「興味津々」の意味とは?使い方から英語や対義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「興味津々(きょうみしんしん)」です。

言葉の意味・使い方・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「興味津々」をざっくり言うと……

読み方興味津々(きょうみしんしん)
意味興味が溢れて尽きない様子のこと
対義語興味索然(きょうみさくぜん)
英語訳fascinating(うっとりさせるような、非常に面白い),having a keen interst(強い関心を持っていること)

「興味津々」の意味をスッキリ理解!

興味津々(きょうみしんしん):興味が溢れて(あふれて)尽きない様子のこと

「興味津々」の意味を詳しく

興味津々とは、物事に対しての好奇心が常にあふれている様子を意味する四字熟語です。

興味津々は「興味」と「津々」という2つの熟語で成り立っています。

興味は、「ある物事に対して面白いと感じている状態のこと」を意味します。一方で、津々とは、「あふれて尽きない様子」を意味する熟語です。

 

多くの人によくある間違いとして、「興味深々」と書いてしまうことがありますが、これは誤りです。

 

「津」という漢字の意味を理解することで、「興味深々」と書き間違えることは無くなります。

元々「津」という漢字は、水が多くある場所を表した漢字です。港や船着場(ふなつきば)など、水に関係する人が多く集まる場所のことを指していました。

この津の字を2つ重ねた「津々」という熟語は、元々「水が溢れ出して尽きない様子」のことを指します。

ここから転じて、津々という言葉は「人間の感情が溢れ出る」という意味で用いられるようになりました。

つまり、興味津々という言葉は、「水が溢れ出る様子」から発展して、「興味が常に湧き出ている様子」を表現する四字熟語なのです。

「興味津々」の使い方

  1. 弟は最近、有名アイドルのスキャンダルに興味津々だ。
  2. あの男は、興味津々な様子で私のことを見つめている。

「興味津々」の対義語

興味津々には以下のような対義語があります。

  • 興味索然(きょうみさくぜん):興味が薄まり、関心がなくなってしまうこと

「索然」とは、面白みや興味が次第になくなっていく様子を表す言葉です。

「興味津々」の英語訳

興味津々を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • fascinating
    (うっとりさせるような、非常に面白い)
  • having a keen interest
    (強い関心を持っていること)

“fascinating” は “fascinate” という動詞が形容詞化したものです。 “fascinate” は「〜を魅了する」ということです。したがって、形容詞形の “fascinating” を直訳すると「魅力的な」ということを意味します。ここから転じて、「うっとりさせるような」「非常に面白い」という訳になります。

また、“having a keen interest” の “having” は「持っていること」、 “keen” は「熱心な」、 “interest” は「関心」という意味です。 “having” は「持っている」という意味の動詞 “have” を動名詞化した形になります。したがって、 “having” は「持っていること」を意味します。

まとめ

以上、この記事では「興味津々」について解説しました。

読み方興味津々(きょうみしんしん)
意味興味が溢れて尽きない様子のこと
対義語興味索然(きょうみさくぜん)
英語訳fascinating(うっとりさせるような、非常に面白い),having a keen interst(強い関心を持っていること)

好奇心は人間の活力とも言えるものです。専門家や研究者の原点は、子供の頃の何気ない関心から始まったということも少なくはありません。

興味を忘れず、常に関心を持ち続けることは非常に大事なことなのです。