故事成語「曲学阿世(きょくがくあせい)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「曲学阿世」です。

「曲学阿世」の意味、例文、由来、英語訳についてわかりやすく解説します。

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「曲学阿世」の意味をスッキリ理解!

曲学阿世(きょくがくあせい):学問の真理を曲げて世間や権力者に気に入られるような学説を唱えてこびへつらうこと

「曲学阿世」の意味を詳しく

「曲学阿世」とは、学問の真理を曲げて世間や権力者に気に入られるような学説を唱えてこびへつらうことです。

ちなみに、「曲学」とは、学問の真理を曲げることです。

また、「阿世」とは、世の中に気に入られるようにこびへつらうことです。

 

ちなみに、「曲学阿世」は「阿世曲学」「学を曲げて世に阿る(がくをまげてよにおもねる)」などと表記されることもあります。

そして、「曲学阿世」を学問の世界以外で用いるのは誤りなので注意が必要です。

例えば、「その政治家の態度は曲学阿世とでも表現すべきものだった」などと用いることはできません。

 

ちなみに、「曲学阿世」は1950年に、当時の総理大臣であった吉田茂(よしだしげる)が、東大総長の南原繁(なんばらしげる)の全面講和論に反発したとき、彼を「曲学阿世の徒」だと批判したことから一般に広まりました。

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「曲学阿世」の例文

  1. 彼の学説は曲学阿世のものだと批判されてもしかたがない。
  2. 彼はその研究者を曲学阿世の徒だと批判した。
  3. 彼とライバルの学者は互いを曲学阿世の徒だと批判しあった。

このように、「曲学阿世」は「曲学阿世の徒」という形で用いられることが多いです。

「曲学阿世」の由来

「曲学阿世」の出典は『史記(しき)』の「儒林列伝(じゅりんれつでん)」という章です。

この章には「公孫子(こうそんし)、正学(せいがく)を務(つと)めて以(もっ)て言え、曲学以て世に阿る無かれ」という言葉が出てきます。

この言葉は「公孫子よ、正しい学問にはげんで、はばかることなくありのままを言いなさい。学問を曲げて世にへつらうべきではない」という意味になります。

 

そして、これは漢の武帝に召し出された轅固生(えんこせい)が儒学者の公孫子に言った言葉です。

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「曲学阿世」の英語訳

「曲学阿世」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • prostitution of learning
    (学問における堕落)
  • twisting the truth and truckling to the times
    (真実を曲げて時の人にこびへつらう)

まとめ

以上、この記事では「曲学阿世」について解説しました。

読み方曲学阿世(きょくがくあせい)
意味学問の真理を曲げて世間や権力者に気に入られるような学説を唱えてこびへつらうこと
由来『史記』の「公孫子、正学を務めて以て言え、曲学以て世に阿る無かれ」という言葉から
英語訳twisting the truth and truckling to the times
(真実を曲げて時の人にこびへつらう)

「曲学阿世」は一時期有名になった故事成語ですが、最近はあまり聞かないので、意味を知らなかったという人も多いのではないでしょうか。

しかし、使われたときに意味がわからないと恥ずかしいですよね。

意味だけでも覚えておきたいものです。

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