「これを機に」の意味とは?使い方から「これを期に」との違いまで解説

言葉

「これを機に」とは「これをきっかけに」という意味です。

「これを機に」は、日常生活だけでなく、さまざまな場面で使用する言葉です。

しかし、使うタイミングや詳しい意味について疑問に感じたことはありませんか?

この記事では、「これを機に」の意味や使い方を例文つきで分かりやすく解説しています。

「これを機に」の意味

これを

これをきっかけに、この良い機会に

「これを機に」は、「これを機会に」を省略した言葉であり、「このことをきっかけにして」という意味を表しています。

「機」には、「物事をはじめるきっかけ」という意味があります。

そのため、「これを機に」には「今、まさに物事を起こすタイミング」というニュアンスが含まれています。

「これを期に」について
「これを期に」は「これを機に」の意味で使った場合は誤用ですが、存在しない言葉ではありません。

「これを期に」は「この時期に」「このくらいの良い期間で」という意味です。

例:これを期に、あの商店街も発展するだろうか。

「これを機に」の使い方


「これを機に」は以下のような言い回しで使用されます。

  1. これを機にさらに~します
  2. これを機に是非とも~
  3. これを機に今後とも~
次に具体的な例文について確認しましょう。
  • ありがたいお言葉をいただき大変感謝しています。これを機に、さらに精進して参ります。
  • こちらの商品は本日半額でご購入ただけます。これを機に是非とも検討いただければと思います。
  • この度はご購入いただきありがとうございます。これを機に今後とも末永くお付き合いいただければ幸甚です。
「これを機に」は、ビジネスシーンなどで意気込みや将来的な関係づくりを促す場合によく使用されます。

また、「これを機に今後とも末永くお付き合いいただければ幸甚です」は定型文としてよく使用されるため、覚えておきましょう。

「これを機に」の派生表現


「これを機に」には、以下のような派生表現があります。

  1. この機に
  2. こちらを機に
  3. これを契機に

それぞれ詳しく解説します。

「この機に」について

「この機に」は「この機会に」を省略した言葉です。

「この機に」と「これを機に」は、意味に大きな違いはありません。

しかし、「この機に」は文章などでよく使用されますが、日常会話では「これを機に」の方が一般的です。

例文
この機に乗じて、本丸を攻めよう。

「こちらを機に」について

「こちらを機に」は、物事を指し示す「これ」を「こちら」と丁寧に言い換えた言葉です。

ビジネスシーンや目上の人に対して、何かを指し示して説明をするような場面では、より丁寧な表現が求められます。

そのため、「これを機に」よりも「こちらを機に」と言い換えることによって、より丁寧な印象を与えることができます。

例文
本日はお時間いただきありがとうございました。こちらを機に今後ともご愛顧いただきますようよろしくお願いいたします。

「これを契機に」について

「契機」は、「変化・発展を起こす要素・原因」という意味の言葉です。

「これを機に」という言葉を「これを契機に」という言葉に言い換えると、少しフォーマルな印象になり、かしこまった場面で使用するのにふさわしい言い回しとなります。

ビジネスシーンでよく使用する言い回しなため、覚えておきましょう。

例文
先日の案件が軌道に乗ったため、これを契機に次の契約に結び付けたい。

「これを機に」の類義語


「これを機に」には以下のような類義語があります。

  • これを好機(こうき)と捉え
    これを丁度よい機会と捉え
  • このご縁(えん)に感謝し
    この機会に恵まれたことに感謝して
  • これを契機に
    前述の事柄(ことがら)をきっかけにする
  • これを機縁に
    この出来事をきっかけにして
  • ここぞとばかりに
    この機会を逃すことなく
  • これを境に
    この機会を区切りに
  • これを転機に
    この機会を他の状態に転じるきっかけとして
  • これを節目に
    これを大事な区切りとして
すべての類義語に、「この機会を活かし」というニュアンスが含まれています。

「これを好機と捉え」・「このご縁に感謝し」について

「これを好機と捉え」「このご縁に感謝し」は「これを機に」よりも、ポジティブな言い回しです。

「これを好機と捉え」「このご縁に感謝し」の「好機」「ご縁」にはそれぞれ以下のような意味があります。

  • 好機
    物事をするのに良い機会
  • ご縁
    運命的な結びつき、ありがたい機会
「好機」「ご縁」は、何かのきっかけや出来事を、ポジティブな機会として表現する言葉です。

そのため、「これを好機と捉え」「このご縁に感謝し」は「この素晴らしい機会を活かして~」という肯定的なニュアンスを含む言い回しになります。

例文
  • 地方への転勤はかなり驚きました。しかし、これを好機と捉え、新しい環境でも、精進して参ります。
  • このご縁に感謝し、今後とも末永くお付き合いただければと存じます。

「ここぞとばかりに」について

「ここぞとばかりに」と「これを機に」は、「機会を活かす」という意味は共通していますが、「ここぞとばかりに」には「待ちきれない」「この機会を逃すことなく」というニュアンスがあります。

また「ここぞとばかりに」と似た言葉として、「これに乗じて」「鬼の首を取ったよう」などの言い回しがあります。

これらの言い回しは、これ見よがしに機会を乱用するといったネガティブなニュアンスを含んでいるため、使用する場合は注意しましょう。

例文
彼は、ここぞとばかりに自分の権利を主張した。

「これを境に」「これを転機に」「これを節目に」について

「これを境に」「これを転機に」「これを節目に」は、区切りを意味する言い回しです。

「これを機会に」のように単純に「機会を活かす」というよりも、「この出来事を重要な転機にする」というニュアンスを含んでいます。

例文
  • 先日、彼と激しくケンカした。これを境に、彼とは一切口をきいていない。
  • 慣れない地方に転勤となったが、これを転機に農業に従事しようと決めた。
  • 就職し、これを節目に親へ仕送りをするようになった。

「これを機に」の英語訳


「これを機に」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • on this occasion
    (この機会に)
  • taking this opportunity
    (この機会を活用する)
  • take the opportunity to…
    (その機会に~する)

「これを機に」のまとめ

以上、この記事では「これを機に」について解説しました。

読み方これをきに
意味これをきっかけに
類義語これを契機に
これを好機と捉え
この節目に など
英語訳on this occasion(この機会に)

「この機会に」は、ビジネスシーンでよく使用される言葉です。

類義語が多くニュアンスも微妙に異なるため、意味や使い方をしっかり確認しておきましょう。

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活字中毒の男子大学生。 本・雑誌から食品の成分表までつい読んでしまいます。 取り込んだ知識を活かして、敬語や熟語を中心に執筆しています。