こんなに違う!「共同」と「協同」と「協働」の違いを解説

違いのギモン

日本には、同音異義語がいくつか存在します。どれも耳で聞いた場合には分かりにくいものですが、その中でも「共同」「協同」「協働」の3つの同音異義語は同じ漢字が使われていることもあり、特に分かりにくくなっています。

今回は、「共同」「協同」「協働」の意味の違いについて解説していきます。

結論:ニュアンスに違いが存在する

「共同」は、二人以上の人が一緒に物事を行うことを指します。

それに対して「協同」は、力を合わせて物事を行うことを指します。

また、「協働」は、協力しながら働くことを指します。

「共同」をもっと詳しく


共同は、対等な関係同士の人間が2人以上集まり、何かの物事に取り組む様子を表す言葉です。

共同の「共」の字には、「同じである、一緒である」と言う意味があります。また、「同」にも「同じである、事を共に行う」という意味があるため、共同はこのような意味で使われています。

 

また、共同の特徴として、必ずしも集まった人同士が力を合わせていなくてもよいということが挙げられます。

上でも述べたように、「共」と「同」の漢字には、両方とも力を合わせるという意味が含まれていません。そのため、お互いの考え方が別々であったとしても、2人以上の人間が同じことを行っていれば共同という言葉を使うことが出来ます。

もちろん、複数人が力を合わせている様子を共同ということもあります。しかし、その場合には狙って力を合わせている場合だけでなく、たまたま力が合わさっているという場合も含まれます。

 

ほかにも、共同には同じ条件や資格のもとで共に行動するというニュアンスも含まれています。例えば「共同施設」は、「誰しもが使える施設」という意味の言葉です。このような意味を込めたい場合にも、共同が使われます。

「共同」の使い方の例

  • 共同で設備を利用する。
  • 大学の後輩と共同して会社を設立した。

「協同」をもっと詳しく


協同は、人々が共に心と力を合わせて行動を行う場合に使われる単語です。協力するもの同士で目的や利益が一致していて、同じものに対して力を合わせる場合に用いられます。

共同の場合とは違い、協同の「協」の字には「互いに協力する」という意味が含まれています。そのため、力を合わせるというニュアンスが協同には入っています。

また、助け合いの精神が見られる場合などにも協同が用いられることが多いです。

 

そして、共同との違いとして、共に物事に取り組むもの同士が同じ条件や資格の下になくてもよいということが挙げられます。

そのため、身分などに差があったとしても協同の字を用いることが出来ます。

 

また、協同は名詞として使うだけでなく、「協同する」という動詞の表現もあります。

「協同」の使い方の例

  • 会社同士が協同して事業に取り組む。
  • 協同して問題の解決に努める。

「協働」をもっと詳しく


協働は、協力して働くという意味をもった言葉です。

協同との違いとして、協働では働くもの同士がそれぞれの得意なことを行うことで協力するというニュアンスが強いです。

また、自治体と一般市民が協力する場合など、形態が違うもの同士が協力する場合に協働という字は多く用いられます。ほかにも、国などといった公的なものに対して使われることが多い字です。

 

そして、協働は3つの単語の中で最も一致団結して物事を行う、結束して物事を行うといった意味が強い言葉として考えられています。

「協働」の使い方の例

  • 地方自治体と市民が協働して地域を盛り上げる。
  • 近年、協働学習を取り入れる学校が増えてきている。

まとめ

以上、この記事では、「共同」「協同←」「協働」の違いについて解説しました。

  • 共同:二人以上の人が一緒に物事を行うこと
  • 協同:力を合わせて物事を行うこと
  • 協働:協力しながら働くこと

このように、似た言葉に見える共同・協同・協働にもはっきりとした違いが存在しています。使い分けが難しい言葉であるからこそ、用例をしっかりと覚えて適切に使用できるようにしましょう。