「この度」の意味とは?使い方から英語や類語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、「この度(このたび)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「この度」をざっくり言うと……

読み方この度(このたび)
意味「今回」を丁寧にした表現
類義語今度、今回、この程
英語訳this time(今回)

「この度」の意味をスッキリ理解!

この度(このたび):「今回」を丁寧にした表現

「この度」の意味を詳しく

「この度」とは、「今回」を丁寧にした表現です。

「度」には以下のような意味があります。

「度」の意味
  • 物事の行われた時
  • 回数
  • そのときはいつも

「この度」の「度」は「物事の行われた時」という意味になります。

「度」に指示詞「この」がついた形が「この度」であり、「このとき」という意味になります。

「この度」の使い方

  1. この度は、遠いところをわざわざお越しくださり、ありがとうございました。
  2. この度、受賞された皆様に、お祝いの言葉を贈りたいと思います。

上記の例文のように、「この度」は、「この度は」や「この度」と区切りを置く形で使われます。

①の例文では、お礼を述べる前置きとして、「この度」が使われています。「今回は」「今日は」というニュアンスになります。

②の例文では、お祝いを述べる前に、「この度」が使われています。毎年定期的に開催されているコンクールや大会では、他の年の受賞者と区別する目的で「この度」が使われることがあります。

「この度」の類義語

この度には以下のような類義語があります。

  • 今度
  • 今回
  • この程(このほど)

「今度」「今回」「この程」との違い

「この度」「今度」「今回」「この程」の違いは以下の通りです。

  • この度
    「今度」「今回」を丁寧にした言い方。改まった場でよく使われる
  • 今度
    複数回行われる物事の中で、今行われている、行われたばかり、行われる予定のこと
  • 今回
    複数回行われる物事の中で、今行われていること、行われたばかりのこと
  • この程(このほど)
    今行われていること、行われたばかりのこと。改まった場でよく使われる

「今度」「今回」は、主に今その時点で行われていることについて指します。ただし、複数回行われているものの中で、他の日程のものとは区別するというニュアンスがあり、それ限りの出来事については「今度」「今回」が使えません。

「今度」は、「今度、一緒にご飯を食べにいきましょう」と、未来の予定を誘うような場合にも使われます。この用法は「今回」にはなく、「今度」以外で置き換えができない表現になります。

 

「この度」「この程」は、「今度」「今回」を改まった場で表現したいという場面で使われます。

「この度」「この程」は物事が行われた時点や、その直後を指す言葉です。そのため、こちらも、未来の約束について言うことができません。

「この度」「この程」は意味に大きな差がありませんが、「この程」より「この度」の方が使用頻度が高くなります。

「この度」の英語訳

この度を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • this time
    (今回)
  • this occasion
    (この折)

“this time” の意味

this time” は、「この時」という意味を表すもっともシンプルな表現です。

「今、この時」というニュアンスで、「この度」に近い意味になります。

“this occasion” の意味

this occasion” は、「今回」「この場合」という意味の英語表現です。

“this time” は時間に着目した表現ですが、 “this occasion” は「場合」「シチュエーション」というニュアンスが強くなります。

まとめ

以上、この記事では「この度」について解説しました。

読み方この度(このたび)
意味「今回」を丁寧にした表現
類義語今度、今回、この程
英語訳this time(今回)

「この度」は、改まった場でよく使われる表現です。意味をしっかりと覚えましょう。

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