恐慌」とは、恐れ慌てること、景気が後退し経済的な混乱が起こることを表す言葉です。

「恐慌」という言葉が使われる場合、「恐れる」という動詞としての意味よりも「世界恐慌」のように前の言葉を修飾する名詞として、使われる場合が多いです。

「恐慌」の使い方

  1. 恐慌以前は比較的低い関税によって強い経済成長があった。
  2. あまりの不安に彼は恐慌をきたした。
  3. 19世紀は世界恐慌により多くの金融機関が倒産した。

①の例文は「経済的な混乱が起きる前は、比較的低い関税によって経済成長していた」という意味です。ここでの「恐慌」は経済的な混乱という意味で使われており、もっともよく使う表現のため確認しておきましょう。

②の例文は「あまりの不安で彼は恐れ慌てた」という意味です。「恐慌」を恐れ慌てるという意味で使う場合、「恐慌する」ではなく「恐慌をきたす」や「恐慌にいたる」と表現するほうが自然です。

③の例文では、「19世紀は世界恐慌により多くの金融機関が倒産した」という意味です。言葉の意味としては、①とほとんど変わりません。

「恐慌」の類義語

「恐慌」には以下のような類義語があります。

  • 大慌て:非常にあわてる様子
  • 狼狽(ろうばい):うろたえ騒ぐこと
  • 慌てふためく:騒ぎ、取り乱すこと

類義語とは、慌てるや騒ぐといった意味が共通しています。

「恐慌」の英語訳

「恐慌」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • fear and consternation
    (恐慌)
  •  crisis
    (恐慌)

「恐慌」を英語訳する場合、上記のような単語を使いますが、「金融恐慌」や「世界恐慌」は下記のようになります。

  • 世界恐慌a financial crisis
  • 金融恐慌a world crisis
  • 財界の恐慌a financial crisis
「恐慌」と合わせて上記のような英語訳も確認しておきましょう。

「世界恐慌」について

これまで、世界ではさまざまな恐慌を起こりました。今回はそうした恐慌の中でも特に代表的な「世界恐慌」について簡単に解説したいと思います。

世界恐慌とは、1930年代にアメリカを皮切りに起こった世界的な経済恐慌のことです。期間は、国によって異なりますが、ほとんどの国では1929年から1930代後半まで続きました。
原因
1920年代に入ってから、アメリカは国内の都市化が進み、住宅需要、道路整備、自動車産業にも追い風が吹いて、大変な好景気となっていきました。そのため、多くの投資家は景気のいいアメリカの株を大量に買い込んでいました。

しかし、しばらくすると、アメリカ国内では、過剰な生産力による「商品の売れ残り」が生じるようになりました。モノを作っても低所得者は購入することができず、さらにヨーロッパの国々の経済も持ち直してきたため、工業製品も農作物も売れなくなっていきました。

売れない商品をつくる会社の株を持っていても、仕方ありません。アメリカ企業の株は徐々にその価値を下げていきました。

1929年10月24日、後にBlack Thursday(暗黒の木曜日)と呼ばれるようになるこの日、ウォール街のニューヨーク証券取引所で株価の大暴落が起こり、世界恐慌に発展しました。

世界恐慌は第2次世界大戦の遠因ともなった歴史的な恐慌です。ご存じの方も多いかもしれませんが、この機会にあらためて確認しておきましょう。

まとめ

以上、この記事では「恐慌」について解説しました。

読み方恐慌(きょうこう)
意味恐れ慌てること、景気が一挙に後退すること
類義語大慌て、狼狽、慌てふためくなど
英語訳fear and consternation(恐慌)、crisis(恐慌)など
「世界恐慌」について「世界恐慌」についての簡単な解説

「恐慌」は歴史などを勉強するとき、よく目にする言葉だと思いますが、この機会にあらためて意味と使い方を確認しておきましょう。